下手の横好き日記

色々な趣味や興味に関する雑記を書いていきます。
ミステリ・競馬・ピアノ・スポーツなどがメイン記事です。

北村薫『六の宮の姫君』

2009-01-21 21:55:34 | 
北村薫氏の円紫さんシリーズ。
これはミステリだけど・・・殺人なんか全然起きません。
純然たる学問的「謎」を解き明かす、文学専攻の人は必見の書、かも。


「私」は大学4回生になり、芥川龍之介で卒論を書こうと考えている。
新型のワープロ欲しさに、出版社でバイトを始めた「私」は、
『六の宮の姫君』という作品について、芥川が残した言葉を知る。
「あれは玉突き・・・いや、キャッチボール」
その言葉の意味を探るべく、「私」は文献にあたっていく・・・


なんか、すごく懐かしい感じがしました、この感じ。
考えてみれば、研究も「謎」だったし、ミステリだったんだよな~。
そして、私もそのときは「探偵」だったんだ~☆
ああ、もっとあのとき楽しんどくんだった(笑)

私は近代は苦手なので、芥川とか興味はなかったのですが、
この本を学生の時に読んでいたら、近代文学にも食指が動いていたかも。
しかし、新しい作品は文献の量が半端じゃないし、
研究者も多いから、なかなか魅力的な「謎」を見つけられないのですよね。
北村氏の卒論、ちょっと読んでみたいな~。

文学の探偵法は、まず「見込み」から入ります。
周辺の文献を見回して、「こうなんじゃないか?」という仮定を立てる。
これができれば、あとは関連文献をピックアップして一からあたっていく。
自分の「見込み」を証明するような重要記述を文献から発見した時は、
「いやっほう~!!!」ですよ(^^)

そんな気分を思い出させてくれたこの本。
ありがとう♪

オバマ!

2009-01-20 23:59:11 | 日常
就任式を迎え、ニュースなどもオバマ大統領一色ですね。
今夜は就任式やパレードの中継があるそうです。
ちょっと見てみようかな~(^^;←ミーハー

まあ、初めての黒人大統領というインパクトは大きいですよね。
そして、あの演説の上手さ。
未曾有の(笑)大不況、みんなが不安な気持ちでいるのを、
とにもかくにもポジティブな向きに変えてくれる。
みんな安心したいから、つい引き込まれる。
これが、経済的にも世界情勢的にも安定している時期であれば、
彼は大統領にはなっていないのではないでしょうか?
あの英語独特のリズム感あるしゃべり方も心地よいですよね。

日本語は平易になった分、リズムを失っているのかもな~。
古典に出てくる女流文学の大和ことばには、明らかにリズムがあるけど、
それが次第に時代が下ると漢語での表現が中心になってくる。
漢語系の文章にも独特のリズムはあるのですけど、難解なんですよね。
だから、だんだん平易な言い回しに置き換えられていった結果、
今の日本語はリズムというものを失ってしまったのかも。

もちろん、リズムだけでなく言っている中身ももちろん重要なわけで。
オバマ大統領が日本に要求してくるものも不透明ではあるのですが、
まずはお手並み拝見としましょう。
ああ、日本の政治家にも、グッとくる言葉を話せる人が出てこないかな~・・・

それにしても、小浜市の盛り上がりはすごいですね~(笑)

別館♪

2009-01-19 23:59:59 | ピアノ
お世話になっていたブリーフケースが有料化。
数あるアップローダも勝手が悪いということもあって、
録音したピアノ曲をどうやってアップしていこうと悩んでいたのですが、
昨日トラックバックして下さった方のブログに行ってビックリ。
普通にmp3が貼り付けてあるし、聴くのも簡単!
こんなに便利なところがあるなら早速・・・ということで別館を作ってみました。

ピアノのお部屋

もしかして使っていくうちに不都合なことも出てくるのかもしれないけれど、
こういうスペースが無料だと、助かりますね~(^^)
普通に100MB、最高1Gまで無料と言うことで、
結構気楽に使えそうです。

とりあえず、生まれて初めて録音した曲、
ベートーヴェンの悲愴ソナタ第2楽章を貼り付けてみました。
(今練習してるのは、第3楽章です)
少しずつ、蔵出ししていきたいと思います☆

