うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

コロナのミニカー、そして思うこと

2011年08月15日 | 日記・エッセイ・コラム

通販で注文していたコロナが届いた。ローレルを買ったとき、ひょっとしたらこのコロナも発売されていたのかな、と思って探したら通販サイトで見つけた。
64
64年式RT40、グレードは1500デラックス。色は金色。良くできているが、塗装の具合など、全体に先のローレルには及ばない。裏側のモールドを見ると、このモデルの発売は2008年だったようだ。作るほど技術が向上しているのだろうか。
このコロナの66年モデルは家で最初に買った車だった。子供の時の記憶は強烈で、この車のことなら色、形、隅々まで良く覚えている。

以下は雑談のような話になってしまう。

 今回2台の、古い時代のミニカーを買って、なんだか懐かしいと言うよりは、心が苦しくなるような気持ちがした。それぞれの時代(60年代半ば、70年代前半)の日本 - これらの車が活躍した時代の日本は、2011年の日本とは何もかもが-そこにすむ人たちの心の有り様を含めて-違う場所なのだろうな。

 60年代の日本は言うまでもなく高度成長の時代であり、そうした高揚感のようなものに乗っている人ももちろんいただろうし、他方未だ戦争を引きずって生きている人もまた大勢いただろう。その頃新車でコロナを買えるような人たちは、どんな気持ちだったのだろうか。

 70年代前半の日本なら、僕も世間の様子を小さいながら肌で感じていたはずだけど、大人たちがどんな気持ちで日々を送り、明日のことを考えていたのか、思いを巡らせてみたくなる。今思うと70年代は日本ぜんたいが、とてもナイーブだったような気がするけど。ローレルを見ていると、車にもそんなナイーブな感性が感じられる気がする。

 今の日本。僕自身はどんな気持ちで日々を過ごし、明日の事を考えているのか。
なかなか明日が見えない、あるいは、思わぬ事が起きて、気持ち的に息切れしてしまうこともある。
 そんなとき、昔の人たちは何を思って生きていたのかなあ、と考えてみたりする。それこそ、文字通り明日をも知れぬ厳しい時代もあったわけだからな。
うーん、車の話のはずが、なんでこんな話になっちゃったのかな?

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