今年はベートーヴェン生誕250周年で、オーケストラもソリストもそれにちなんだプログラムを組んでいたはずですが・・。まあ音楽家の皆さんには特に大変な年になってしまいました。
プロの方々もそうですが、アマチュアの、僕もそうですが、合唱とかオペラとかミュージカルとかやっている人たちには、これからも受難が続きます。
練習ができてないから、しばらくコンサートとかは難しい。コーラスグループのクラスターも結構出たしなあ。。
閑話休題。
せめてこのベートーヴェンイヤーを記念して、ということで今年最後に買ったのは、ポリーニの最新録音、ベートーヴェンのピアノソナタ最後の連作、第30-32番、作品109-111です。正確には作品109が1820年、110,111が1821年から22年にかけて作曲されています。ベートーヴェン枯淡の境地。第9もいいのですが、年末にこの最後のソナタを聞くのも、また趣があって良いものです。
ポリーニは1975年から76年にかけてこれらの作品を録音しており、当時は相当に評判を呼んだようですが、評論家の意見は割れたようです。ポリーニが若かった(当時30代)ことも影響していたのかもしれません。
2019年にポリーニは77歳になっています。ちょっと信じられない感じがしますが、ポリーニも枯淡の境地、となったのでしょうか。
まだ一度聞いただけですが、かなりの快速テンポで演奏されるOps.109、110に、あまり円熟とか枯淡の境地という言葉は浮かんでこない感じがします。
前よくアサヒカメラの月例写真コンテストに、かなり年配の方が意欲的な写真を投稿してくることがあって、選評者の人が「〇〇さん、写真がお若いですね」とコメントしていました。この演奏も「ポリーニさん、ピアノお若いですね」ということなのかもしれません。
と、この辺はうさ耳の戯言ですので、適当に聞き流してください。
今回国内配給版を買いましたが、CDの盤面がずいぶん寂しくなりましたね。。コスト削減でしょうか。ライナーノーツは従来通りという感じで、解説は平野昭さんが担当されていました。
今年ほかに買ったCDというと、多少印象に残っているのはチェリのブル8、たしかバーンスタインのシューマンを買った記憶があるんだけど、あれどこにやったかな。。クラシック以外ではフランソワーズ・アルディの初期5枚組、カーペンターズの未購入のアルバム、この辺はブログには書いていない分です。映画から来たダウントンアビー、ブルースブラザース、昔のフォークから小室等など。CDも買っても忘れてしまうことが多くなった気がして、ちょっと考えないとな。。
書籍は今年は新しいものをあまり読んでいません。再読した高見順の敗戦日記はここに書きましたが、割と僕は同じ本を何十回と読んだりしています。ねじまき鳥を夏に読んだのは覚えてるな。サンデル教授の「これから正義の話をしよう」は、以前途中まで読んで止めてしまったので、夏に再読しました。
あとは時節柄感染症の本とかは読んだけど、あまり参考にならなかったな。ただ、まだ読了していませんが、小松左京の「復活の日」はすごいです。ほかにも「ペスト」も買ったんだけど(電子版)、読み終えてはいない。
通勤中は電車内で本を読むのですが、今年はそれが減ったせいか、あまりこれと言った本が思い浮かばない。そうだ、「あ・じゃぱん」には手こずったな。
お正月にはすこし古い漫画を仕込んであるので、それを一気に読みたいとは思っています。