それはまるで

それはまるで大きな翼のように
柔らかく柔らかく　どこまでも大きく
その一対の翼に今日の想いを乗せて

そっと

いつの間にか暑くなってきた空の下　小さく羽を休める
そっとカメラを構え　そっと近づく
この微妙な距離が　やっぱり難しくて

撮影：セセリ（蝶）

地に咲く

ふと目をとめてみれば地に咲く花
夏に戻ったような暑さの中で　秋を知らせるように
しゃがみ込んだときほど　新しいものが見えるようになって

えくすとらすてーじ

本日は売り切れました。
また明日ご来場ください。

夜への入り口

いつのまにか夜への入り口が開く
虫の音とともに　ゆっくりと世界が変わる
開く夜の先に　また新しい明日がやってきます

月

空が色を失い　月はその色を増す
鮮やかに生まれ変わるように　その薄い姿が見える
夜を待ち　空から待ちを見下ろしながら

世界

　君のために回る世界が、僕を巻き込んで回り始めた。
　世界はもう回り始めました。誰にも止めることは出来ません。
　変わることのない世界ねがっていても、それは願いに終わり、僕の知らないところで世界は変わっていきます。
　一日一日姿を変えていくアサガオのように毎日が新しく生まれ、明日が毎日変わらずにやってくるのです。
　今日を積み重ねていくとだんだん季節が変わってきます。どのように変わっているかは一月前くらいを思い出してみてください。あの強い日差しはどこへ消えましたか？　海で泳いだのはいつでしたか？　秋の落ち葉を踏みしめたのは？　桜を見上げたのは？　雪を見てはしゃいだのはいつだった？
　何もしなくても過ぎていく日々はいつのまにか昨日になっています。
　昨日を変えることは出来ないけれど、今を変えることは出来るのかもしれません。
　その先、まだ見ぬ明日ならもっと変えることが出来るかもしれない。そう思えるのです。
　世界はまだ回っています。変わらないなんて言ってみても、やっぱり何か変わっているのです。今日見たことが明日の動きにも関わってきます。
　ひとつひとつの積み上げで世界はいつものように回っていきます。




（ブログランキングです。世界はいつも回ろうとしています）

どこまでも続きそうな

どこまでも続きそうな花の道
雨と晴れ間をくり返す落ち着かない日々
光指す空を恨めしく見上げながら

あめのそら

空を行く雲は柔らかく　時々晴れ間ものぞき
ただ　落ち着かない空はまたその姿を変える
夕方から降り出した細かな雨を眺めて

あさがおのなかに

アサガオの中に小さな虫一匹
どこから来たのか　どこへ行くのか
終わりゆく夏を惜しむように　まだ時々花をつけて