前頭葉を活性化するといえば、音読とか簡単な計算がというのが定番となっていたようなのですが、最近はいろんな作業でも活性化するといわれています。
音読や計算だけが前頭葉を活性化させるのかと思っていたらそうではないのですね。
調べたら他のいろんな活動をするときも前頭葉が使われて、活性化されていることが分かったということでしょうか。
上の表で見ると、料理とか編み物、掃除、おしゃべり、カラオケ、旅行など家庭の主婦の日常生活は前頭葉がフル活動していたといえるのかもしれません。
茶道とか華道とか裁縫など昔のお稽古事も前頭葉を活性化するというのですから、昔の女性は花嫁修業の段階から前頭葉を鍛えていたのでしょう。
昔風の子供の遊びもたくさん入っているので、それこそ昔の子供は勉強などしなくとも、遊んでばかりいれば十分前頭葉が鍛えられていたということになります。
こうして見ると、昔の子供や女性は前頭葉をたくさん使っていたので、前頭葉が発達していたということになるので、音読や計算をする必要はなかったのでしょう。
成人男性の活動については、うそをつくことぐらいで、そのほかの活動ではまだ前頭葉を使うかどうか調べられていないようですが、調査が進めば男性の活動でも前頭葉を使うものは大量に出てくることは予想されます。
前頭葉が活性化するという活動が続々と発見されたのは、考えて見ると当たり前かもしれません。
人間は前頭葉が発達しているというのは、生きていろんな活動をするときに使われるためでしょう。
使われないのであれば、わざわざ大きな前頭葉をもつ必要はないからです。
現在は前頭葉を活性化するためにトレーニングをするということが流行していますが、本来前頭葉は何かをするための手段だったのですから、本末転倒しているようです。
音読や簡単な計算をしているとき、脳が広範囲に活性化しているから、音読や計算をすれば脳が総合的に鍛えられると期待されているようですが、そういうことはありうるでしょうか。
前頭葉が脳腫瘍などで損傷を受けた場合でも、音読とか簡単な計算をすることは問題なくできたという例は昔から多かったようです。
前頭葉が損傷して何らかの人格障害はおきても、読み書き計算などはできたということから、音読や計算をすれば脳が全般的に健全になるなどとはいえないのは明らかです。
もちろん、音読や計算はそれ自体価値のあることですから、そのために前頭葉が使われるということがあるわけですが、前頭葉を鍛えるために音読や計算をするというのは不自然です。
まさか音読や計算をすれば料理や裁縫が上手になったり、囲碁や将棋が上達すると思う人はいないと思いますが、そのまさかがあるのでしょうか。
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