ウリパパの日記

自由気ままに・・・

蛭ヶ岳登山(3) 登山道で見かけた春の花々 2014.5.31

2014-06-01 21:02:02 | 山登り
蛭ヶ岳登山シリーズ最終回では見かけた草花の紹介となります。今回の登山ルートは標高差が1000m以上にもなり山麓と山頂付近では1か月以上の季節のずれがあります。高尾山近辺でも見られるお馴染みの花から高山植物まで様々な花々に出会いました。沢山写真を撮ってきましたが、一部を以下に紹介します。始めのうちは先頭を歩き、草花を見つけては同行した友人に自慢げに説明していたのですが、次第に知らない花が現れ、持ち帰りの宿題ということでお茶を濁す場面が増えてきました・・・


林道の終点から尾根道へ向けて登山道を暫く登ると、黄色い花をつけた笹を見かけました。


笹の花? 自信がないので帰宅後調べてみたところ、竹や笹は60年周期で花を咲かせ2~3年咲いたら枯れてしまうのだそうです。昔から、竹や笹に花が咲くと悪いとこの前触れだと恐れられていたらしい。笹の花は姫次から蛭ヶ岳へ向かう途中でもたくさん見かけました。


ササバギンランです。日当りの悪い北斜面を中心に、沢山咲いていました。


新緑がまぶしい尾根道に出ると、北側斜面の至る所でギンリョウソウが咲いています。高尾山では湿り気の多い薄暗い場所に咲くことが多いので、明るい尾根道で群生しているとは意外な感じがします。


姫次から蛭ヶ岳にかけて、地蔵平を中心に多くの種類の草花が咲いています。あちらこちらに植生保護の柵が設けられています。道端で沢山見かけた花はクワガタソウ。度忘れして、名前を思い出すのに数十秒を要してしまいました(汗)。高尾山でもどことどころ咲いているので、忘れてはいけませんよね。葉の形に特徴があるのです。


友人が自慢げに見つけたこの花もクワガタソウでしょうか。自信ありません。


ジシバリ(イワニガナ)です。途中群生地が一か所ありました。


はじめて見る花です。地蔵平から蛭ヶ岳へ登る木道にかけて沢山咲いていました。ツルシロカネソウと呼ぶそうです。似たような花にハコネシロカネソウがありますが、一回り花が小さいそうです。


ミヤマニガイチゴの花です。


蛭ヶ岳に近づくにつれて嬉しいことに春の花が咲き残っています。アセビの花とオレンジ色の新緑です。


6月間近にもかかわらずコイワザクラが咲いていました。まさか出会えるとは思ってもいなかったので、見つけた時は感激でしたね。


往路で2か所、復路で3か所発見。


よく見ると花の形が全て異なっていますが、花弁は深く5裂し、さらに先が浅く2裂するのが特徴です。


再びシロヤシロの花を紹介しておきます。


帰りは八丁坂ノ頭からモノレールに沿って下山しました。アカマツ林の下にはササバギンランが
咲いていました。


標高が低くなるにつれてフタリシズカの花芽が現れ始め、下のほうではしっかり開花していました。その変化をいち早く友人が見つけて自慢げに語ってくれました。言われてみるとモノレールに沿って下り始める辺り、数百mにわたって一面に葉っぱが茂っていました。花が一斉に咲くと見事だなと思っていたのですが、葉の形がフタリシズカと同じです。きっとフタリシズカの群生地だったのでしょう。

標高差1000mの登山。初夏の花から早春の高山植物まで満喫できました。
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蛭ヶ岳登山(2) シロヤシオ満開の稜線散策 2014.5.31

2014-06-01 15:09:59 | 山登り
蛭ヶ岳の山頂で景色を楽しんだ後、山頂でのんびり休憩したいという友人と別行動をとり、鬼ヶ岩の頭~棚沢の頭付近まで散策してきました。丹沢山まで行くと往復2時間はかかりそうなので断念することに。


蛭ヶ岳の東斜面にはバイケイソウの群落が広がり、鬼ヶ岩ノ頭、棚沢ノ頭、不動ノ頭、丹沢山と稜線が続いています。木の陰に隠れてしまっていますが、二つ目の棚沢ノ頭まで往復します。


途中、登山道沿いには満開のシロヤシロが点々と姿を現します。青空に映えてとても美しいです。


下ってきた蛭ヶ岳を振り返ります。


これから向かう鬼ヶ岩(1608m)です。短い間ですが、岩登りや鎖場があり、変化に富んだ山歩きを楽しめます。斜面にはシロヤシオが点在して咲いています。


斜面に咲くシロヤシオをズーム。


鬼ヶ岩付近から蛭ヶ岳を振り返ります。


その先、棚沢ノ頭にかけての稜線はササに覆われ、ところどころオブジェのような枯れ木が目を楽しませてくれます。


あまり友人を待たせるのも悪いので、棚沢ノ頭付近で折り返して蛭ヶ岳山荘へ戻ってきました。蛭ヶ岳山荘は昭和36年に建設され(つまり私と同じ年齢)、現在はNPO法人により運営されているそうです。

蛭ヶ岳付近の散策を終え、午前11時に青根へ向けて戻ることにしました。この時間になるとハイキング客もかなり増えてきました。富士山は残念ならが雲に覆われ、湿度が高い影響であまり遠望もききません。


蛭ヶ岳から地蔵平にかけては整備された木道が続きます。シロヤシオやトウゴクミツバツツジが見頃を迎え、足腰の疲れを忘れさせてくれます。


こんなにたくさんのシロヤシオが咲いているとは。。。すっかり満喫しました。


帰路は姫次を経由し、八丁坂ノ頭からモノレールに沿って下る道を選択。途中、偶然にも登ってくるモノレールに遭遇しました。作業員2人と積み荷は工事用のフェンスでしょうか。

帰りは足腰がヘトヘトになってしまいましたが、14時30分頃、無事駐車場に戻ってきました。高度が下がるにつれて湿度が高く蒸し暑さが増してきた印象。それもそのはずです。昨日は全国各地で30℃を超す暑さに見舞われていました。

距離にして18km以上、往復9時間を超す本格登山でした。帰りは近くの「いやしの湯」に立ち寄り、露天風呂に入って疲れた体を癒してきました。

自宅から片道1時間足らずで、こんなに充実した登山ができる場所はあったとは。灯台下暗しです。
コメント (2)
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