それはまるでドラマのように
まるでドラマのようなシチュエーション。私はお姫様だっこで彼に助けられました。じっと見つめてみても彼の顔はまぶしくて見えないほど。ただ私が頬を赤らめるだけでした。
”あの・・・・・・”私は思いきって声をかけました。
”あの・・・ お名前を聞かせてくださいませんか?”
すると彼は少しとまどいながらも答えてくれました。
”・・・・・・通りすがりその1です”
はっとした瞬間”カット!!”の声とあわてて出てくるディレクターがそこにいました。その後ろでは主役の人が、ぽかんと口を開けていました。
あざらし
”ねぇママ。あざらしがいるよ”
うら寂れた動物園。母の手を引いて子供がかけだしていきます。
”あら、かわいいわね。でもなんだか、よごれてる・・・ のかしら?”
屋根のないこのオリのせいか、曇った今日の天気なのか、少し薄汚れているようにも見えました。
”まぁ、こんな人のいない動物園だからしょうがないのね・・・・・・”
そんなことを思う母の隣で子供が動物の名前のプレートを指さしました。
”ねぇママ、これなんてよむの?”
母親はにっこりと
”そっかじゃぁいっしょに読んでみようか。いくよ”
そう言ってふたりで声に出して読み始めました。
『あ・ま・ざ・ら・・・・・・ し?』
おかしな名前に母親が首をひねっていると、突然雨が降り出しました。
他の動物は少しだけあわてたり、場所を移動したり。でもあざらしは動きません。
”あざらしさん動かないね”
リュックから折りたたみの傘を出しながら子供が言いました。
そのとき母親が小さく手を打ちました。
”そうなのね。まさしくアマザラシなのね”
一人でつぶやいてみても、誰も笑ってくれる人はいませんでした。子供は首をかしげたままです。
雨は少し強くなった気がします。
(ブログランキングです。雨にあたるあざらしを見たら思い出してください)
まるでドラマのようなシチュエーション。私はお姫様だっこで彼に助けられました。じっと見つめてみても彼の顔はまぶしくて見えないほど。ただ私が頬を赤らめるだけでした。
”あの・・・・・・”私は思いきって声をかけました。
”あの・・・ お名前を聞かせてくださいませんか?”
すると彼は少しとまどいながらも答えてくれました。
”・・・・・・通りすがりその1です”
はっとした瞬間”カット!!”の声とあわてて出てくるディレクターがそこにいました。その後ろでは主役の人が、ぽかんと口を開けていました。
あざらし
”ねぇママ。あざらしがいるよ”
うら寂れた動物園。母の手を引いて子供がかけだしていきます。
”あら、かわいいわね。でもなんだか、よごれてる・・・ のかしら?”
屋根のないこのオリのせいか、曇った今日の天気なのか、少し薄汚れているようにも見えました。
”まぁ、こんな人のいない動物園だからしょうがないのね・・・・・・”
そんなことを思う母の隣で子供が動物の名前のプレートを指さしました。
”ねぇママ、これなんてよむの?”
母親はにっこりと
”そっかじゃぁいっしょに読んでみようか。いくよ”
そう言ってふたりで声に出して読み始めました。
『あ・ま・ざ・ら・・・・・・ し?』
おかしな名前に母親が首をひねっていると、突然雨が降り出しました。
他の動物は少しだけあわてたり、場所を移動したり。でもあざらしは動きません。
”あざらしさん動かないね”
リュックから折りたたみの傘を出しながら子供が言いました。
そのとき母親が小さく手を打ちました。
”そうなのね。まさしくアマザラシなのね”
一人でつぶやいてみても、誰も笑ってくれる人はいませんでした。子供は首をかしげたままです。
雨は少し強くなった気がします。
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