舞城王太郎『阿修羅ガール』

2009-01-19 23:59:59 | 
この本はあかねさんのレビューで興味を持ったので買っていたのですが、
そのまま積ん読になっていた代物です(笑)
インフルエンザで寝てる間に、読んでみました舞城ワールド。


アイコは女子高生。
好きでもない同級生・佐野とホテルに行ってみたものの、
自己嫌悪にかられつつ、佐野の顔面を蹴っ飛ばして帰ってくる。
ところが翌日、学校でリンチに遭いかけたアイコは、
佐野が行方不明で、自宅に指だけが送られてきたという事実を知った。
密かに思いを寄せる陽治が佐野を探していると知り、アイコは自分でも事件について考える。
ところが、猟奇的殺人犯「グルグル魔人」の被害者の家族が自殺をしたのをきっかけに、
匿名掲示板「天の声」の煽りから、アイコの住む調布で中学生狩りが始まって、
アルマゲドンと呼ばれる無法状態になってしまった・・・


ということで、かなり激しくぶっとんだ世界観。
これはね~、ジャンルというものでしばれない作品ですね。
読み飛ばせば「何だこれ?」で終わるかもしれないのですけど、
実は色んな寓意がこめられている、作者すら彷徨ってる作品かな~と思いました。
だから、流石に第3部の部分で、アイコ=作者が解説めいたものを試みています。

一言で言えば、未熟な自己が客観性、つまり周りと自分との距離感を獲得し、
「自分」というものを構築していく物語なのだと思うけれど。
多分ね、でもよく分からない。
別の読み方をしようと思えば、いくらでもできそうな感じ。

アイコは未熟だから、色んな情報をインプットされても、
でもそれを自分の好き嫌いでしか取捨選択できないのですね。
しかも、その価値判断自体に自信がなくて、不安定になる。
そういう彼女の価値観をプラスに肯定してくれるのがシャスティンという人格。
でも、シャスティンも完璧ではない。

色んな自分を持て余す。
何か一つの、絶対的な感性、価値観があるんじゃないかと思う。
でも、そんなものは無い・・・ということに気づくのがアイコの成長。

切実に、そんなものを求めていた自分がいたことを覚えているから、
こういうぐちゃぐちゃな自分も確かにあったはずだから、
この作品を否定することはできないな~・・・

舞城氏は、ミステリ作家としてデビューしたはずなんですけど、
ちょっと色んな方に展開していますね(^^;
どんなミステリを書いたのか、デビュー作も読んでみたいかも、と思いました。

なかなか進まず

2009-01-18 17:58:17 | ピアノ
ベートーヴェンの悲愴の第3楽章。
少しずつは進んでいっているのでしょうが、
譜読みのスピードもさることながら、弾くスピードも「おそすぎ」です(^^;
前にも書いたように、CDとは全然違う曲に聞こえるから困ったものです。

とりあえず、インフルエンザなどで中断もしましたけど、
なんとか78小節目までを両手で弾けるところまでこぎつけました。
でも、暗譜もまだまだなので、途中何回も止まるし、
そのスピードの遅さは前述のとおり。
もう少し、この部分を弾き込んでいきたいです。

しかし、こう寒くなると、指も動きにくいですね。←もともと?(笑)
鍵盤が冷たいんですよ、だから弾いてるうちに手も冷たくなっちゃって。
あと、乾燥しすぎると、指先の感覚がスルスルと滑る感じで、
鍵盤を上手く掴めないというか、押さえられない感じです。
冬だから、仕方がないか(^^;

ベートーヴェンは、やはりロマン派とは違うから、
音がたゆたうことが少ないんですよね、だから非常に力強いイメージです。
それが難しいところでもあり、魅力だとも思います。
完成まではまだまだ長い道のりだけど、頑張るぞ~☆

1500記事!

