祝！脱会！

先日このブログにいつもコメントを寄せてくださるタイガさんが、創価学会を脱会したとの報告をしてくれました。

そして同じく私の二人の弟も、この夏に脱会届を学会本部に送りました。

これでウチの母親の子供は全員、創価学会員ではなくなりました。

いや～、めでたい！

今回も私の時同様に母親に了解は取っておらず、おそらく母親はまだ知らないはずです。

私の時と同じならば、数ヵ月後にまた学会幹部から母親に確認が来ると思いますが、そのときまで別に報告するつもりはありません。

勝手に本人の意思と関係なく入会させたんだから、勝手に脱会されても仕方ないでしょう。

いやしかし、本当にスッキリしました。

これで、いずれ弟らが結婚して子供ができても「福子」と呼ばれることもないのです。

私たち子供らは一人として信心していないので、よくある結婚にまつわる家同士の宗教トラブルの可能性は低いと思うのですが、その可能性もゼロに等しくなりました。

ところでこの「福子」という言葉は学会のオリジナルの定義で使われていると、ご存知でしたか？

創価学会では学会員の子供を「福子（ふくし）」と呼び、親の福運をそのままもらって最初からプラスの状態で産まれてくる、というように考えられています。

しかし犀角独歩さんのブログ「犀の角のように独り歩め」によると…

「妊娠した婦人の胎児が男児か、女児か、
　また胎児は死んでいるか、いないか、彼は匂いにより体内にあるものを知る。　彼は女が妊娠していることを知り、また流産するか、しないかを識別し、
　この婦人は苦痛なく福々しい男児を得るか、得ないかも、彼は識別する」（岩波文庫『法華経』下 P107）

この梵本直訳からわかることが三つある。

一つめ。信者から生まれる子供の話ではなく、法師の匂いに係る能力の話であること。
二つめ、この話は男尊女卑に基づく男児出生を識別する物語であること。
三つめ。福子とは「福々しい男児」、つまり、男児に限る話であること。

この法華経の記述自体、現在の民主平等、男女同権からすれば、馴染まないものがある。まして、匂いで嗅ぎ分けるといった能力は生理的な嫌悪感すら禁じ得ない。しかし、「福子」とは、元来、そうした物語なのだ。

とあります。そして「福子」はまた別のところで使われることもあります。

それは障害のある子供を「福子・宝子」と呼び家に福をもたらす、という伝承です。（単身者の民俗―新しい『福子』論に向けて―より）

どちらかというと、後者の伝承からとった雰囲気が強い気がしますね。学会のは。

創価学会におけける「福子」（最近では２世、３世と呼ぶことが多いけど）システムはとても良くできていて、親心につけ込んで信仰心を煽り戻れないトコロまで引きずり込むのに充分な効能を持っています。

でも元々の「福子」の意味ってどちらにしろ全然違うんですね。それとも何も参考せずに造った純然たるオリジナルなんでしょうか？

一体創価学会の「福子」なるものは誰が最初に考え出したのでしょう？

熱心に信仰している学会員さんからすれば「福子」と呼ばれることは嬉しいことなのでしょうが、信心しなかった子供、学会を受け入れられなかった子供にとっては生まれつきの「差別」を受けているようで気分のいい呼び名ではありません。

まあ、冷静に見れば創価学会が勝手に言っているだけのオリジナル教義であり、関係ないってことなんですけどね。

ともあれ祝！脱会！

自分で選んだ道を自分で歩いていきましょう！