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日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

地デジはCATVで見る必要があるのか?ないんじゃないだろうか。

2006年05月28日 | 家電製品にかかわること

今日、大手ケーブルテレビの訪問販売員が我が家に来て、地上デジタルに合わせて契約してくださいとセールスに来ました。

対応したのは父親。ぼくは玄関近くの部屋で何となく断続的に話を聴いていました。

要するにその会社によれば、ケーブルテレビに加入してくれれば、地デジが安く見れますよという話。しかし横で聞いていてもなんだかおかしいと感じます。

今その会社は屋外のケーブルの工事をしていて、それに合わせて家庭内の配線工事もついでに我が社に任せてくださいと言っています。その工事が始まるのは6月からで、それに合わせて5月以内に加入すれば、地デジを見れる体制を整えるというものです。

しかも今日は28日で、明後日はすでに営業日ではないと言います。ということはこちらに考える猶予は30日までの2日だけ。しかも30日は予定があって来られないから、今すぐ契約して欲しいとのこと。

この時点でなんだかおかしいと感じます。5月以内に契約しなければ地上デジタルの家庭内工事ができず、しかもその工事がお得だというのなら、もっと早くから各家庭にセールスに来るはずです。それを一日しか考える猶予を与えず、しかも実際には対面セールスで即時契約してくださいと迫るのは、よく検討すれば不便なサービスを無理やりこちらに売ろうとしているように思えます。少なくとも僕はそう疑う。

しかし父親はあまり値段交渉にシビアな性格でもないし、そのセールスウーマンと話していてほとんど99%サインしかけました。そこで僕は強引に玄関に出てきて二人の間に割って入りサインを止めさせ、「明日もう一度来てください」と言って今日のところは帰ってもらいました。

地デジに関しては僕も無知に近いので、最初から訪問販売員を疑うのはよくないでしょう。しかしなんだか疑わしいので強引にセールスをやめさせたわけです。彼女にしてみればほとんど契約を取れたのに腹立たしかったことでしょう。

父親は怒りはしなかったけど、その訪問販売員が帰った後も、ケーブルテレビと契約すれば以下にお得かについて、彼女が父親に語ったとおりの説明を僕にしてきました。

我が家の生活は父親と母親のお金で成り立っているし、彼らのお金の使い道について僕にとやかく言う権利はないかもしれない。たとえ損をしても数万円単位のことだから、それで親が生活苦になるわけでもないだろうし、ほっといてもいいのかもしれない。親にしてみれば自分達のことは自分で考えると言われたら言い返す言葉もありません。

なのですが、とりあえず強引に父親にサインを止めさせ、ネットで地デジについて調べることにしました。

調べて分かったことは、

・地デジの送信方式としては 1.パススルー方式と2.トランスモジュレーション方式があるということ(例えば「普及の起爆剤となるか? ケーブルテレビの再送信」)。

・その某ケーブルテレビ会社は2.トランスモジュレーション方式を採用していること。

・トランスモジュレーション方式には「セットトップボックス(STB)」という装置が必要なこと。それはそのCATVからリース。

・STBのリース料を含め、月々の契約料は5000円。受信できるテレビを1台増やすごとにSTBのリース料2千円が加算されます(つまり受信テレビを増やすごとにSTBが必要)。しかし訪問販売員の彼女は「私からその2千円はとらないように言っておきます」と父親に口約束した。

といったことでした。

彼女によれば、半年の契約で計3万円を払ってもらえれば、地デジに必要な家庭内の工事(分配など)をするとのこと。半年後に契約解除してもらってかまわない。つまり「3万円で地デジがみれますよ」ということです。

ここで僕の気づいた素朴な疑問は

・半年後に契約解除すれば、STBも返さなくちゃならないんでしょ?だったら地デジはそれで見れなくなっちゃうじゃん。

本来、ケーブルテレビを通さずに地デジを見るには、* UHFアンテナ * 地上デジタル対応受信機(テレビ、チューナー)必要になります。また、これを家庭内に配線する際には工事費がかかります。アンテナやブースターの設置代などを合計すればたしかに3万円を超えてもおかしくないです(例えば「デジタル放送の受信」NHK)。

しかしケーブルテレビを解約すれば、いずれにしてもこれらの費用はかかるわけでしょう? 一体何を根拠に彼女は「半年で解約してもらっていいです」と言って、ケーブルテレビと契約したほうが自分でUHFアンテナを建てるよりラクだと言ったのだろうか?

などなどネットで調べてもどうも怪しいので、その後父親に止めておいたほうがいいのではないかとかなり強い調子で説得し、父親も「まだまだ先のことだからべつに契約せんでもいい」と言ってくれました。

なんとなく強引に父親を押し切って契約させなかった感じ。

そもそもセールスということ自体に僕が拒否感を感じて、最初からその訪問販売員のことを怪しいと思い、「この契約はあやしいのではないか」という前提でネットを調べたので、公平に分析したかどうかは分かりません。しかし考える猶予を一日しか与えないその会社もすごーくおかしいと思う。

人をコントロールした後ろめたさや他人に疑いを持つことの嫌な感じやなど、いろいろ感じさせられました。


涼風

参考:もう2年以上も前の記事だけど。「「地上デジタル トラモジか、パススルーか、それが問題だ」“ITmedia”

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