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日々の体験や思ったことを綴ります(by 涼風)。

「奪う」 『幸せな小金持ちへの8つのステップ 実践編』 本田健(講演者)

2005年05月02日 | Audiobook
本田健さんの講演会CD『幸せな小金持ちへの8つのステップ 実践編』を聴く。

「実践編」と銘打っているけど、CDにはそれほど実践的なことは書かれていません。CDの収録で省かれたのかな。あるいは、僕が「実践的」とは感じなかっただけかも。

本田さん独特の社会構造の見方、例えば世の中の人を従業員タイプ、自営業タイプ、ビジネス・オーナータイプ、幸せな小金持ちタイプにわける見方について詳しく説明していたりします。

例えば、日本の教育では「間違ってはいけない」ことなかり教えるけど、自由人になるように育てられた人は自由に発想する習慣があること。「間違ってはいけない」から、世の中のほとんどの人は優秀な従業員になることを目指す。最も優秀な頭脳をもった人が最も優秀な従業員(国家公務員、大企業etc…)になることを目指す国ですからね、日本は。

本田さんの説明では、従業員タイプは、つねに「休暇と給料がどれだけもらえるか」にばかり気を配る。それを考えると、公務員が天下り先をつねに確保するように「行政改革」を行うのも、日本の教育の結果だと言えます。

わたしたちはつねに「奪う」ことばかり考えて、自分たちから生み出そうとはしない。その点では国家官僚も他の人も同じなんでしょう。

『ガルシアへの手紙』という文章の中では、従業員の多くがどれだけサボることばかり考え、経営者がどれだけ必死の努力をしているのかを考えるべきだ、と述べられています。

もっとも、そこから貧富の差は当然だと考えるのは問題だと思います。また従業員は起業家に劣ると考えるのもおかしいと思います。大切なのは、「奪う」というメンタリティを自分がもっていることの自覚かな。


涼風