ピアノ教室のなにげない日常日記

ピアノの先生でおばさんな「若芽」の、なにげない日記

ピティナ地区本選

2013-08-12 17:09:01 | ピティナコンペティション
 ピティナの地区本選に行ってきた。うちの教室からは一人だけの参加だったが、今回はなんの賞にも入れずに残念な結果に終わった。しかし、今後の課題が見えてきたので、また来年に向けてがんばることにする。

 わかめが聴いたのはC級のみだが、今回の印象を少し書いておこう。
 鍵盤が重かったのかホールの響きのせいなのかわからないが、音が鳴らない参加者が多かった。審査の傾向としては、音が鳴っている参加者のほうが点数が良かったように感じた。音が出ている子は荒っぽい印象だったので、わかめの好みとは違っていたが、音が鳴るということは確かに基本なので、こういう結果はある意味、当然とも言える。
 講評で審査員の先生が、たとえ初めてのピアノ、ホールであっても、リハーサルなしであっても、弾きながら客観的に自分の音のバランスやペダルの状態などを瞬時に判断して、常によい響きで演奏しなければならない、とおっしゃっていたが、そんなことが普通の小学校高学年の子どもたちにできると思います?
 もちろん、わかめだって、そういうのが理想だというのはわかっているし、ピアノの音を聴くことは基本の基本である。ただ、初めてのピアノ、初めてのホールという状況で、その要求は子どもたちには酷なんじゃないかな。

 うちの生徒さんについては、音楽の流れは自然でよく歌えていたと思う。ただ、レッスンの時のようには音は鳴っていなかったし、ペダルもきれいに踏めなかったので、まだまだ基礎力が足りないのだね。

 音楽に何かを感じて弾ける生徒さんというのはそれだけで素晴らしいのだが、つい、音楽の流れ重視でテクニック(メカニック)がおろそかになってしまう傾向があると思う。曲にのめり込みすぎて、細部にまで気が回らなくなってしまうのだ。音楽性のある生徒さんの落とし穴だね。
 ゆっくり正確に音符を並べていく、という作業が大切なのかもしれない。