Lucky☆Sardonyx

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タイガーますく

2011-01-09 23:14:48 | コメント
 各地の児童相談所や児童養護施設にランドセルなどの寄付が相次いでいる。贈り主は、プロレス漫画「タイガーマスク」の主人公「伊達直人」を名乗る。漫画の雑誌連載やテレビアニメの放映は約40年も前。なぜ今、タイガーマスクなのか。各地に広がる背景には何があるのだろうか。

 発端は、クリスマスで土曜日だった昨年の12月25日。群馬県中央児童相談所に出勤した女性職員が正面玄関に積み上げられた箱入りのランドセル10個を発見した。

 カードに「伊達直人」と署名があったが、当初は誰もその意味に気付かず、月曜日の27日に同相談所次長の松場敬一さん(51)が朝礼で職員に報告。すると、アニメの再放送を見ていたという職員の滝沢邦行さん(36)が「タイガーマスクじゃないか」と気付き、インターネットで確認し松場さんに伝えた。

 孤児の伊達直人は施設で育ち、レスラーになった後、出身施設にファイトマネーを寄付する。

 松場さんは謎の贈り主について「若いときにアニメを見た50代くらいの方がタイガーマスクと同じような気持ちで贈ってくれたのではないか。気持ちを尊重してあえて捜さない」と話す。

 アニメで一時期、伊達直人の声を担当した声優森功至さん(65)。今は民放の朝の番組でナレーターとしてニュース原稿を読む仕事をしており、偶然このニュースを読み上げることになった。

 「びっくりした。殺伐とした世の中で、明かりをともしてくれるような愛のある人だと思う」と話す。やはり贈り主をアニメで見た世代と推測。「個人的には会ってみたいが、アニメキャラクターのように夢は夢のままで、誰だか分からないほうがいい」との思いだ。

 今月に入り、神奈川県や長野県、長崎県の児童相談所などの行政施設、静岡県や岐阜県、沖縄県の児童養護施設にもランドセルや現金、玩具が続々と届く。

 添えられた手紙には「群馬の件に感銘を受けた」「ニュースを見て私も参加した」などと書かれており、漫画の主人公を名乗った寄付に共感が広がっているようだ。



 相次ぐ伊達直人の出現に、イラストレーターの山藤章二さんは「タイガーマスクの名を借りるのはちょっとした、しゃれっ気だし、もらった側に負担を感じさせない。私もそうだが、年とともに世の中に恩返しをしたい気持ちが芽生える。ランドセルというのも大げさでないし、直接的かつ謙虚で、まねしたくなる行為だ」と話している。

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