ピアノ教室のなにげない日常日記

ピアノの先生でおばさんな「若芽」の、なにげない日記

良いお年を

2011-12-29 21:32:58 | その他
 今年は大震災や台風被害があり、本当に大変な年でしたが、来年は穏やかな年になって欲しいものです。
 今年一年、ブログにお付き合いいただき、ありがとうございました。
 皆さま、良い年をお迎えください。


演奏会報告

2011-12-22 13:01:10 | コンサート
 遅くなりましたが、11月末に友人たちと行なった演奏会のご報告を。
 今回のコンサートは、チラシもプログラムもわかめが作ったので、もともと裏方気分だったのだが、さすがに当日は、演奏に専念できると思っていた。ところが、演奏会冒頭のアナウンスをすることになってしまった。
 別の先生が自分でアナウンスするつもりだったらしいのだが、その先生はなんと出演順が1番。いくらなんでも、初めのアナウンスをしてからすぐにステージヘ出るのは無理だろっ、と思って、第1部はわかめが代わってあげることにしたのである。
 なんたって、わかめは今回、出演順が最後(つまりトリ)だからね。それまではヒマなのよ。

 本番当日の流れはこんな感じ。
 午前10時に会場に着いて、まずは40分間ほどホールでリハ、というか最後の練習。それから、アナウンスの練習をしたり、お昼を食べたり、プログラムを折って並べたり、歌と伴奏のバランスを聴いてあげたり、マイクやライトの使い方を確認したり。結構忙しくて、あっという間に開演時間の2時になってしまった。
 わかめの開演のアナウンスで第1部が始まる。約40分後、第1部の演奏が終わったので、わかめは休憩のお知らせをしてから控室へ。出番が最後だと言っても4番めなので、慌ててドレスに着替える。化粧を直している余裕もなく、顔で弾くんじゃないからいいや、と思って舞台の袖に向かった。
 なんか、全然演奏する気分じゃないのだが、妙に落ち着かなくなってくる。そんな中でも、どんどん自分の出番は近づいてきて―――。
 いよいよステージへ。

 いつもお客さんはそんなに多くはないんだが、今回はなぜか、皆さん後ろのほうに張り付くように座っていらして、前のほうはガラガラ。一番前の席にずらっと並ばれているよりはもちろん好ましいのだが。
 そんなことを考えながらお辞儀。椅子の高さを直して、弾きはじめる。曲は何度も書いているが、ショパンのソナタ第3番第1楽章である。
 いちばん緊張したのは、初めのタカタカターン。ターンを外したらやだなあ、とずっと思っていたが、問題なくクリア。1ページめは思いのほか落ち着いて上手くいく。ところが、だんだんあがって来た。
 いつもそうなんだよね。初めからあがっていることもあるが、初めは落ち着いていても弾いているうちにだんだんドキドキしてくるのである。
 2ページめ。4度の下降は素晴らしく、とは言えないまでもまあ無難にこなしたものの、その後の左の半音階を外す。しかし細かいことは無視してそのまま先へ。
 3ページは、途中で音が掴めなくなるが、そこも強引に何かの音を弾き続けているうちに立ち直り、第2主題へはいる前の下降のフレーズへ入ったまではよかったのだが、勢いが付きすぎてしまったのか、下降し過ぎに。こんなことは初めてで、うろたえて4ページ目の第2主題にスムーズに移行できなかったよ。
 この辺りで、腕が震えているのを認識する。かなりマズイ状態である。
 でも、第2主題の美しいメロディはなんとかそこそこにクリアし、そのあと2ページほどは、怪しい音を弾いたり音を2.3個すっ飛ばしたりしながらも、音楽は流れていった。
 弾いている時はいつものテンポだと思っていたのだが、あとで考えると少し速かったのかもしれない。指が鍵盤上で泳いでしまって上手く音を掴めないのだもの。
 ここまでは、ミスしながらも止まらず弾きなおさずにきたのだが、1番カッコの少し前の、流れるようなメロディの途中(82小節あたり)でいきなり次の音がわからなくなる。適当にゴチャゴチャ弾いたものの、全然次へと続けられない。で、結局80小節まで戻って弾きなおして、ようやく次へ。
 あーあ。やっぱりやってしまった。
 などと考えていたからか、あるいは集中力が切れたのか、次の1ページ半は記憶にないうちに弾いてしまっていた。
 9ページめに入った辺り(108小節~)で我に返るが、ガンガン弾くところでは音を外しまくり。しかしここで止まったら立ち直れないと思って根性で突き進む。
 そのおかげか、だんだん落ち着いてきて、そのあとは、ミスもあったものの自分の音楽も表現できたような気がする。

 今回のショパンのソナタは、今まで練習してきた数々の曲の中でも、質、量ともにいちばん深くさらった気がする。あ、まあ、受験曲は別格だったかもしれんが、あんまり昔のことなんで、よく覚えてないんだな(笑)。
 そんなに練習したのにこんな悲惨な演奏かよっ、と思われたかもしれないが、わかめとしては今回は手ごたえを感じた。ピアノの練習の仕方も進化したと思うし、まだまだやれる気がする。
 やっぱり、継続は力なり、だね。
 来年は、このソナタの4楽章に挑戦してみようかなあ。



