久遠の絃

-くおんのいと-
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2009年01月28日 23時20分58秒 | 久遠
この穴の先は必ず出口につながっている
ここと あっちをつなぐ場所
出口の先には見慣れた景色 それは当たり前の景色
ただ不思議とぼんやりとした明かりと響く音に どこか違う場所へ行き着くような
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悩むことを悩んではいけない

2009年01月28日 23時16分24秒 | ことばのうみ
すぐに見つかるなら苦労はしないさ。もしかしたら見つけるつもりがないのかもね。こうやって探している。そんなことが好きなのかも知れない。

悩むことを悩んではいけない。
 悩みはそれぞれの特権であり、悩むことからこそ生まれるものがあるはずなんだ。
でも誰もそれを知らないからいつも悩んでる。悩みが先か思いつきが先かなんて誰も覚えていない。気がついたら悩んでいた。
 悩みはいつの間にか大きくなってしまう。いらないことまで考えてしまう。捨ててしまいたいほど降り積もった悩みはだんだんと石のように堅くなってしまう。だからといって吹き飛ばせるほどぼくは人間が出来ていない。
 聞こえないふりをしてみてもそれは聞こえていて、見ないふりをしてみてもそれはいつまでもそこにある。誰かに手伝ってもらおうにも、それは自分のことだと腹をくくる。時間をもてあまして悩んでみるけれども、何も解決しないことが多いからずっと頭の中をぐるぐると回っていることが多い。

 両手いっぱいの夢なんか捨ててしまえばいい。手がふさがっていると差し伸べられた手も取ることが出来ない。手は夢を掴むもの。新しいものを作るためのもの。誰かを励ますにも、誰かと手をつなぐにも必要なもの。
 両の手を自由にするならば荷物は背に。肩に担ぐには重すぎる。幸い背中は広いから背中に夢を詰め込む。カバンでもリュックでもなんでもいい。ソリに乗せて腰でひいたってかまわない。夢を捨てるのがいやならずっと引きずっていったっていいじゃないか。背中に背負ったから君の手は自由だ。また新しい夢を掴むことも出来るはずだ。
 誰かに認められるだけがすべてではない。今はまだ藻掻く時期なのかも知れない。それはいつか必ず力となる。不要なものこそ必要で、捨ててしまいたいものほど大切なのかも知れない。
 時々夢を捨てた人たちに出会うことがある。時々夢を持ち続ける人たちに出会うことがある。時々夢に破れた人を見かけることがある。夢の後にはそんな言葉がついて回る。前を向くことがいやになったら振り返ったっていいじゃないか。うつむくだけじゃ何も見えてこない。足元を見ても地面がそこにあるだけ。そんな狭い世界じゃ人は生きられない。
 そんなときは顔を上げてみようよ。それが前であろうが後ろであろうがそんなことは関係ない。昨日より明日、明日より一昨日、明後日よりいつかの思い出。何か浮かぶものがそこにはあるはずだ。この世界は小さくともつながりがある。その記憶の糸をたどっていけばいつか未来にたどり着く。忘れてしまっている思い出こそ今日の糧になる。

 安っぽいプライドほど捨てられない。捨ててしまえば見えてくるはずのものがいっぱいあるはずなのに。それがどうして大切なのかはわからない。でも捨てられない。
 あぁ、また一つ悩みが増えてしまったじゃないか
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