うさぎくん

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第1939回N響定期公演 

2021年10月17日 | 音楽

東京芸術劇場での公演。指揮はヘルベルト・ブロムシュテット、ヴァイオリンレオニダス・カヴァコス。
曲目はブラームスのヴァイオリン協奏曲と、ニルセン交響曲第5番。

コンサートに行くのは2年ぶりです。最後に行ったのは2019年12月の第九です。
2020年以降、コロナ禍で休演が相次ぎましたが、その後N響も対策を取って公演を再開したことは聞いています。が、なんとなく行く気になれなかった。
感染が怖いというより(それもあるが)あれやこれやの対策を見ているとどうも気が重くなってきそうで・。コンサートだけではなく、美術館にも行っていません。まあ、先生の個展には行ったけど。

今回の公演は、前のように間隔を開けて少人数、ではなくて、ホールがほぼ満席の状態でした。対策としては休憩中の喫茶、CD販売、チケット販売がない、終演後の退室は、フロアごとに少しずつ指示されて、など。細かいところではチケットのもぎりを自分でしてほしい!という。。
まあこの位は仕方ないでしょう。




ブロムシュテットさんの公演も2年ぶりです。同じブロムシュテット指揮、N響の組み合わせで、19年11月にモーツァルトを聴いています。

このときも既に92歳で、当時のインタビューでは明快なやり取りをされているのが印象的でした。
昨年春の公演自粛の時期にも、Eテレでファンにメッセージを送っておられました。

そして今、94歳になられた指揮者は、約2時間の公演をしっかりとこなされています(10月後半にはいくつもプログラムが組まれています)。

いや、ものすごいことですね。。

割とすっきりとした、スマートな演奏が特徴で、今回のブラもそんな感じでした。うちにはムター/カラヤンの盤があるだけです(だと思う)が、あの方がねちっぽいですね。
カヴァコスさんは、アンコールで無伴奏のヴァイオリンソロを披露してくれましたが、曲名がわかりません。バッハではなさそうに思えました。。

ニルセンの交響曲は、実は寡聞にして初めて聴きます。
この曲は作曲からほぼ100年(ウィキによると完成は1922年1月)とのことです。作曲家苦難の時代の作品で、第一次世界大戦の影響が色濃く残る問題作、ということらしいです。

じっさい、聴いてみると単調な小太鼓のリズムや、不穏な印象の絃の響きなど、どうしても戦争の傷跡を想起せざるを得ない印象があります。

考えてみると、20世紀以降の作曲家ってー19世紀もそうですけどー自分の頭の中では作曲家別に作品名は浮かんできても、時系列に見て何年になにが作曲されたとか、そういうのって全然わからないですね。
機会があれば、もう一度勉強しなおしてみたいです。。

雨で外が全く見えない。。
よく見ると、先日閉店した丸井が見えます。。


これはコロナの影響なのか、指揮者の都合なのかよくわかりませんが、演奏家たちの入場の仕方が少し変わっていました。。

以前ならよく、開演前に何人かの管楽器奏者が音出ししていて、一度引っ込む。開演になると拍手とともに楽隊が入ってきて、オーボエがAを出して音を合わせる。やがて再び拍手とともにソリストと指揮者が入ってくる。
てな感じでした。

ところが今回は、管の人はそのまま先に座っていて、開演で指揮者もソリストも絃とかの人も、ぞろぞろと一緒に入ってきた。最初は様子がわからなくて、何が起きたのかと思っていました。

終演後も、確かに指揮者、ソリストは何度も舞台に呼び戻されるけど、楽隊はてんでに帰って行った。交響曲の後は、何故かティンパニの人が最後まで残っていました。
そこへ、何度目かの呼び出しで出てきたブロムシュテットさんが手で奏者のほうを示したのですが、奏者は下向いてて気がつかなかった。。

楽器配置も少し変わっていました。
色々な配置の仕方があると思いますが、おおまかにいって普通と逆の配置でした。cb(コントラバス)が一番下手側にいて、上手にはチェレスタや小太鼓、トライアングルなどの打楽器が配置されていました。チェロは指揮者のほぼ正面、ヴィオラは上手側でした。

オーケストラに造詣が深いわけではないので、これが良くあることなのかどうか、わかりません。今回打楽器の人、小太鼓はニルセンのとき、1楽章の終わりの方で舞台袖に移動して、舞台袖で演奏していました。そういう、演奏上の都合もあったのでしょうか。。



東京芸術劇場は、実は行くのは初めてです。
もともと、そんなにしょっちゅうコンサートに行ってるわけではないけど、前宅からも今の家からも近いはずなのに、意外と来たことがなかったのですね。。

さて、次の公演は何を聴こうかしら。。
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