久遠の絃

-くおんのいと-
since 2003/9/1
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かんむり

2007年06月03日 23時14分33秒 | 久遠
まるで鮮やかな冠のようで
赤と白が優しく開く
曇る空の下 明るく照らすのは今日の花
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あめのかおりがする

2007年06月03日 22時51分20秒 | ことばのうみ
いつから雨は降り出したんだろうね。

 空を見てるとね、いろんなことがわかるんだよ?
 風の中にね、時々雨のにおいが混ざってくるんだ。
 乾いた地面の中に音を立てながらしみこんでいくんだ。

 ねぇ、落ちてくる雨の気持ちってどんなのかな? やっぱり怖いのかな
 雨はね空の上のもっと高いところにあるホコリみたいな何かに水分がくっついて出来るんだ。
 だから落ちるべくして落ちてるんだ。まるでそれが当たり前のようにね。
 雨はいつか川をつくるんだ。海の中へ流れていくためにね。これも長い時間のかかること。ぼくらの体のほとんどが水で出来ているように、地球もそのほとんどが水なんだ。
 不思議だと思わない? ぼくらは地球と同じ構造で出来てるんだ。月の流れを夜に見て、太陽の朝をいつも迎えるんだ。ぼくらが生まれるときだって、いろんな進化を母親のお腹の中で体験してるんだ。生まれるということはそれだけで地球を一つ作るのと同じくらいの大きな事なんだ。

 川を下った雨はやがて海に出るんだ。
 海の水は塩辛いね。ぼくの体の中にも潮は必要なんだ。だってぼくらの中には大きな海が広がってるんだから。
 海は大きくなってやがて空に雲を作るんだ。
 雲は雨を降らせるところを探して旅に出るんだ。ゆっくりとゆっくりと、空を進んでいくんだ。時々消えてみたり、また大きく集まったりしてね。
 そしてきっかけをもらい、雨を降らせるんだ。
 ぼくらが生きて、生まれて、命をつないで、また死んでいく。
 地球を人にたとえるのなら、ぐるぐると回る輪廻の中で、また新しく出会うことが出来るのかも知れないんだ。
 土は種をはぐくみ、種は花を咲かせる。花は種を残し、また土の中へ。

 雨が広がった空には、いつの日か虹が出るんだ。


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