Lucky☆Sardonyx

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DOMINO

2011-02-15 23:24:15 | コメント
 エジプト市民の大規模デモによりムバラク独裁政権が崩壊したことで、中東各地の反政府デモが勢いづいている。

 アラビア半島のイエメンやペルシャ湾の島国バーレーン、アラブ諸国とは一線を画すイランでも「エジプトに続け」とするデモ隊が当局と衝突し死傷者が続出。「民衆革命」の猛威が各国の体制を揺さぶっている。

 バーレーンはサウジアラビアやクウェートも加盟する湾岸協力会議(GCC)の一員。デモが拡大すれば、同じ王制の他の産油国にも波及しかねない。

 「民衆の望みは政権打倒!」。イエメンの首都サヌアで14日、数千人の市民がエジプトの大規模デモと同じスローガンで、独裁的なサレハ大統領の退陣などを求めた。大統領支持派が投石や刃物でデモ隊を襲い、負傷者が出るなど、エジプトと似た展開になっている。

 同じ言語を持つアラブ諸国は文化や社会構造が似ており、アラブ最大の人口を誇るエジプトの革命は大きな影響を与える。長期政権のサレハ氏は事実上2年後の退陣を表明しているが、デモが収まる見通しはない。

 バーレーンでは14日、政治的な自由を求める市民ら数千人がデモ。地方の村では警察隊が催涙弾やゴム弾を発砲し、ロイター通信によると、デモ隊の1人が死亡、20人以上が負傷した。同国はイスラム教スンニ派の王族らが権力を握る一方、大部分のシーア派住民は当局の差別に不満を抱えている。

 同じ中東のイランでも14日、アハマディネジャド現政権に不満を持つ改革派支持者らが首都テヘランなど各地で大規模なデモを行い、治安部隊と衝突。多数の負傷者が出たほか、イラン政府系のファルス通信は「扇動者」による発砲で市民1人が死亡したと伝えた。

 一方で政権側もイラン革命の状況に重ね合わせてエジプトの「革命」を支持するなど、政権・改革派双方がエジプトに共感している。アラブ首長国連邦(UAE)のシンクタンク「ガルフ・リサーチ・センター」のアラニ氏は「各地域がそれぞれの方法でエジプトの革命を解釈するようになる」と指摘している。

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