ピアノ教室のなにげない日常日記

ピアノの先生でおばさんな「若芽」の、なにげない日記

2016ピティナ地区予選の結果

2016-06-29 14:02:19 | ピティナコンペティション
 わかめの地区の2016ピティナ地区予選が終わりました。うちの教室から参加したB級の生徒さんは奨励賞でした。がんばっていたが、当日の演奏も微妙だったので、結果にはわかめは満足している。コンペ後も、がんばって練習しているようなので、嬉しい限りである。

 わかめは今年でピティナから卒業予定なので、少しピティナの印象を書いておく。

 今回はB級のみの参加だったので、B級しか聴いていないのだが、ものすごく上手いという演奏はいないけれど、下手な演奏も少なかった。参加人数は、年々減ってきている感じだね。

 参加者はみんな、それぞれの曲をきちんと弾いていた。
 この地区の予選は、一言で言ってしまえば、腕を大げさに動かしていると予選通過し、子どもっぽい音色の演奏は何の賞ももらえなかった、という感じ。

 腕を大げさに使う、というのはピティナの特徴かもしれないが、それが音や演奏に必要であれば、どんな動きであっても問題ない。見ていると酔いそうになってちょっと気持ち悪いこともあるが(笑)。
 ただし、無意味に動かしていたり、むしろ指を安定させるのにマイナスなのではと思うような腕の動き(手首を振るなど)をする参加者もいたので、腕の使い方には気をつけたほうがいいと思うよ。言うまでもなく、腕を動かしていれば通る、というわけじゃないからね。

 子どもっぽい音色というのは、子どもらしい音、ということではなく、音色に配慮がない、ただ弾いているだけ、というような意味である。音が生(なま)、つまり熟していないと、曲の完成度が落ちる。しっかり弾いているが子どもっぽいなあ、と思った演奏は、賞に入っていなかった。

 予選通過を目指している方の参考になれば幸いです。

 これから地区予選の方々、地区本選に出場する方々、がんばってくださいね。



バロックダンスとバロックの曲

2016-06-01 11:03:28 | ピティナコンペティション
 皆さん、久しぶりです。ちょっと体調がイマイチだったのでブログを書く根性もなかったのだが、元気になったので出てまいりました。

 4月のわかめの教室の発表会は無事終わりました。それで、次はピティナというわけで、今生徒さんはがんばって練習している。そろそろあちこちでは、予選は始まっているのかな。わかめの近くは、6月後半である。

 ピティナは4期、つまりバロック、古典派、ロマン派、近現代、の4つの様式(スタイル)を弾くのが課題なのだが、いつもピティナのコンペを聴きに行くと、その他の課題は上手なのに、バロックだけがバロックに聴こえないという演奏が必ずある。曲は正しく弾けているのだが、なぜかバロックに聴こえないのである。そもそもバロックはどういうものなのか、教える先生が理解していない、あるいは誤解しているんじゃないか、という感じさえ受ける。

 で、ヒントになるんじゃないかということを一つ。
 先日、市瀬陽子先生のバロックダンス講習会に行ってきた。前回の2010年の時も参加させていただいたが、今回もとても有意義だった。前回の2010年6月のブログにも書いてあるが、バロックの曲は1拍めの立ち上がりがはっきりしている。なぜなら、ダンスでも1拍めが立ち上がるポジションになるからである。

 説明するので、ちょっとやってみよう。
 両足を揃えて立ち、かかとをつけたままつま先を外側に開く。次にかかとを外側に開き両足を並行にする。その状態から再びかかとを内側へ寄せて合わせる。この時両足が90度になるようにする。
 この姿勢から膝を曲げ伸ばしするのだが、これをうちの生徒はカエル体操と呼んでいる。

 1、2、3と拍を刻みながらこのカエル体操をすると、普通は、1の時に膝を曲げてしまう。
 しかし、バロックダンスでは1の時に膝を伸ばすのである。1で膝を伸ばすためには、1より前のたとえば3の時に膝を曲げていなくてはならない(プリエ)。そして、膝を伸ばした1拍めで、頭は上へ、足は床をしっかり押すことになる(立ち上がる)。

 このカエル体操をしてからバロックの曲を弾かせると、1拍めの立ち上がりが驚くほど良くなる。
 この立ち上がる感じが理解できると、音楽が先へ先へと流れるようになるので、バロックではもちろんだが、他の時代の曲にも効果的だとわかめは思っている。
 パロック時代の曲にお悩みの皆さん、参考になれば幸いです。