クリスマス会、早々と終わりました。

2011-12-15 12:44:23 | 演奏
 先週末に、わかめのピアノ教室ではクリスマス会を行なった。
 子どもたちの多くは、年に1度か2度しか会わないのに、なぜかみんな仲良しで、今年も楽しく遊べてよかった。もちろん、演奏のほうも全員頑張ってくれました。

 わかめは予定通り「幻想即興曲」を弾いたのだが、何と言っても今回は準備が2週間という強行軍。クリスマス会2日前には最後のページで崩壊するという現象に悩まされるというヤバイ状態であった。
 実はね、若い頃は最後のページを強引に腕力で弾いていたのだが、手が痺れて以来、この曲を力づくで弾くのは無理になったので、今回は、手首を反時計回りに回すという弾き方に変えてみたんだよね。
 この箇所が上手く弾けないという人には、この方法は非常にお薦めだよ。でもね、弾き方を急に変えると、新しい弾き方が身に付くまでは以前の癖が出てしまうので、結果どう弾けばいいのかわからなくなり、混乱して崩壊してしまうのである。 
 前日の夜にはなんとかコントロールできるようになったので一安心したものの、やはり現実は甘くない。本番では、初めの16分音符が続くところも中間部のスローなところもバッチリだったのだが、案の定、最後のページに入ったところでなにやら怪しいことに。まあ、なんとかごまかしましたがね。
 子どもたちやお母さんたちには好評だったので良しということで。

 こんな暮れも押し迫った時期に、ショパンのソナタ、マリンバコンサートの伴奏、幻想即興曲、と本番が3週連続だったのは、さすがに辛いものがあったが、これで、今年のわかめの本番はすべて終わりです。
 本番続きでショパンのソナタの演奏報告ができないままだが、なんとか今年のうちには、と思っています。


伴奏の難しさ

2011-12-08 14:41:51 | 伴奏
 前回の続き。伴奏の難しさについて。

 伴奏の楽譜をもらったら、まずは一人で練習する。ほぼ問題ないくらい(完璧ではないまでも、ある程度正確に)弾けるようになった頃、初めての伴奏合わせをすることになる。すると、ソリストと一緒に弾いた途端、今まで自分だけで弾いていたものとは全く別の音楽がそこに現れるのである。
 もちろん、伴奏合わせの前にはソリストパートを弾いてみたり歌ってみたりするのだが、やはり同時に弾くのとは状況が違う。
 比較的簡単な歌の伴奏なら、自分で歌いながら伴奏できるので問題ないが、ソリストとの絡み方が複雑な場合(ソリストと伴奏が全然別の音楽を奏でるような場合)には、そういう芸当はできない。想像していなかった音楽が聴こえてくると、それに引きずられて自分のリズムやメロディを見失うことさえある。
 何度でも伴奏合わせができるなら、別の音が鳴っている状態にも次第に慣れていくだろうが、普通はそんなに何回もはできない。今回なんて、事前の2回プラス本番前のリハだけだったからな。

 簡単な伴奏でも、きちんと練習していないと本番では何が起こるかわからない。だから、できるだけ回数を弾くようにはしている。でもね。
 伴奏するということは、ソリストと共に音楽を作り上げるということである。伴奏部分を正確に弾くだけじゃだめで、ソリストの奏でるメロディやリズム、ディナーミクやアゴーギクなどを把握し理解した上で、自分のパートを弾かなくてはならない。
 まるで、バッハのフーガを弾くように、何声部も聴き分けながら弾かなければならない、そういうところが伴奏の難しさなのよ。


マリンバコンサート、終わりました。

2011-12-03 22:56:41 | コンサート
 今日のマリンバコンサートは、小さな教会が会場だった。新しいかわいい教会です。
 ピアノはヤマハの木目のアップライト。状態は、こういう場所に置いてあるピアノにしては良いほうだと言える。ピアニッシモを出すのはちょっと大変だったが。
 このコンサートに向けて伴奏の練習を始めたのは、ほぼ一ヶ月前だが、ご存じのように自分のコンサートがあったので、その直前はさすがに練習できず、最後の追い込みは演奏会が終わったあとの一週間。
 伴奏する曲は全部で9曲で、そのうちの3曲が初めて弾く曲である。新しい曲は、ソリストのイメージを掴むのが結構大変なんだよね。

 コンサートの本番は、会場が小さかったからか、わかめはお客さんに殆ど背中を向けた状態だったからか、マリンバの伴奏に慣れてきたからか、それとも一週間前にソロのコンサートを経験していたからか、あるいはそのすべての複合的な理由からか、全然、まったく、あがらなかった。
 でも、本番の怖いところは、全然あがらなくてもミスはする、てところだな。
 とにかく伴奏は、ソロ以上に止まるわけにはいかないから、ごまかしつつ弾き続けたが、なんで、こんなところで? というのは、ソロの時と同じなのである。

 伴奏の難しさについて書きたいと思ったが、長くなるので、次回。
 さて、明日からは、今度の日曜日のクリスマス会に弾く「幻想即興曲」を練習しなければ。