ピアノ教室のなにげない日常日記

ピアノの先生でおばさんな「若芽」の、なにげない日記

伴奏は電子ピアノで

2010-06-21 10:49:51 | 楽器
 週末のマリンバコンサートは無事終わりました。わかめがマリンバの伴奏をするのは、体育館や公民館みたいなところが多いのだが、今回は個人経営のお店でのライブだった。ピアノが持ち込めないので、伴奏は電子ピアノである。
 わかめは今、デジピは持ってないんだよね。それで、知人に2週間ほど借りることにした。ただね、以前持っていたヤツは弾いていると指に負担がかかるような感じがして、長時間弾いていると指が痛くなったりしたんだよ。だから今回も、デジピで練習ということには不安があったし、他にも、ピアニッシモが表現できないんじゃないかとか、連打がうまく入らないんじゃないかとか、いろいろ心配だったわけよ。でも、デジピも進化してるんだね。強弱のコントロールには少し慣れが必要だったが、連打なんて生ピアノより反応いいし(笑)。

 ま、でも、久し振りにデジピを弾いて思ったけど、あれはピアノとは別の楽器だね。ピアノを弾くように弾くのじゃなくて、電子ピアノという楽器を電子ピアノの弾き方で弾くべきだよな。
 チェンバロとピアノの違いと似ているかもしれない。この2つの楽器は、形が似ていて鍵盤も同じだが、チェンバロはギターみたいに弦を弾(はじ)いているし、ピアノは弦を叩いて音を出す。発音の仕方が全く違うのだから、弾き方も当然違う。デジピにはデジピの音の鳴り方があるわけで、そういう特性を活かしたタッチが重要なんじゃないかと思ったわけ。今回わかめが借りたのは普通のデジピなので、うんと高級なデジタルピアノは様子が違うかもしれんが。

 あとね、運ぶのは自分たちでやらなきゃならなかったので、それがかなり大変だった。だいたいピアノは普段運ばないもんね。自分の楽器で弾きたいと思うことも多いけれど、やっぱり楽器を運ばなくていいというのは、ありがたいことなのかもしれない。
 ちなみに、マリンバは運ぶ時、一度分解してそれぞれのパーツを車に積み、会場で組み立てる。マリンバ奏者にとっては当り前のことだが、楽譜だけ持って歩けばいいピアニストから見たら、演奏以外のことにも気を遣わなきゃならないのはやっぱり大変だと思う。

 肝心の演奏のほうだが、本番だけに現れる怪しい現象―――たとえば、楽譜のどこを弾いているのか一瞬わからなくなって変な音を弾いてしまうとか―――が一つもなかったわけじゃないが、ノッて弾けたのでまずまずだったと思う。ポピュラーな曲を弾くのには、デジピのほうが弾きやすいね。特にバスの響かせ方とか。