2年前の今週は熊本で大きな地震がおきた。先日からまた「日本沈没」を読み返したりしているが、7年前の東日本震災を含め、個人的になぜかまた地震に関心が向いたりしている。
暦の上ではまだ4月だが、ここ数日気温が一気に上昇して、初夏の気候である。
上に掲げたACのCM,震災の頃さんざん放映されて、割とトラウマになってしまった方が多くてあまり評判が良くない(ような気がする)。
たしかにあの頃を強く思い出させるので、楽しい感じはしないのだが、色々な意味でとても強い印象を受ける映像であることは確かだ。
おそらく初夏の頃の映像ではないかと思われる。木々の緑は生き生きしているし、子供たちも春らしい服装をしている。
映像を作られた方はどういう思いでいるのかわからないが、一つ一つのカットがとても印象的だ。
街路樹が揺れて見えるアスファルトの水たまりなど、なぜか嫉妬したくなるほど心憎い映像だ。
教室の中、あるいは実際に子供のいる家庭なのだろうか、家のリビングの映像などもとてもリアルで、説得力がある。
その間、間に挿入される街の風景、公園のブランコ。。
ずっと前に書いたけど、街を鳥瞰するシーンや、踏切のシーンなどは僕の知っている場所であり、この家庭もおそらくは、生まれ育った場所にほど近い辺りであると思われる(10キロ単位ぐらいの誤差はあると思うけど)。
そして改めて、この映像のシーンが初夏のころの風景であること。
このCMを繰り返し見ていた3月はまだ寒く、木々も芽吹いていない。寒い夜、暖房をつけながら、繰り返される震災のニュースの合間に流れてくるこのCMは、何の屈託もなく過ごしていた日々。。いえいえ、これから訪れるであろう季節を思い起こさせた。
個人的にはもうひとつ思い起こさせるものがある。旧宅の寒い夜や、日差しのぬくもりが残る2階の部屋の暖かさ、などが、映像を見ているとよみがえってくる。。
そういえば、ちょうど1年前の今週、長期の休暇をとって転居の最後の追い込みをしていたのだったな。。