今日は上空の寒気と東海上の高気圧からの湿った風の影響で、関東地方のみすっきりしない天気でした。茨城県では朝から低い雲が垂れ込め、日中は笠間で14.7℃、水戸で15.5℃とこの時期の平年値を下回る陽気となっています。
今週は水曜、金曜と在宅勤務です。午前中は打ち合わせが無いため、午前休暇を取得して八溝山までイワウチワの花を見に行ってきました。もともと筑波山に登ろうと計画していたところ、茨城県南部の天気は芳しくなく、北部の八溝山であれば多少晴れ間も期待できるのではないかと考えました。
朝食後の5時40分にアパートを出発。7時30分に八溝山頂の駐車場に到着です。大子町では青空も見えていましたが、八溝山は曇り空。気温も5℃前後と平地の冬の陽気です。朝早いため、他に誰も訪れていないようです。今日は誰にも会うことなく、熊情報を入手したためクマ鈴を思いっきり鳴らしていたため、2時間30分のハイキング中、動物にも遭遇しませんでした。
まずは新緑の様子を見るために展望台に上ります。周囲の山は雲の中で展望はありません。新緑もまだまだです。まだ冬の装いです。好天に恵まれれば残雪の那須連山や飯豊山、磐梯山、吾妻連山、安達太良山、蔵王まで見渡せるのですが、実は、春に展望に恵まれた記憶がないのです。好天を狙って訪れるのではなく、いつも南部の天気が悪い時に八溝山ならと考えて訪れることが多いことと、この時期のハイライトであるイワウチワの花は最盛期であれば曇天でも咲くことが理由のようです。しかも、春霞の時期にここから360度の絶景が見られる機会は1年に数回しかないのでは?
展望台を出発し、まずは高笹山方面へふれあいの森遊歩道を進みます。しばらくは笹に覆われた尾根道歩きです。訪れる人が少ないせいか、例年のような踏み跡がなく、足元に気を付けながらのハイキングとなります。足元に咲くカタクリは寒さのためほとんど閉じていました。
500mほど歩くと笹が無くなり、遊歩道にはスミレが見られるようになります。これはフモトスミレの大株。
フモトスミレは今が盛りのようです。
最初のイワウチワの群生地へ向かうため、茨城県の茗荷方面に500mほど寄り道します。しばらく尾根道を下りますが、ここでも踏み跡がなく、笹をかきわけ進みます。
暫く尾根道を歩くと尾根道の南斜面にイワウチワの群生が見られます。
さらに尾根道を下ると、イワウチワの群生地に到着。標高850m付近はピークのようです。日が陰っているため控えめに咲く花が多いです。
日当たりのよい場所では、花びら全開です。
天気が下り坂で11時頃には雨雲がかかる予報です。茗荷沢まで下ると戻りの時間が遅くなるので、昨年同様、途中で引き返します。
カタクリの花を見ながら林道真名畑八溝線を目指します。
林道に出てしばらく下ると、鹿ノ又沢へ下る遊歩道の案内。ここを下ります。
この遊歩道?も踏み跡がほとんどなく、所によっては腰までの高さの笹をかき分け注意深く下ります。もう遊歩道とは呼べない状況(笑)。しかも、途中倒木が数か所あり、そのたびに道を踏み外してしまいます。尾根道を下る方向なので道に迷う心配はありませんが・・・
昨年もこの場所で紹介したマキノスミレ
八溝山の遊歩道で見かけたのはこの場所のみです
近くにはフモトスミレが咲いています
再び林道鹿ノ又線へ下る最後の階段脇もイワウチワの群生地です。ここは標高が600~650mと低いため、ほとんど咲き終わっていました。
遅咲きの花がポツポツ咲く程度です。このあたりのピークは1週間から10日前だったようです。
カタクリの花も咲き残っていました。
再び林道鹿ノ又線に出ました。ここからは暫く林道歩きが続きます。標高差150m、距離は2kmとなだらかな登り坂です。
標高700m前後では木々が芽吹き始め、山肌がパステルカラーに染まっています。
途中倒木がありました(木を超えてから振り返って撮影)
林道沿いの斜面にはたくさんの花が咲いています。エイザンスミレとタチツボスミレ。他にもミヤマハコベ、ミヤマキケマン、ニリンソウ、ネコノメソウ、キクザキイチゲなど早春の花が咲き乱れていました。
林道の終点からは沢歩きに続いて標高差150mの尾根歩きとなります。その尾根道がイワウチワの第3の群生地となります(続く)。
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