晴れのち曇り、時々パリ

もう、これ以上、黙っていられない! 人が、社会が、日本全体が、壊れかかっている。

EU議会で『国連世界保険機構』に批判集中/<新型インフルエンザ>の危険を煽り過ぎ

2010-01-27 01:19:05 | フランスとヨーロッパの今日の姿
ヨーロッパ議会の<保険部会>において、WHOに批判が集中している。


▶L'OMS accusée d'avoir surestimé les risques du virus H1N1(ロイター通信見出し)

翻訳:H1N1ウイルスの危険性の過大評に対し弾劾

>WHOは<製薬メーカー>からの影響を受け、新型インフルエンザのパンデミックを大げさに宣伝したと、弾劾を受けている。

>この型の発症から1年弱の今日までに、世界の死者は1万4千人で、この数字は通常の<季節性>の被害を下回る物である。
にもかかわらず、総計1億7千5百万回分のワクチンが出回る事となった。

>このインフルエンザで、「ウイルスの危険性がそれほど強くない」との観察にもかかわらず、少なくとも50万人以上の死者が出るであろう、という予想を打ち出し、<科学的>に大きな過ちを犯した。

>その結果、製薬会社を勢いづかせ、世界中各国での<保険予算>に180億ドルも出費させる結果を招いてしまった。

>ドイツの欧州議会議員のヴォダルグ博士は、数週間前からWHOを激しく弾劾し続けている。

>それに対し、ヨーロッパ・ワクチン製造業者連合会の代表であるリュック・エッセルは反論に中で、「ワクチン製造業界は、要望に応えたにすぎない」と反論。

>「業界はここ10年、新型インフルエンザのパンデミックに備えて、研究開発に努めて来ており、4百万ドル以上を研究開発費と設備投資とに費やして来た」
「さらに今回のパンデミックの際、WHOに対し<発展途上国>のために1億6千5百万回分のワクチンを無償供与して来た事を忘れるべきでは無い」

>フランスは、新型の流行は既に終焉を迎えているが、9千4百万回分ものワクチンを発注し、5千万回分をキャンセルした事で、政府は非難を受けているのが現状である。
引用終わり【ロイター通信】


▶Grippe A/H1N1 : au Conseil de l'Europe, l'OMS sous le flot des critiques
(デスティナシオン・サンテ見出し)

(翻訳):A型(H1N1)インフルエンザ:ヨーロッパ議会に於いて、WHOは針のむしろ上

>(WHOの)研究者や専門家で、製薬メーカーからの寄付金を受けている人物が居れば、果たして正確な判断と正しい情報発信が出来る物であろうか?

>これらの批判に対し、専務理事付き特別代表の福田博士は次の様に反論している。
「20世紀初頭に50万人以上を死に至らしめた<スペイン風邪>のパンデミックの時と同じで、新種のウイルスが世界中に分布した時点、で宣言したまでである。
スペイン風邪の際も、その登場時点ではその毒性が深く認識されない物であったが、今回のケースも、同じような物であった。
宣言に際し、研究員、医師その他全員一致の判断であった。」


>いずれにせよ、『WHO』の組織構造に、より透明性を必要とする、という結論が導かれた事となった。
引用終わり【DESUTINATION SANTE】



フランスでは、昨年11月から小学生から順に<ワクチン接種のお知らせ>が厚生省から届き、無料接種が開始されました。

一般の成人にまで及ぶ様になったのが12月からですが、1月半ばの時点で<摂取率>はやっと10人に一人という状態です。

数日前<家人>のもとに通知が届き、指定の<ワクチン接種センター>に行ってみたところ、なんとその2日前で、そのセンターは閉鎖されていたのです!

あまりにも希望者が少ない為、次々と閉鎖されていく中で、厚生省の通知書の方が、情報が遅れているという、何ともフランスらしい出来事に苦笑してしまった物でした。


日本の最新情報では。

先日の拙ブログで、日本は余剰発注分のキャンセルが出来ない契約になっている、と書きましたが、それでもキャンセル交渉は始めたらしいのが、せめてもの救いです。


▶新型ワクチン余剰分、「解約交渉のテーブルに」-長妻厚労相(医学介護CBニュース見出し)

>長妻昭厚生労働相は1月25日の衆院厚生労働委員会で、新型インフルエンザの輸入ワクチンは余る公算が大きいとして、現在メーカー2社と「解約交渉のテーブルについている状況」にあると述べた。加藤勝信氏(自民)の質問に答えた。

>加藤氏はワクチンの余剰分について、フランスなどではメーカーと契約解消に向けて交渉していると指摘。「現時点で不要と思われる部分の契約を解消し、そのために再交渉する考えはあるか」とただした。
 これに対し長妻厚労相は、流行が当初考えられていたほどは高まっていないが、備蓄する必要も一定部分あるとしながらも、輸入ワクチンが余る公算が大きいとの認識を示した。その上で、現在ノバルティスファーマとグラクソ・スミスクライン(GSK)の2社と「解約交渉のテーブルに着いている状況」と述べた。
【医療介護CBニュース】


実際に<契約解消>が成るのならば、一安心であるが。

違約金の額も、多いに気になる所では有ります。


それにしても、『国連機関』を<批判>の矢面にたたせる等という、『ヨーロッパ議会』という討論の<場>を持つ、EUの人々がうらやましい限りであります。

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