joy - a day of my life -

日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

大学再生への道

2008年08月07日 | 日記
大学の定員割れというニュースが毎年のように報道される。


しかし定員割れと経営危機とは直接結びつかないのだから、それほど大きな事件ではないと思うのだが。もともと設定していた定員が多過ぎたのかも。

定員が減っても、ほかにかかっているコストを減らせばいいだけなのかもしれない。



ところで、大学が自身で本気に再生したいのなら、何を学ぶのかをすべて学生に選ばしたほうがいい。

学ぶ内容を学生が考え、学生が望むときにだけ、講義を開けばいい。その場合、講師は学外でも学内でもどちらでも、講義内容にフィットした人を呼ぶのがいい。


卒業できるかどうかは、学生自身が作成した論文で判断する。


大学が提供すべきなのは、文献や調査のための資金やアドヴァイスをくれる講師陣であって、学ぶべき内容ではない。


そういう大学でなければ、学生は決して自分から学ぼうとはしない。


「環境」や「福祉」や「コミュニケーション」というように何回看板を変えようと、学ぶべき内容を大学が設定しているかぎり、学生は単位を集めるだけの機械になります。

学生が自分から学ぼうとしなければ、どれほど「大学改革」しようと、大学が何か意味を持ちえる存在にはならない。

学生が何を学ぶべきかを大学側が設定しなければならないと思っているのなら、それは最初から学生を学ぶ存在と認めていないことに等しい。

学生を学ぶ存在として認めていないのに、学ぼうとしない学生を「今の若者は勉強しない」とみなすのは、矛盾している。


おそらく、自らの好奇心にしたがって研究している研究者でなければ、上記の考えに賛同することはできないでしょう。

逆に言えば、研究する上で、学ぶ上で、「必修」というものがあると考えるような人は、研究していない、自分で学んでいないのではないかと思います。