うさぎくん

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第1926回N響定期公演

2019年11月23日 | 音楽
何かの間違いじゃないかと思うほど、時間のたつのが早いですね。もう11月も後半。

木曜日、オフィスでふとSNSを見ていたら、ベストオブクラシックの告知が出てきました。明日22日(金)午後7時から、第1926回N響定期公演の生中継を行うと。指揮者はヘルベルト・ブロムシュテット、曲目はモーツァルトのリンツと大ミサ曲。リンクをたどると、ネットで席の確認、予約ができます。
 オフィスからNHKホールまでのアクセスは、すぐそばにある地下鉄に乗って13分、そのあと歩いて10分ほどらしい。会社の子と大丈夫かねえ、時間間に合うかななんて話したりしましたが、何とかなるだろうとぽち。

 ただ、木曜日朝には翌日雨が降ることまでは予想がつきませんでした。。

ヘルベルト・ブロムシュテット氏は御年92歳になられるとか。
年齢とともに円熟度を増す方の多い指揮者の世界の中でも別格という感じがします。
リンクがちゃんと読めるか不安ですが、ここ(An Interview with Herbert Blomstedt)にブロムシュテット氏が大ミサ曲の魅力について語った映像があります。とてもわかりやすい英語で、しっかりとお話されています。
 この方、たぶん60代ぐらいの頃から雑誌その他で写真を見ていますが、昔っから若く見えるというか、いい男ですよね。。髪を七三に分けて、偉丈夫でとても知的な感じ。若く見えすぎて重みがないかな、と思えた時もありましたが、それはこの方が時間をかけてじっくり円熟していくことの現れだったのかも知れないと、今になると思います。

音楽の感想は例によってうさ耳には荷が重いので軽く。
交響曲第36番「リンツ」は、速すぎないテンポですっと始まり、緩徐楽章でもだれることなく、かといって最終楽章で重みを失うこともない、非常に凝縮感の高い演奏でした。なんだか休憩時間にトイレに行きながら、ああ、幸せという感じが残ったな。。

 ミサ曲ハ短調 k427は聴くのはたぶん初めてです。合唱は新国立劇場合唱団で、非常にしっかりした印象。ここのところちょっと合唱づいていて、先週も友達の参加した合唱曲を聞きに行ったのですが、アマチュアだと男声がどうしても弱くなり(人数が少ない)曲づくりが難しくなりますからね。

 ソプラノのクリスティーナ・ランツハマーさんは、非常にすらっとした方でカラーの高いドレスもそれを助長しているのですが、全身を動かしながら歌ってらして、ちょっと体を揺らしながらことり、と挨拶されるのがかわいいというか、見ていてなんとも心地よい感じがします。

 もう一人、アンナ・ルチア・リヒターさんは、歌いだし口の動きと声の聞こえがずれている感じがして、ちょっと不思議な思いがしました。この方も声、澄んでいてとても聞きほれました。テナーと特にバリトンは、出番が少なくて気の毒でした。ずっと人の演奏を聞いていないといけないのはどうなんだろう。最後のベネディクトゥスのところで出て来ればいいような気がするけど、ちょっと音楽の間が空いちゃうか。

ブロムシュテット氏が数秒間、指揮の手を高く掲げたまま無音の音楽を奏でて、曲を終えました。

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