今日の体操男子団体決勝、中国は強かったですね。技に高さや迫力、華麗さがありました。日本も途中ではらはらする場面もありましたが、結果は銀でよくやったと思います。私は19歳の内村選手がかなり気に入ってしまいました。(笑)個人総合も応援しよ~っと。
一昨日銅メダルを獲得した柔道の中村美里選手の「金以外は同じ」という言葉は、ずしりときました。19歳初出場だからよくやった!と私などは思ってしまうのですが。お家芸とされる柔道だからというのもあるのでしょうか。アスリートとしてあの負けん気はいいですね。今後の活躍を期待しています。
大ちゃんもよく似たようなことを言ってますよね。手近なところで、『ボクらの時代』では「やっぱり1位じゃなきゃ記憶には残らないと思います。」とあります。
そのたびに私は1位じゃなくても大ちゃんは誰よりも心に残る演技をするよ、と思っていたものです。そして昨季の大ちゃんの試合を振り返ると、優勝した試合よりもそうじゃなかった試合のほうが記憶に残っているんですよね。(爆)
もちろん初めて4回転2本成功させた全日本、神演技だった四大陸もしっかりと記憶に残っているのですが、悔しい思いをした試合のほうがそれ以上に強烈だったりします。(汗)
フィギュアに関しては、大ちゃんだけでなく他の選手も優勝じゃなくても記憶によく残っていて。
でもそれはファンだから。家族や友人を応援するのと同じくらい(それ以上?)の情熱を傾けて応援しているからこそ。
今回北京を観ていて、なんとなく大ちゃんが言っていたことの意味がわかりました。
私はフィギュア以外のスポーツはほとんど4年に1度見るだけなので、有名な選手以外はほとんど名前すら知りません。そんな状態で観戦していると、やはり記憶に残るのは金メダル。
ファンなら勝負の1つ1つが心に響き、勝利者だけでなく敗者にも思いを寄せても、漠然と応援しているだけでは金メダルという大きなものしか記憶に残らない。そして評価もされなかったりします。
アスリートにとって金と銀というのは、天と地ほどの差があるのかもしれません。
今頃その程度のことがわかるなんて遅すぎだと思うのですが。(汗)
ところで数日前、米原万里さんの『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』を読んでいて目に留まった一節がありました。
他人の才能をこれほど無私無欲に祝福する心の広さ、人の好さは、ロシア人特有の国民性かもしれないと、私が気付いたのは、それから四半世紀も経ってからのことだ。(略)
「(略)西側では才能は個人の持ち物なのよ、ロシアでは皆の宝なのに。だからこちらでは才能ある者を妬み引きずり下ろそうとする人が多すぎる。ロシアでは、才能がある者は、無条件に愛され、みなが支えてくれたのに」
ここを読んでなんとなくロシア人コーチ達のことが思い浮かびました。他人の才能を愛し伸ばそうとする国民性は、コーチに向いていると思います。だからロシア人には優秀なコーチが多いのでしょうか?
