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TAXI

2016年10月26日 | 鉄道、車、のりもの

さいきん目立つようになってきたミニバンのタクシー。NYやロンドンでも採用され、香港やシンガポールにも輸出されてるという(ウィキペディアによる)、日産NV200ですね。

これの前にはセドリックセダンが使われていたのですが、数年前に生産中止になったようですね。あれは長かったな。昭和バブル期から平成の失われたなんとやらを走りぬいてきた車です。そういう言い方をすると、なんとなく名残惜しくなってきて、どこかに残っている残党の写真でも撮っておこうかな。

昔ちょっとでも自動車少年だった人たちは、例えば古い駅前繁華街の写真を見ると、走っているタクシーの車種からおよその年代を特定できたりしますね。お、ここに二重顎のクジラクラウンがいる、しかもマイナーチェンジ前だ。たぶんこれは、昭和47~50年ぐらいの写真じゃないかな、 てなかんじで。

そのころの日本車は高級車でも2年でマイナー、4年でフルモデルチェンジが当たり前でした。だから、NYのチェッカーキャブとか、ロンドンタクシーみたいに、何十年前の設計の車をタクシーにしているのは、異様な感じがしたものです。

ところがおひざ元の日本でも、昭和末期以降は同じような感じに。。

以前、よくこちらにコメントを寄せてくださった方(モモパパさん)の話では、セドリックはクラウンよりヤレが早かったらしいです・・。そのクラウンはまだ現役のようですが、よく出かける先で使う地方のタクシー会社でも、先日利用したらプリウスが入っていました。あれをセダンというのかどうか、わかりませんが、いままでの箱型セダンは次第に過去のものになっていくのでしょうね。

ミニバンのことで思うのは(今更ですが)、これは先祖返りなんだろうな、ということ。戦前の、運転手付きの車などで使われていた車は、いずれも馬車由来の背の高い車で、天井も高かったはずです(昔はシルクハットや、女性もおおきな帽子をかぶって乗ることも多かったとか)。次第に流線形になり、モノコック構造で床も低く、車体もコンパクトになっていく。それが極端になって、バブル期には天井に頭がつかえるような車が出たりしたのですが。。

やはり、天井は高く、入り口は広いほうが乗りやすいはずです。

もう一つ思うこと、これはちょっとマニアックな感想ですが、今の自動車は、1930年代の蒸気機関車の世界と似たところがあるな、と。

戦間期の鉄道界は技術的に成熟期を迎えていた蒸気動力に、ようやく実用段階に入った電気動力、内燃機関が開発されつつある状況。蒸気機関車は信頼性、実用性がピークに達しており、欧州では試運転で200Km/h、営業運転でも150km/h以上で運転する機関車も登場しています。日本でも、大陸では最高速度130km/hの機関車を作っています。当時、汽車というのは蒸気機関車牽引の列車のことでした。電車はまだ開発途上で、そもそも設備が一部にしか整っておらず、騒音などの問題も解決していなかったようです。ディーゼルはハイテクの象徴という扱いで、希少な存在でした。

蒸気機関車を普通のガソリンエンジンの車、電気機関車はハイブリッドやEV、内燃機関は燃料電池、という感じでしょうか。

 

 

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