ピアノ教室のなにげない日常日記

ピアノの先生でおばさんな「若芽」の、なにげない日記

ピティナ地区予選の結果

2014-06-23 09:44:13 | ピティナコンペティション
 ピティナの地区予選が、早々と終わりました。今年わかめの教室から参加した生徒さんは3名。初めに、結果報告をしておこう。

 B級の生徒さんは、なかなかいい感じに始まったので、もしかしたらこれはいい線行くかも、と思ったのもつかの間、途中で左手を外し、そのせいで両手が揃わなくなりグダグタに。というわけで、残念な結果に終わった。
 C級の生徒さんは優秀賞で、無事、予選通過。
 D級の生徒さんはかなりいい感じの演奏だったが、少し危ういところがあって奨励賞でした。

 今回、B級C級D級F級を聴いて感じたのだが、予選を通過するのに必要な要素は、大きく言って3つだと思う。
 1に「基礎的な力」。年齢や級にもよるが、しっかりしたタッチで打鍵できるかできないかで、印象が全く違ってくる。レガートやスタッカートのタッチのコントロールや、フレーズを大きく感じられると、さらに良い。
 そしてその上で、2の「表現力」がカギとなる。以前のエントリでも書いたが、ピティナのコンペはいつも雰囲気重視でおおげさな演奏が多い、という印象だ。しかし、テクニックだけでは、単なる運動で終わってしまうわけで、それを音楽(芸術)に高めるためには、やはり表現力が重要なのである。
 音楽性というか表現力に多少欠けている生徒さんに、表現させようとするあまり、ついつい先生方は大げさな演奏を好むようになるのかもしれないね。

 この基礎的な力と表現力があっても、大きなミスをしてしまうと、余程のことがなければコンクールではまず通らない。3つめの要素「大きなミスをしない」が、コンクールではもっとも重要かもしれない。
 どんな状態でも止まらずに弾き続けられるまで練習すべき、ということなんだろうが、それは言葉で言うほどには簡単じゃない。特に小さい子の場合は、自覚に乏しいので、どうやって練習させるかは、ご両親にとっても先生にとっても難しい問題だな。

 逆に言うと、テクニックと表現力を備えていて、かつミスを最小限にできれば、音楽の作り方(曲の構成やディナーミクやアゴーギク)が不自然でも、装飾音符の入れ方がおかしくても、予選は通ると思う(F級とかになるとわからないが)。
 ピティナ初心者だったころのわかめは、どうしても曲の作り方(音楽の流れ方)が不自然な演奏は印象が良くないので、自己採点で辛い点を付けてしまい、審査結果と合わなかった。だが、今回、曲の不自然さを無視して審査した結果(つまり、基礎力と表現力に注視)、自分の採点と審査結果がほぼ一致した。
 予選をどうしても通過できず納得いかないという方、よかったら、参考にしてください。