気ままにフィギュアスケート!

男子シングルが好きです。

雑誌「バンクーバー五輪フィギュアスケート」

2010-03-23 22:17:36 | フィギュアスケート雑誌・本
定番フィギュア雑誌以外はなるべく買わないようにしていますが、新書館の「バンクーバー五輪フィギュアスケート」だけは買いました。次号のWFSは世界選手権中心で、バンクーバー五輪はダイジェストですものね。
昨日届いたのですが、まず写真がいいですね。菅原さんはいつも大ちゃんの美しい瞬間を切り取ってくれています。他の選手の写真もどれも美しいです。

内容は思った以上に骨のある雑誌という感じでした。田村明子さんによる記事が多いのですが、4回転論争関連の記事やインタビューだけでなく、プルシェンコのトランジッションに関する疑惑のメール騒動や、ジョニーに対するカナダメディアの失礼な発言などにも触れられていました。
田村さんのジャーナリストとしての姿勢が出ています。正直言って、単行本ではなくバンクーバー五輪記念雑誌にここまで書くのかという驚きもありましたが、読み応えはあります。
3月31日に新潮社から発売の田村さんの著書「パーフェクトプログラム」も楽しみです。

まだ全部読んでないのですが、選手のインタビューで気になった部分がいくつかありました。

エヴァンのインタビュー。ジャッジが4回転を跳んだプルシェンコよりもあなたを五輪チャンピオンに選んだことに驚きがあったかという質問に対して。
「今の採点方式だと、ジャッジは誰をチャンピオンにしようと選ぶだけではなく、1つ1つの技に対しての評価をしていくだけだと思います。そしてコンピューターが足し算をして、採集結果が出る。」
エヴァンがほぼパーフェクトに滑らなかったら、彼のチャンピオンはなかったわけですからね。
でもジャッジが「選んでいる」という印象を受ける試合はあります。エヴァンにしろ誰にしろ、自分に不利になることは言いませんよね。でもちょっとこの言葉は、建前すぎて納得いかないものを感じました。
48ページのメール騒動の話と読み合わせると、何ともブラックです。・・・悪いのはエヴァンじゃないけれど。

ジュベールのインタビューも載っていたのは嬉しいかぎり。
不調の原因を自分自身の生活や行動によるものと語っています。全部自分で出来ると過信し、家族や周囲の助言も聞かず、自分勝手に振舞っていた。具体的にはどういうことなのでしょうか?でも彼には原因がはっきりとしているなら、きっと自分で修正していけますね。

大ちゃんインタビューには、試合後にプルシェンコに「ユー・アー・マイ・ヒーロー」と言われたことが最後に載っていますね。
プルシェンコのインタビューを読んで、4回転への評価の低さへの不満だけでなく、ジャッジへの不信などもあったことを思うと、余計に大ちゃんに対する気持ちが理解できるような気がします。
北米の選手を勝たせようとしているのではないかというジャッジに不信感があって、孤立無援のような気持ちでいるときに、4回転なしでまとめれば優勝もできる実力があるダイスケが4回転に挑んだのですから、「ヒーロー」でも不思議はありません。SP後の4回転にまつわる記者会見でも、大ちゃんの発言には援護してもらったような気持ちになったでしょうし。

まだ読んでないところも読むのが楽しみです。

男子滑走順他

2010-03-23 21:18:10 | 高橋大輔その他
今日は歌子先生と本田さんのお誕生日ですね。おめでとうございます!コーチとして大ちゃんを支えるお二人が同じ誕生日ってとても不思議です。

男子の滑走順が出ましたね。大ちゃんは第7グループの最終滑走。同じグループに織田君と小塚君もいて、日本人3人が揃いましたね。フリーも仲良く3人とも最終グループに入るといいなと思います。

大ちゃんは4Fの話題を提供してくれていますが、フリーで本当に入れてくるのでしょうか?種類は何にしろ4回転を入れてくるのは間違いないので、ハラハラしながら楽しみにしたいと思います。
4回転関連の記事を貼っておきますね。

共同通信(22日)
<21日は公式練習が始まり、日本男子初の優勝が期待されるバンクーバー冬季五輪銅メダリストの高橋大輔(関大大学院)は、成功すれば国際スケート連盟主催の大会で史上初となる4回転フリップに3度挑戦したが、成功はなかった。>

スポニチ(23日)
<前日(21日)の練習で、成功すれば国際連盟主催大会初となる4回転フリップに3度挑戦した高橋は、この日も7回チャレンジ。すべて失敗だった21日とは一転、両足着氷の惜しいジャンプを見せるなど成功の予感を漂わせ「いい感じでできた」と手応えを得た様子。これまで試合では4回転トーループに挑んできたが「フリップにするかは五分五分」と話した。前人未到の大技で、エースが日本男子初の頂点を狙う。 >

スポーツ報知(23日)
<4回転フリップについて、長光コーチは「来季を見据えてのもの。限界は作りたくない。フリップは安定感があるので、様子を見て(今回跳ぶか)決めたい」と、来年3月に東京で開催される世界選手権を意識。>

サンスポ(23日)
<高橋はフリップとトーループの2種類の4回転ジャンプを確認した。成功すれば史上初となるフリップは前日より成功に近く「いい感触」と手応えを口にした。
五輪後は「練習に身が入らなかった」と集中力の維持に苦心した。「エンジンがかかったのはトリノに入ってから。試合の雰囲気に、気も引き締まってきた」と、ようやく本番モードになってきた。>

トリノ入りしてから、大ちゃんもエンジンがかかってきたようですね。
昨晩のすぽると!ではちらりと練習が映りましたが、今晩もやってくれるでしょうか?4Fの映像を見たいなぁ。

Jスポの田村岳斗さんのブログで、フィギュアスケートに関する読者の質問に答えてくれています。ここが知りたかった!というのがずばり解説されていて、その分かりやすいこと!バンクーバーで脚光を浴びた靴紐から、4回転を入れたSPのジャンプ構成まで、ずっと疑問だったことが氷解しました。
テレビの解説でも、田村さんの説明はわかりやすくて核心を突いていますものね。自分が元選手だったというだけではなく、現在コーチだから言葉で分かりやすく説明することができるのでしょうか?自分がスケートをできるだけでなく、言葉で選手に説明して指示ができないと優秀なコーチにはなれなさそうですものね。