2009-01-17 19:56:08 | 日常
この記事で、1500記事を達成しました♪
まあ、インデックスだけの記事もありますけど、
三日坊主の私が、よくぞここまで続いたな~という感じです。

当初は中心になるはずだったピアノ記事はどんどん少なくなり(^^;
読書記事がかなり増えてきたのが現在の流れですね。
ピアノは、急激な進展が無いですから、記事にしづらいです。
1小節進みましたって、毎日書くのもどうかと思うし・・・

スポーツ記事は、イベントのあるときだけ書いてますが、
記事にはしなくても、スポーツは見てるということもあります。
例えば、最近の相撲中継とかね(笑)

馬の記事は、一口馬主の記事から始まって、
G1予想、そして馬券購入まで進んできました。
実は2008年産の新春セールの馬を1頭申し込んだのですが、
まだ出資証が届いていないので、買えたかどうか心配です。
このセールの期間は、申し込み多数だと抽選になっちゃいますからね・・・

ゲームの記事は、不定期になってますね。
以前ほど根気が無くなったので、レベル上げの途中でくじけるという(^^;
まあ、そんなに熱中してゲームばかりしてるのもどうかと思いますけど(笑)

と言うわけで、1500記事も書いたわりには、
相変わらずの「下手」なんですけど、
今後とも「下手の横好き日記」をよろしくお願いします☆

PS。うさぎさ~ん、どこ行っちゃったんですか~・・・

二階堂黎人『名探偵 水乃サトルの大冒険』

2009-01-17 19:37:07 | 
アンソロジーでは読んだことがありますが、
こうして二階堂氏の「本」を手に取ったのは初めてです。
で、いきなり最初が水乃サトル、しかも短編集なんですけど(笑)


 ☆「ビールの家の冒険」
  仕事で福島に行ったサトルは、そこで先輩の刑事から不思議な話を聞く。
  人里離れたログハウスに隠すように大量のエビスビールが置いてあったというのだ。
  サトルの頭の中で、事件の真相が一気に明らかになった!?
  いや~、いきなりビックリの話でした。

 ☆「ヘルマフロディトス」
  サトルの部屋に先輩の馬田警部補が相談に訪れた。
  女子高生と大学生のカップルが争い、二人とも死んでしまったというのだ。
  女子高生が残した日記を読んだサトルはそこにある悪意を見破る!
  ちょっと濃い世界でした・・・ラブリィ、ねぇ~・・・

 ☆「『本陣殺人事件』の殺人」
  横溝正史の作品群をモチーフにした観光村がつくられることになった。
  ところが、そこにある本陣殺人事件の離れで、密室殺人が!?
  仕事で訪れていたサトルは、『本陣殺人事件』の別の解釈を見つけ・・・
  『本陣殺人事件』を読んでない人は、読まないほうがいいですね。

 ☆「空より来たる怪物」
  仕事中のサトルに助けを求める電話がかかってくる。
  宇宙人に襲われて山で逃げ回っているから来てくれ、という先輩の声。
  他の仕事にかこつけて現場へ駆けつけるサトルだが・・・
  こんなストーリーなのに、奥の深い作品でした。


水乃サトルは旅行会社の課長代理、長身&美形の28歳。
しかし、彼には周囲の人が引く欠点があった・・・オタク体質(^^;
大学時代に所属していたサークルは数え切れないほど、
趣味に夢中になって無断欠席や遅刻の常習犯というキャラ設定です。

二階堂氏の作品は、何か敷居が高くて手を出してなかったのですが、
この作品は、その重苦しい敷居をずいぶん下げてくれた感じがします。
ちょっとずつ文章に慣れたら、重そうな「人狼城」とかも読んでみようかな。
ミステリとしては、フェアにこだわる二階堂氏らしく、
伏線などはちゃんと書かれていて、流石だと思いました。

アンソロジーで読んだ作品がちょっとトラウマになってるのですが、
(ものすごい、とにかくすごい、うそ~!という作品w)
新本格系では外せない作家だと思うので、またチャレンジしたいです。

マスク

2009-01-16 18:33:56 | 日常
熱も36度台に落ち着いてきて、いよいよ明日から職場復帰です。
土日ともに仕事なのですが、迷惑かけた分、頑張らなくては・・・
体力の回復にも努めないといけませんね。

