風の谷通信

専業農家からの引退を画策する高齢者。ままならぬ世相を嘆きながらも、政治評論や文化・芸術・民俗などに関心を持っている。

天地を循環する生命 風の谷通信No.6

2006-01-15 20:55:27 | 健康/生命

天地を循環する生命 風の谷通信


 地球の自転と公転という法則ないしは所与条件の中で、地球上のすべての生命が生まれては消えてゆきます。そこで次に私が考えるのは生命が天地を循環するという法則です。<o:p></o:p>


 


まず、生命のもとである水はどこかで生まれて山から谷へと下り、動植物すべての生命を育てながら海に達すると、太陽熱によって蒸発して雲となり、再び地球に降り注ぎます。<o:p></o:p>


空気は同じく動植物のエネルギーとなって循環します。大昔には炭酸ガスをエネルギー源とした植物が大繁茂しましたが、繁茂しすぎて炭酸ガスが減少して植物は小さくなりました。<o:p></o:p>


そこで、現在は酸素をエネルギー源とする生き物が栄えています。その生き物たちも古代と比べてうんと小さくなりました。動物が排出した炭酸ガスは植物のエネルギー源となり、植物が排出した酸素が動物のエネルギー源となり、空気は動植物の間を循環して生命を支えています。酸素と炭酸ガス以外の成分だって何かの役割を果たしているはずです。<o:p></o:p>


また一方、すべての生き物は死んで土に帰り、死骸となって微生物のエサとなります。


 


どのエネルギー源を使うにしても、生物は生まれて生きて死んでゆきます。自分の生命を支えるためにしていることは「他者の生命を奪って自分の生命に変える」ことです。おそらく微生物以外のすべての存在は他者の生命を「頂いて」生きるしかありません。ヒトが牛や魚を殺して食べるという狭い意味だけではなくて野菜や果物を食べるのことだって、その生命を頂いていることにほかなりません。だからこそ、食べるときには「頂きます」と唱えるし、生命をくれたものに対して感謝しその菩提を祈るという礼儀が生きるのです。


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私が常々申し上げていることは「ヒトは土のお化けである」 即ち土から生まれた生命がヒトの生命に変わり、ヒトの生命を支えているということです。それこそが「身土不二」の真意だろうと思います。<o:p></o:p>


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 以前からの「風の谷通信」の読者以外の皆さんもこんなことに興味・関心を持っていますか? 前段の生命の話が長くて、本職の農業の話題になかなか入ってゆけないのですが、どうぞ気長に読んで見てください。そのうちに農作業や作物や環境などなど、幅広い話題に広げてゆきます。<o:p></o:p>


それに、もっと写真やイラストなど使って読みやすい画面にしたいのですが、まだ初心者で技術が伴わないのです、残念ながら。この点もしばらくご辛抱を。<o:p></o:p>