細い雲

流れていく細い雲を眺め
薫り来る風の音に耳を澄ます
肌を焼く日差しと　近づいてくる夏の足音

色づき始める

変わりゆく季節の中に　色づき始めた枇杷の実
夏のような日差しを浴びてほんのりと色付いて
見上げた夕の空も　いつまでも落ちない太陽とともに

撮影：枇杷の木
参照：
2005年04月25日
2005年03月25日
2005年02月06日
2005年01月16日

木漏れ日

見上げた光りから　差し込む木漏れ日
木陰の涼しさと　淡い風の薫り
昼の強い日差しの元　吐き出すため息も風に冷やされ

うすぼんやり

うすぼんやりとした空は　冷たい雨を保ち
時折風に乗る雨は柔らかく
暮れていく空の色　今日も一日は終わりを告げ始め

ヘビイチゴ

緑の中にぽつんと座り　丸くつぶらな赤い色
はっと目を落とすほどに強く　みずみずしいほどに
変わりゆく季節の中に　また新しい色が増え始め

突き抜ける空の色

突き抜ける空の色を写す海
朝に吹いていた強い風が　空をもっと高くして
時間により色を変える海は　ゆっくりと夕の色を求めながら

編み込まれ

編み込まれ丸く輪を作り
はしゃぐ子供の声が響く
一期一会
また会おうと声を交わして

あかり

灯り始めた明かりは　ゆっくりと暮れていく空を照らし
夜の色を深める山に　そっと光りを留め置いて
過ぎていく今日の日に　冷たい空気は夜の香りに包まれて

街の

変わらない街の姿に　ほっとする心
通りすぎる雲の下で　いつまでもいつまでも
季節により色を付けた木々に囲まれ　流れ出すゆっくりとした時間

雨に

柔らかな雨に花はぬれて
思わず上着をほしがる肌に　雨は降り続け
春と夏を行き交う季節
今日もいつものように空を見上げ