ピアノ教室のなにげない日常日記

ピアノの先生でおばさんな「若芽」の、なにげない日記

発表会の講師演奏の曲選び

2010-11-29 16:15:33 | 発表会
 そろそろ来年4月の発表会の講師演奏の曲を決めなければならない。例年通りN先生との合同発表会なので、これまた例年通り講師演奏は2台ピアノである。
 10月に久し振りに東京へ行った折り、銀座のヤマハで2台ピアノ用の楽譜を手に入れたので、たぶんその中から決めることになりそうだ。
 買ってきたのはラベルの「亡き王女のためのパヴァーヌ」とパッヘルベルの「カノン」、それからラフマニノフの「前奏曲Op.3-2」(鐘)。どれも短いので、たぶんこの中から2曲弾くことになるかな。
 少し練習してみたけど、簡単なような難しいような(笑)。今年中に2人で合わせてみようということになったので、年末はいろいろと忙しいけれど、少しは真面目に練習しなくては。


コンサートで楽譜を見て弾くことについて その2

2010-11-19 19:55:37 | ピアノの練習に関して思うこと
 前回の続き。
 楽譜を見て弾くほうが暗譜しない分だけ楽だと思われるかもしれないが、コトはそう単純ではない。
 10月のコンサートでは、「雨だれ」や「亜麻色の髪の乙女」を暗譜しようなんて小指の先ほども考えなかったのだが、問題はショパンの「プレリュード第8番」だった。
 一年ちょい前のコンサートで暗譜で弾いていたわけだから、音はすぐに思い出した。だが、テンポを上げようとすると、楽譜を見ていられなくなる。一度に鍵盤と楽譜の両方は見られないからね。
 そこの君。今、何言ってるんだ、楽譜と鍵盤を交互に見ればいいんじゃないか、と考えただろう。甘いな。
 本番というのは恐ろしいもので、視線を楽譜から鍵盤に移し再び楽譜に戻した途端、どこを弾いているのかわからなくなる、という現象がしばしば起こるのである。スローな曲ならそういう場合でも対処できるんだが、速い曲でそれをやるとエライことになる。要するに、本番で楽譜を見て弾く場合、楽譜から目を離してはならないのである。

 と、まあ、そういうわけで、コンサート一週間くらい前に、この曲だけは暗譜で弾くしかないか、と覚悟を決めた。しかし、暗譜で弾いても必ず途中で止まる。隣の音に触って違う音が聞こえた途端、音楽を失くしてしまってグチャグチャ。
 楽譜を見ても弾けず暗譜でも弾けず。
 仕方ないので、とにかくひたすら弾きまくった。その結果、目を瞑っても弾けるくらいになり、鍵盤や指を見なくてもよくなり、2日前にようやく楽譜を見ていても弾けるようになった。
 暗譜というのは楽譜から自由になることだと思っているのだが、鍵盤を見なくても弾けるということは鍵盤からも自由になったってことなんじゃないか? 
 おかげさまで、本番は楽譜から目を離さずに弾くことができ、音楽を見失わずにすみましたよ。

 ね? 楽譜を見て弾くのも楽じゃないだろう? 
 楽譜を見て弾くことで、もう一つ問題なのは、楽譜を見た結果、指だけが条件反射で動いてしまうことだと思う。
 スローな曲は自分の音を聴く余裕があるので、まだ大丈夫なんだが、速い曲の場合、条件反射で動く指の先に音楽は存在し得ない。楽譜を見ていても暗譜以上に音を、音楽を感じながら演奏するためには、ある意味、暗譜を越える必要があるのかもしれない。
 なんにしても、大切なのは音楽なのである。



コンサートで楽譜を見て弾くことについて その1

2010-11-18 12:43:25 | ピアノの練習に関して思うこと
 ピアニストはコンサートでは暗譜で弾くものだと思っていたし、今までわかめは、ソロで演奏会に出る時は必ず、暗譜で演奏してきた。だから、10月のコンサートで、実際にステージで楽譜を立てて弾きはじめた時、なんとなく後ろめたさみたいなモノを感じた。
 しかし、暗譜で演奏する時はいつもは、必ず忘れたりうろたえたりしてなかなか音楽を表現するところまで辿りつけないわかめが、今回は楽譜があったおかげで、自分の音楽を落ち着いて表現できた。

 暗譜することはもちろん重要だ。わかめだって、基本的には暗譜で演奏するほうがいいとは思っているよ。だから、暗譜しなくていいと言っているわけじゃない。
 でも、リヒテル以来、世界的に有名なピアニストでさえ、コンサートで楽譜を見て演奏している例は多いらしいし、わかめごときが、暗譜に囚われすぎるのはかえってマイナスなのかもしれない。暗譜で弾いた結果悲惨な演奏になってしまうくらいなら、楽譜を立ててでも自分らしい演奏を聴いてもらうほうがいいんじゃないだろうか。と、そんなふうに、少し柔軟に考えられるようになった。
 暗譜で演奏することになると、曲数が限られてしまうという問題もある。いっぱい弾く場合には、譜面立てないとわかめには無理だな。

 しかしね、楽譜を見ての演奏にも、いろいろと苦労はあるのだよ。それはまた、次回。


合唱の発表会

2010-11-15 13:35:44 | 合唱
 風邪がようやく治ったような気がする。中耳炎は先週、耳鼻科で完治を確認したので一安心。
 実は昨日、合唱の発表会で指揮をしたので、それまでに風邪も中耳炎も治しておきたかったのである。鼻の調子が微妙に変だったけれど、指揮には特に支障はなく、無事に本番をクリアしました。

 今シーズンの合唱の発表は2回あった。1回目は先月末の地区の文化祭だったのだが、その時はなにしろ初めてのことばかりで、あがっていないつもりでもうろたえていたのかもしれない。珍しく伴奏が少々速めだったことにも途中まで気付かず。気付いてからも修正できなくて、反省することも多かった。今回は最後の発表なので、悔いのない演奏を目指した。
 曲は、小林秀雄作曲「落葉松」の中から「あなたとわたしと花たちと」と「落葉松」の2曲。
 初めの曲はテンポが速いので、歌いはじめからしばらくは、みんなの声がしっかり出ていないようだったが、だんだんいい感じに。2曲目の「落葉松」は綺麗だったと思う。
 今回参加したのはソプラノ、メゾ、アルト合わせて12人だけだったのだが、いただいた講評に、「落葉松」の遠景から近景への移り変わりが表現できていたとかスケールの大きな合唱だったと書かれていて、非常に嬉しかった。伴奏も美しく、ピアニストに感謝です。

 合唱の発表会なので、当然だが、いくつもの合唱団が次々に歌う。合唱に関しては、はっきり言って上手いところもヘタなところもあった。伴奏も上手い人もいればヘタな人もいた。けれど、指揮はなぜかみんな非常に上手いんだよ。わかめは自分の下手さ加減にがっくり。来年はもう少し上手く振れるようにがんばります。