ゴールデン・リタイアーズ

S20年生、後期高齢ゾーン、人生最終コーナー「遊行期」の
徒然残日写真録

170422 借用文化財の変色事故修復に3000万円、元に戻らず!!知見不足、タガのゆるみは怖い。

2017年04月22日 | 辛口ひとりごと

 この2~3日、アレルギー症状というのか目の周りがかゆかったり違和感があったり、コロコロするというか、集中力欠如で、夕食にワインや焼酎ロックをグラス1杯程度で、食後はだらだら、眠くなりブログを書く気力もわかないといった感じ。癌治療で抗がん剤など飲んでいる人はその副作用で大変なんだろうね。皮膚科でもらった薬を飲むだけで倦怠感におそわれる。ヨサコイなどを夢中で撮っている時はしばし忘れはするが、右薬指の腱鞘炎バネ指も生活に支障をきたすレベルではないがなかなか治らないしね。あまり自分の体調に完全を求めすぎなのかもしれない。こんなもんだという割り切りが必要か。妻がうまい夕食を作ってくれるので食欲だけは十分。これで食べれなくなったらアウトだね。今年に入って体重は2キロ増、やっと57Kg。

自転車で住居周辺を散策。スロープをのぼり歩道橋の上からスマホで撮った写真。この場所から日没、夜にかけて多重露出で宝満山と行きかう車の赤白の光跡写真をとるべくロケハンした次第。見渡すと紫の蓮華畑もみえる。その場所にいってまたスマホで1枚。

これもなかなかいい。一眼レフでまた撮りなおしてみよう。

 ところで九博のボランティア、発会式、部門オリエンテーションも終わり、今日は部門の全体会議であった。来館者対応というのではなく、文化財を保護するための環境整備。一般的な意味での清掃業務は外注業者の方々がおこなう。私の所属する部門は紙や木の文化財をダメにする有害生物や温湿度、光などをコントロールする仕事をしている博物館科学科のスタッフのしておられる仕事の援助というわけ。具体的には館内300か所に設置されるインジケータ(ゴキブリホイホイのようなもの)を作ったり、2週間ごとに交換したり、展示室に温湿度調整のシリカゲルみたいなのを設置、交換したり、来館者の移動コースを巡回、ウオッチングして環境異変を察知、レポートをするといったもの。

 先般、西日本新聞で熊本市の現代美術館が高知県の指定文化財の屛風絵5点の変色事故で3000万円かけて、修復作業を約7年続けてきたが結局もとに戻らなかったという記事。2010年に企画展のためにかりうけた1800年代の歌舞伎などが描かれた屏風絵。これを美術館の委託業者が会場持ち込み時に作品を変色させる恐れのある薬剤で殺虫、防虫処理したために緑色の顔料に含まれる銅と薬剤が反応、酸化して黒く変色してしまった。業者の不見識なのか、発注サイドに問題はなかったのかこのあたりは記事には記載なし。

 12年5月から文化財修復の専門家に依頼して洗浄修復を試みたが結局もとに戻らなかったという話。なぜこんな事故が発生してしまったのか? 事故の真因はなにか、興味があるところだが要するに九博のIPOとは化学薬剤に頼らずに文化財を保護し未来に継承させてゆくための統合的マネジメントということになる。事故はちょっとした心のゆるみ、組織の連結部のタガのゆるみ、外れなどから発生する。

 3億8000万円という莫大で重い札束の入ったトランクを一人で銀行からひきだし車にのっけようとして強奪された福岡天神みずほ銀行前の事件、いったいどこにタガのゆるみがあったのだろうか??

コメント
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