風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

5-023 走行距離10万㌔

2010-02-25 21:14:58 | 季節の便り
風の谷通信 No.5-023

 畑のトンネルが強風に引き剥がされて舞っている。夜の
気象情報で「春一番」らしいことを言っていたがはっきり
しなかった。北の海を低気圧が発達しながら東へ抜けると
強い風が吹き荒れる。風の谷の底にある家は叩かれたように
ドウッドウッ・・・と揺れる。風の又三郎が来るみたいだ。 

 まあ、それはそれとして・・・。

 トラックの走行距離が10万㌔を越えた。先日から数値が
近づいてきたので注目していた。きょう畑から出て少し走った
ところで「99999」の表示が出た。ハザードランプを点けて
しばらく停まり、じっとメーターを眺めていた。それからまた
少し走って「100000」になったところで道端の空き地に
停まり、メーターをしばらく眺めていた。感無量。

 それほどでもないのだが、今までに何台か乗り換えてきて
10万㌔まで走ったクルマがないのだ。そしてこのトラックで
10万㌔を越えたら乗り換える計画を立てていたのだ。

 帰郷してしばらくして軽トラックから1トントラックに変えた
のが平成13年。それから9年と8ヶ月経って10万㌔になった。
もう年齢を考えて普通トラックを降りて再び軽トラックにしよう
と決めていた。そんな訳でいささか感傷的になる数値である。

 娘に預けてある乗用車も既に10万キロを越えている。これも
近く乗り換えようと思う。

 10万㌔といってもこのトラックには何も不都合なことがない
のだ。エンジンは快調。ブレーキも確実。「走るコンピュータ」の
プリウスのような恐ろしさもない。荷台は広いしあおりはしっかり
しているし、タイヤも交換してまだ月日が経ってはいない・・・。
という訳で降りるのが勿体ない気もする。それでも頃合を見て実行
するしかない。ロータリーエンジン車で時速100㌔以上で走り回
っていた頃が懐かしい。馬鹿馬鹿しい行為ではあったがそれだけの
体力と視力があった。それも今は昔の話。