第3話 完成! ( 最後に記事を追加 )
今回はエレメントの端を基板の中まで引き込みました。何が何でも太いエレメントをバリキャップ直前まで持って行きたかった。
但しこの状態だと風による振動でエレメントと直接接続しているレセプタクルのハンダが外れて接触不良になる可能性が高いです。そのためスズメッキ線で補助の回路を配線して振動対策をしました。
防水対策はバスコークを注入しました。
我が家の場合マンションの屋根の庇が外側へ長く延びているので、ベランダに設置しただけではなかなかゲインが稼げません。如何に庇よりも外へエレメントを張り出せるかが大切ですが、そうするとエレメントの強度も落ちます。
強度対策として細い線 ( 紫外線に強くて延びない手釣り用ライン ) で左右と上下をピンと張って固定しました。見た目と違ってとても安定します。
このエレメントの構造、ひょっとして Flag にも応用できる??
エレメントの銅線延長のための接続はこんな感じでスズメッキ線で巻いた上にハンダを注入しています。
全周 3.6m エレメントの同調周波数範囲 ( HF Span による計測 )
Band 1 ; 2,300 ~ 13,900 kHz.
Band 2 ; 12,200 ~ 25,300 kHz.
受信帯域は計画よりも少し高い方にシフトしたけど、受信帯域は予定よりも広帯域なので問題なし!
P.S.
完成してから数日使っています。
別の非同調 Active Loop ( 自作 ) と比較していますが 25mb より低い周波数の S/N 比 はほとんど変わりなく、両方ともオバケをほとんど感じません。
敢えて今回の同調 Loop が優れていると感じるのは 19mb 以上の S/N 比です。しかしその違いの理由が、今回製作の同調 Loop が優れているからなのか?自作の非同調 Loop 側に問題があるのか?設置場所による理由なのか?は検証しないと分かりません。
今回の同調 Passive Loop と非同調 Active Loop, 大きな違いは利得と同調するための毎回の面倒な ( いえ楽しい?) 操作です。
また今回の同調 Loop は利得が小さいため弱い信号だと同期検波がロックしないということがあります。その時だけプリ・アンプを入れて強制的にロックさせるということもできますが、そうなると非同調 Active Antenna の方が使い易いという証明にもなります。
今回の同調式 Loop は、そもそも自己流の造り方もあって本来の性能自体が出ているのか? という疑問と、今後同調式の面倒な操作を加味しても非同調式を凌駕する性能が期待できるのか?今後の改良、特に設置場所の検討などをしてみないとまだまだ何とも言えないという玉虫色の記事になってしまいました。