一昨日銅メダルを獲得した柔道の中村美里選手の「金以外は同じ」という言葉は、ずしりときました。19歳初出場だからよくやった!と私などは思ってしまうのですが。お家芸とされる柔道だからというのもあるのでしょうか。アスリートとしてあの負けん気はいいですね。今後の活躍を期待しています。
大ちゃんもよく似たようなことを言ってますよね。手近なところで、『ボクらの時代』では「やっぱり1位じゃなきゃ記憶には残らないと思います。」とあります。
そのたびに私は1位じゃなくても大ちゃんは誰よりも心に残る演技をするよ、と思っていたものです。そして昨季の大ちゃんの試合を振り返ると、優勝した試合よりもそうじゃなかった試合のほうが記憶に残っているんですよね。(爆)
もちろん初めて4回転2本成功させた全日本、神演技だった四大陸もしっかりと記憶に残っているのですが、悔しい思いをした試合のほうがそれ以上に強烈だったりします。(汗)
フィギュアに関しては、大ちゃんだけでなく他の選手も優勝じゃなくても記憶によく残っていて。
でもそれはファンだから。家族や友人を応援するのと同じくらい(それ以上?)の情熱を傾けて応援しているからこそ。
今回北京を観ていて、なんとなく大ちゃんが言っていたことの意味がわかりました。
私はフィギュア以外のスポーツはほとんど4年に1度見るだけなので、有名な選手以外はほとんど名前すら知りません。そんな状態で観戦していると、やはり記憶に残るのは金メダル。
ファンなら勝負の1つ1つが心に響き、勝利者だけでなく敗者にも思いを寄せても、漠然と応援しているだけでは金メダルという大きなものしか記憶に残らない。そして評価もされなかったりします。
アスリートにとって金と銀というのは、天と地ほどの差があるのかもしれません。
今頃その程度のことがわかるなんて遅すぎだと思うのですが。(汗)
ところで数日前、米原万里さんの『嘘つきアーニャの真っ赤な真実』を読んでいて目に留まった一節がありました。
他人の才能をこれほど無私無欲に祝福する心の広さ、人の好さは、ロシア人特有の国民性かもしれないと、私が気付いたのは、それから四半世紀も経ってからのことだ。(略)
「(略)西側では才能は個人の持ち物なのよ、ロシアでは皆の宝なのに。だからこちらでは才能ある者を妬み引きずり下ろそうとする人が多すぎる。ロシアでは、才能がある者は、無条件に愛され、みなが支えてくれたのに」
ここを読んでなんとなくロシア人コーチ達のことが思い浮かびました。他人の才能を愛し伸ばそうとする国民性は、コーチに向いていると思います。だからロシア人には優秀なコーチが多いのでしょうか?
米原さんの『ガセネッタ&シモネッタ』がNHKラジオの昼の憩いの前に朗読されてた時があったのですが(何を愛聴してんだ→自分)その時から大好きでした。惜しいヒトを亡くした・・・
>西側では才能は個人の持ち物なのよ、ロシアでは皆の宝
膝をピシャリと打ちました!なるほど!ロシア人コーチが複数の選手を同時に見ることに何のためらいも無いのを見て「え”~」と思っていましたが、そういう深~いところでの才能に対する、ある意味公平な思想が流れていたのですね!!いろいろ合点がいきました!ありがとうございます!
あ、そういえば「崩壊の美」に造詣があるのは日本人の特質だとどっかで読みました。完璧なものじゃなくても、ちょっと歪んでいたり傷がついていたりするものに深い愛情を抱けるという不思議な特性だそうで・・・私がキャンベルカップをこよなく愛するのも日本人的特性かも(汗)
体操男子団体、頑張りましたね。連覇を期待されていましたが、新採点ルールになってから思うように点が伸びない時期が続いた事を考えると、銀でもかなりすごいことだと思ってます。
ただ選手自身は悔しかっただろうなと思っていたのですが、冨田選手の「みんなで掴んだ結果で満足、金色に輝く銀メダルだと思う」というような言葉にちょっと感動しました。中村選手のように「金以外は同じ」と考えるアスリートは多いと思うし事実そういう厳しい世界かもしれませんが、世界で2番、3番というのもすごいことでそこまで到達できなかった選手達のためにももっと喜んで欲しいとも思っていたので、この言葉にちょっと救われました。
内村選手、代表に決まった頃はちょっと生意気に見えて保留(笑)にしてたんですが、今回の頑張りで見直しました。これからが正念場だと思いますが、どのように成長するか楽しみです。
そして谷本選手、おめでとうございます!連覇もすごいですが、アテネも今回もオール一本勝ち、かっこ良すぎます!特に決勝の内股は、柔道をよく知らない主人にもインパクトが強かったようで二人で「かっこいいー!」と叫んでいました(笑)。
ポイントを取りにいく柔道が主流の今、勝つために柔道のスタイルを変えるべきが悩んだ時期もあったそうですが、一本にこだわりつづける攻めの柔道で再び頂点に立った谷本選手、男前です!
