うさぎくん

小鳥の話、読書、カメラ、音楽、まち歩きなどが中心のブログです。

EVF考

2011年12月28日 | カメラ、写真

 先日あらためてLumix G3を店頭でいじってみたら、1台EVFの画像が異常に青い個体があった。背面液晶はEVFと違ってふつうの見え方だ。おや、と思い、他の売り場にあったG3を試してみたが、そちらはそれほど青みを感じなかった。しかし、一度青いな、と思うとどうも気になる。

 ついでに、近くの他のカメラのEVFをチェックしてみた。GX1のEVF(LVF2)はなかなか見やすい。

だが、もっと驚いたのはSONY NEX-5Nの有機ELファインダー(FDA-EV1S)だ。のぞいたとき、へえ、と感心した。コンパクトで格好も悪くない。外付けなのに、アイセンサーがついているのもすごい。

 オリンパスのVF-2は自分でも持っているので、リファレンスになる。相変わらずなめらかできれいで、だけどちょっとコントラストが高くてくせのある見え方だ。

新しいVF-3は92万画素にスペックダウンして小さくしたものだが、のぞいた瞬間ああこれは粗いなあ、と思えてしまう見え方だ。価格もそんなに安くなっていないと思うが。VF-2が不格好だという批判が多かったのだろうか。

 僕とEVFのつきあいは、ビデオカメラを別にするとリコーのGX200についていたもの(VF-1)が最初だ。特に欲しくてEVFつきを買ったわけではなく(GX200はEVFつきのものと、ついていないものが売られていた)、EVF付きの物しか在庫がなかったからだ。

使ってみるとなかなか面白いな、と思ったが、結構邪魔になるし(サイズはオリンパスよりずっと小さいが、ボディそのものも小さかったので)、見え方はそれほど良いとは言えなかった。

一般的にはEVFは日中背面液晶が見えにくいところで役に立つ、という言い方をすることが多い。しかし、このEVFは明るいところではほとんど役に立たなかった。GX200の背面液晶はとてもきれいなもので、こちらの方がかえって見やすかった。アイカップをつけて対策しているひとの例も、ウェブで見たが、サイズはばかでかくなってしまう。

 結局、見やすい実用的なEVFを作るにはある程度の大きさが必要であり、オリンパスは見やすさを徹底的に追求した結果、あのばかでかいサイズ(個人的にはそうは思わないけど)のEVFを作ったのだろう。一眼レフのファインダーはあのくらいでかいし、カメラは小さくても使う人間の目の大きさは同じだからだ。

 EVFはOVFよりも、ボケ具合などを含め撮影する画像に近い形で見ることができる、という意見をときどき見かけるが、今回僕が感じたように色合いの再現はファインダーごとに違うのだから、必ずしもそうは言えないんじゃないかと思う。青く写るくせのあるEVFを見て、色合い調整をして撮影したら、後でパソコンのモニターを見て違和感を感じるかもしれない。

 G3の件だが、価格.comの掲示板で聞いたら、背面液晶とEVFそれぞれ個別に調整できるらしい。見え方自体は悪くないので、買って気になったら調整すれば良いだろう。

コメント
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