風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

12-041 今村大臣 トルーマンの原発と同じ

2017-04-26 14:29:08 | この道の先に

風の谷通信No12-042

旅日記を中断。実は始めたばっかりなんだけど。

お騒がせ大臣、今村が、本来なら名誉回復のチャンスに与えられた席でダブルミスを犯してしまった.二階派の会合で演壇に立ってミスを犯し、誰かから示唆されるまで「謝罪あるいは訂正」の必要に気づかなかった。ボスの二階さんにすれば全くの面汚しである。

「大地震があっち(東北地方のこと)でよかった。これがもっと首都圏に近かったら(被害が)たいへんだった(概略)」・・・と言った。「アッチ」とはなんじゃい?

意味が判らんではないけど、そりゃ不適切だよ。何の責任もない被災者の身になってみろ。

そこで彼の出身を見ると九州比例代表区である。アハハハハ、そうかそうか。1年前の九州地震をこう表現するとどうなるか:地震が熊本でよかった、阿蘇のムラだから被害が軽くてよかった。福岡の天神で起きてたら大変だったよなア・・・。さて、彼はこれで満足するだろうか。平気なんだろうか。やっぱりあっけらかんとして笑い飛ばすのかなア。

でも聴き手の実感としては、「アッチ」発言は彼の本音だろうね。他人の苦しみに心が通わないんだ。

 

このことはアメリカの原爆投下に関するトルーマンの言葉を思い出させる。原爆投下の責任者であったトルーマン大統領が戦後の席で「アメリカの原爆が同じ白人国であるナチスドイツに落とされなくてよかった=つまりは日本に落されてよかった」と言った。これは、世界初の原爆投下の実験が黄色人種の日本に落とされて成功した、という事実を祝福したものであった。当時はこの発言を批判する勢力もあったが、いつの間にか記憶から薄れて歴史の中に消えて行ってしまいそうだ。日本人としては、敗戦は仕方がないこととして、原爆の実験台にされたという点に容認しがたい屈辱を感じる。

今回の今村の発言に、同様の理不尽な屈辱を感じた東北人が多かっただろうと思う。


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