光と影ときどき電柱

光溢れる空に一本の電信柱
当たり前過ぎる景色も　ふと立ち止まればいつもと違う
街を見下ろせる場所　空高く雲に手を伸ばす様に

ニワゼキショウ

芝生の上にぽっかり穴が開いたようなニワゼキショウ
この花の中に　みんな吸い込まれてしまいそう
立ち止まる　呼び止められる　ハッと気づけばいつの間にかカメラを構えている

いいじゃない

たまにはこんな季節に咲いたっていいじゃないの
ちょうどいい気候なんだ　私の都合で咲かせてよ
秋桜（コスモス）なんて名前だけど　私は咲きたい時に咲くの！

ぱさぱわ

ぱさぱわと落ち着かないイソヒヨドリ
移動しては”くるるる”と声を上げる
近くに巣があるのは知ってるけど　ちょっとこの道通らせてよ

えくすとらすてーじ

しかしいつ見ても汚い部屋だな　あと漫画ばっかりじゃないか
本人は”一度手放したら二度と手に入らない”って豪語してたな
いちいちそんなマニアでニッチな所付かなくてもいいのにね
しかしもう少し綺麗にできないもんかね　俺らの後ろとかさ…

どうして君は

どうして君はそうやって立ち上がってるんだい？
その方が　周りがよく見えるのかな
だけどもじっと動かない　カメラに狙われてるとも知らずに……

眼鏡越し

眼鏡越しの世界がぼくの世界
ぼやけた景色も　遠くの文字もスッキリ
もう眼鏡なしじゃ生活が出来ないかもしれない

虫みっけ！

花に隠れた虫発見！
蜜でも飲んでるのかな　周りなんて気にしてない
初夏の穏やかな曇り空　今日はなんだか蒸し暑いな

あぁ

あぁまた夏がやって来るのか
今年はどんな夏になるんだろうな　海には入れるのかな
こんなに近いのに　なんであんなに遠いんだろうな

ありふれた

ありふれた景色　何の変哲もない景色
そこに意味があるのかと尋ねても　とくに深い意味は帰ってこない
曇り始め　いつの間にか降りだした雨の匂いを感じながら