結果がでなくても自分のスタイルを信じて攻め続ける事の大切さを彼女から学びました。昨シーズンの大ちゃんを見ていると攻めるだけでなく守る事も勝つためには大事なのでは、と思うこともありましたが、転んでも跳びすぎても(これはダメ?)攻め続ける大ちゃんについていこうと決心しました(今更ですか?)。その時は結果はでなくても信念があればいつかその失敗が生きてくる時がくるはず、ですよね(と、同意を求めてみる、笑)。
選手を育てるのがコーチの仕事とはいえ、ろこさん同様、多くの選手に同じように愛情を注げることが不思議に感じていたので、「才能は、ロシアでは皆の宝」という考えに、私も目から鱗でした。なかなか深くて素敵な思想ですよね。そう考えるとモロさんの不可思議な行動もちょっと納得(していいのか?)…。
米原さんは本当に惜しい人を亡くしましたね。早すぎました。
>深~いところでの才能に対する、ある意味公平な思想が流れていたのですね!!
ロシア人コーチの不可解だった行動、少しは説明が付くかな?各民族の国民性について知るのはおもしろいですよね。
米原さんの著書の裏付けを取りたくて、今日ピアニストのスタニスラフ・ブーニンの「カーテンコールのあとで」を読んでいたら、才能によって得た特権に対する妬みや引きずり降ろしは相当ひどいようでした。才能が皆の宝かについて触れている部分はなかったけれど、否定的なことも書かれてなかったからそうなのかも。
「崩壊の美」の話、ありがとうございます。これも日本人のおもしろい特質ですね。
キャンベルカップをこよなく愛するろこさんが私には少し不思議でしたが、それで説明付きますね。でも私はJOロミオがけっこう好きかも。(汗)
金以外は同じとは私自身は思ってないんですよね。銀でも銅でも、自分の力を出し切ればメダルが取れなくてもいいんじゃないかと思ってしまいます。ただ金を獲れる力があるのに、獲り逃したときはそういう気持ちにもなるのでしょうね。
>内村選手、代表に決まった頃はちょっと生意気に見えて保留(笑)にしてたんですが、今回の頑張りで見直しました。
頑張るんだけど、力みすぎず伸び伸びと演技していていいなぁと思いました。生意気に見えるのは・・・そういうお年頃なので。(笑)
谷本選手のオール1本勝ちでの連覇はとにかくかっこよかったです!(今日の上野選手の連覇もすごいです、柔道は連覇続きですね!)
>結果がでなくても自分のスタイルを信じて攻め続ける事の大切さを彼女から学びました。
なんとなく昨季の大ちゃんに通じるところがありますね。信念を持って突き進む人はそれだけでかっこいいです。彼女のように大一番のときに結果が出せれば最高ですよね。
>その時は結果はでなくても信念があればいつかその失敗が生きてくる時がくるはず
攻め続けるのが大ちゃんのよさ、昨季は愚直な感じすらしましたが、今季以降に失敗が生きてくると思います。跳びすぎは・・・本人もかなり反省したようなので、もうしないと信じたいです。(汗)
>なかなか深くて素敵な思想ですよね。
才能が皆の宝だと思うのは素敵ですね。ロシア人だけではなく世界中の人がそう考えるようになるといいなぁと思いました。
私も「才能が皆の宝」という言葉に、なるほど…とすとんと腑に落ちました。平等な考え…それは共産圏の中で培われたものなんでしょうか?って聞かれても困りますよね…。
その国の環境が育てる民族特有の精神や習慣は、沢山あると思います。その違いによって色んなすれ違いが起きる事もあるけれど、それをお互い理解して受け入れて付き合えれば良いのにな…と思います。実際そんな状況に出くわした事がないので偉そうな事は言えないのですが…(汗)
ただ元振付師兼コーチの「発言」はこの民族特有の精神から発せられているとは思いがたいというか…あれは個人の性格の問題ではないかと…。(汗)過ぎた事を蒸し返すような話題で申し訳ありませんが、100歩譲って「なんで一緒に教える事で大輔が去っていくんだ!君達は美しい宝石なんだ!」という思いくらいはあったのかも知れないと思いました。その宝石は日本産で、自分だけを磨いて欲しいという意思があった訳なのですが…。
ブーニンのお話もとても興味深かったです。誰でも手に入る訳でない特権なら尚更に妬み引きずり下ろそうとする人はいると思います。悲しい事ですけれども。
面白いエピソードを教えて下さって、ありがとうございました!
