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「ウォシュレットG」機械遺産に

2012-07-23 23:45:48 | コメント
 日本機械学会は23日、生活の発展や社会に貢献し、歴史的に意義のある「機械遺産」に、温水洗浄便座「ウォシュレットG」など5件を新たに選んだと発表した。「ウォシュレットG」は1980年に東洋陶器(現TOTO)が発売し、日本人のおしりの必須マシンに成長。米俳優レオナルド・ディカプリオ(37)が自宅に取り付けるなど、ハリウッドセレブにも愛用者が広がっている。

 「ウォシュレットG」は80年6月、日本市場にデビュー。同時に発売された「ウォシュレットS」は洗浄用の水を温めるタンクがなかったが、Gは便座の右側に縦長のタンクを装備。長時間にわたり、温かい水で洗浄することができた。

 ウォシュレットといえば日本独自のマシンのイメージがあるが、意外にも起源は米国。60年代初頭、痔(じ)の患者用の医療器具として原型が誕生。TOTOは64年ごろから同器を輸入販売した。

 医療用ということもあり、水の出るノズルが固定され、水の勢いも不十分だったため、同社は日本の家庭向けマシンの開発に着手。社員数百人が便座に座り、日本人のおしりに合う洗浄ポイントや水温、噴射の角度、水量などのデータを収集。初代ウォシュレット2機種を完成させた。

 すでに伊奈製陶(現INAX)も同種のマシンを販売していたが、82年に「おしりだって洗ってほしい」のキャッチコピーを使ったCMが話題になり、知名度が急上昇。温水洗浄便座の代名詞となり、新技術の開発を続けたことが評価され、今回の認定につながった。

 ウォシュレットを中心とした温水洗浄便座の一般家庭における普及率は71・6%(10年3月現在)。新幹線や全日空の一部航空機のほか、南極昭和基地にも設置されている。

 今ではハリウッドセレブからも熱視線。08年には、来日時にホテルのウォシュレットに感激したディカプリオがカリフォルニアの自宅に取り付けたことを米誌が大きく報道。歌手マドンナ(53)も、05年に12年ぶりに来日した際に「日本の便座が懐かしかったわ」と話している。

 「ウォシュレットG」は、そんな“クールジャパン”の原型。現在、北九州市のTOTO歴史資料館に展示されている。

 <吉野山ロープウェイ&ステンレス鋼車両も>今回、「機械遺産」には奈良県吉野町の「吉野山ロープウェイ」、「ステンレス鋼製車両群(東急5200系と7000系)」、現存する最古の動力旋盤「池貝工場製第1号旋盤」、「卓上複写機リコピー101」も認定された。「吉野山ロープウェイ」は1929年に運行を始めた国内で現役最古のロープウエー。80年以上たった現在も当時の架線支持材などが使われている。機械遺産は、日本機械学会創立110周年記念事業として07年にスタート。今年で6回目で、認定は計55件となった。

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