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日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

絵本 『くものこどもたち』 ジョン・バーニンガム

2007年05月23日 | 絵本・写真集・画集
ジョン・バーニンガムによる絵本『くものこどもたち』を読みました。

不思議な絵本です。

空高いところにいるとはこういう気分だろうなと、読者に思わせてくれます。

空高いところにいるときの孤独。

その孤独は、くものこどもたちによっても癒されません。

空高いところにいるときに、くものこどもたちに出会ったことで、主人公の男の子はほっとします。彼らによって淋しさを癒されます。

男の子はくものこどもたちと一緒に空高いところで遊びます。

空高いところは自由なところです。

あまりにも自由すぎて、文字通りにも比喩的にも足場がありません。

足場がないことは、自由ですが、淋しいことでもあります。

その自由さを愉しみながらも、男の子は足場があることへの懐かしさに駆られます。

空高いところにいるような気分に読者をさせてくれる絵本です。

浮いていて楽しい。でも、淋しさも伝わってきます。


くものこどもたち

ほるぷ出版

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