強制休日の間、家でもずっとマスクをしていました。(今も)
家族にうつすと大変なので。
使うタオルとか、もちろん全部分けて。
潜伏期間もあるので、まだ安心できないけど、大丈夫な感じ。

マスクって、ここ数年で大きく進歩しましたよね。
口鼻だけポンと押さえるタイプでなく、顔を大きく覆うもの主流になって。
素材も、布じゃなくて、特殊な紙というか、繊維の素材。
私が使ってるのはインフルエンザウイルス99パーセントカット!だって。
本当かな~?って、思うのですけど、信じよう。

実は2年くらい前に、鳥インフルエンザの危険とか、新型とかの話が出たときに、
大量に買い込んできていたのです(^^;
役に立って良かったです☆

しかし・・・ずっとつけてると、やっぱり息苦しいし、
ゴムをかける耳のところがヒリヒリ痛くなってきちゃうんですよね・・・
そこのところ、もうちょっと改良してもらえば、もっと気楽につけられるのに。
あ~、でも、皆がマスクをして歩くようになっちゃったら、
電車とか、交差点とか、皆マスクだらけで、不気味かも(^^;

ということで、ほぼ全快!!
ご心配いただいた皆様、ありがとうございました♪

太田忠司『狩野俊介の冒険』

2009-01-15 17:32:34 | 
狩野俊介シリーズの短編集です。
短いのだと、こういう体調の時には読みやすいと思って。
探偵助手・俊介と探偵・野上の探偵譚4編と番外編1編収録。

 ☆「硝子の鼠」
  お嬢様学校の理事長の娘が誕生パーティーに贈られた差出人不明の小包。
  それを開いた途端に気絶し、学校にも行けなくなったのは何故か?
  鍵を握るのは小包の中身である硝子細工の鼠なのだが・・・
  俊介と野上の名コンビぶりが炸裂の作品。

 ☆「加古町の消失」
  駅前で俊介たちが出合った男は言う。「町がひとつ、消えてなくなったんです」
  男の不思議な1夜の体験談を元に、俊介たちは真相に迫れるか?
  寂しさの中に、救いを見る結末。

 ☆「雨天順延の殺人」
  かかって来た間違い電話で殺人計画を知った女性が野上に相談に来る。
  「雨が降ったら順延になる」と犯人は口走るが、被害者も犯人も全く不明。
  少ないヒントで謎を解き明かし、俊介たちは殺人計画をとめることが出来るか?
  犯人・・・アホすぎますね(^^;

 ☆「俊介の道草」
  俊介の学校からの帰りが遅くなり、あちこちに怪我をしてくるようになった。
  野上が理由を問うが、俊介は答えようとせず、不安になった野上は・・・
  俊介と野上の親子のような関係が微笑ましい作品。

 ☆「電脳車事件―番外編 青年探偵・狩野俊介の冒険―」
  田舎の温泉に骨休めに出かけた青年探偵・狩野俊介は事件解決を依頼される。
  ドアの開かない「しゃべる」車の中で、人が死んでいるらしい・・・
  単純な未来の話ではなく、パラレルワールドという位置づけでしょうね。
  こんな世界になっても、本格ミステリって存在してるのかな?


このシリーズは、何と言っても俊介の推理と野上の経験とのタッグが見所。
太田氏の書く少年は、新宿少年探偵団でも好感を持っているのですが、
この俊介のキャラクターもかわいくていいですね☆
で、それを見守る野上が、またいいキャラクターです。

このシリーズは、主人公が少年探偵だけど、子供が読むジュブナイルじゃないのですね。
大人が読む、大人のためのジュブナイルだと思う。
多分、本当の子供だと、野上の行動の「間」の意味が分からないのじゃないかな~。

少しずつ、読み進めていきたいシリーズです(^^)

パズル現況

2009-01-14 17:11:59 | 雑記
今年始めたパズルはちょっとメルヘンチック♪
冬~!って感じのパズルなので、完成が真夏になると変かな~(^^;
病の中、ちょっと進めてみました。
そのおかげ?で、午後はまた爆睡してましたが(笑)





真ん中の町の部分は、まあまあ組みやすいので結構進んでますが、
ここからが厳しそう♪←喜んでるし
まあ、ボチボチとやります(^^)