>平等な考え…それは共産圏の中で培われたものなんでしょうか?
私も米原さんの本を読んだ段階では社会主義だから?と思ったのですが、ブーニンを読んだら却ってわけが分からなくなりました。(汗)
>その違いによって色んなすれ違いが起きる事もあるけれど、それをお互い理解して受け入れて付き合えれば良いのにな…と思います。
そういう状況にでくわしたことはないのですが、そうできたらいいなぁと思います。誰もが他民族を尊重することができれば、争いはずいぶんと減るのでしょうね。
>元振付師兼コーチの「発言」
私もこれはほとんどが個人の性格からきていると思います。欧米人のほうが自己主張したもの勝ちみたいな考え方をするのではないかと思いますが、本人の発言すら整合性が取れてないと、ね。(汗)
ブーニンさんのエピソード、旧ソ時代の話ですが(ブーニン1988年亡命、ソ連1991年解体)、今のロシアではどうなのでしょうね?
ロシアについてですが、実は私は昔、池田理代子さんの「オルフェウスの窓」と「ベルサイユのバラ」を見ながら、色々と考えていた時期がありました(漫画でごめんなさい:苦笑)。
真面目に歴史を学ぶ気力は無いのですが、3年くらい前から、ある方のブログを読んでいます。色々とシリアスなロシア(市井)情勢を面白く読ませて下さる所なのですが、やはり特権階級は凄いと思いました。しかし、その他のルールもあって無きが如しというか(ロシアルール?)、まだ全体的に混沌としている印象が強いです。秘○警察も活躍してそうですし…。
今はあちらも相当な富裕層があるようですが、貧富の差がどのような形になっていくのか、実はちょっと気になってます。
その方のご主人の言葉で凄く心に残った言葉があります。
国対国の話ですが「(お金持ちに対する)嫉妬は当然ある」「みんながお金に困ってなくてきれいで安心な国に住んだらテロはおきない。それはソ連が目指した国。でもソ連は破産しちゃった。主義を言った人は理想だったけど実行した人は現実だったから」という言葉でした。もっと長くて深くて、色々考えさせられる物でしたが、こちらにご紹介して良いものかちょっと悩んだので、触りだけ写させて頂いて、えいやっと投稿させて頂きました。もしご迷惑だったら、ごめんなさい。
何だか支離滅裂なコメントになって申し訳ありませんでした。
ロシアについて色々と教えてくださって、ありがとうございます!
ソ連が解体したあとは、連邦時代よりも生活が悪くなったなどと市井のことが新聞にもよく載っていましたが、最近はそんな記事もなく、市民の生活はかなり西欧に近づいたのかなと勝手に思っていました。
>やはり特権階級は凄いと思いました。その他のルールもあって無きが如しというか(ロシアルール?)、まだ全体的に混沌としている印象が強いです。
十数年ではそこまで落ち着きませんよね。内外に問題を多く抱えてますし、これからのロシアが色々と気になります。
>主義を言った人は理想だったけど実行した人は現実だったから
紹介していただいた部分だけでも、十分深いです。
歴史についても共産主義についても私はよく知らないので、もう少し知ってみたくなりました。
ところでジョニーや美姫ちゃんは、ロシア好きって言ってますよね。彼らが好きなのはロシアのどんな部分なのかなーって知りたくなりました。(歓迎してくれるからとか、ボルシチが好きだからとかそんなんじゃないですよね?笑)