矢野絢也氏の著書
「虚飾の王」との五〇年 私が愛した池田大作
をご紹介したいと思います。
![]() |
私が愛した池田大作 「虚飾の王」との五〇年 価格:¥ 1,785(税込) 発売日:2009-12-22 |
「池田大作の品格 PART2」とも並行して進めていきます。
私の感想では、この矢野氏の著書は数ある学会本の中でも今までで一番面白く、興味深いものでした。
なぜ未だに学会員さんが、池田氏を崇めているのかの心理状態が垣間見られる著書であると思います。
表紙の折り返しにこうあります。
ここに明かすのは盲目的な崇拝でも、
批判のための罵詈雑言でもない。
何十年にわたって側に仕え、
私が敬愛した池田氏の「生」の人物像である。
創価学会を語る上で絶対に外せない池田大作名誉会長。どのようにしてこの人が神格化されていったのか、推察するに役立つ一冊かと思います。
序 章
返還された「黒い手帖」の中身
裸の王様
第一章「カリスマ」として
池田大作に勝る大物はいない
嘘を平気で忘れる才能
墓場で「俺を呼んでいる」
究極の集団催眠術―――本部幹部会
マインドコントロールのテクニック
キッシンジャーを「生意気だ」と面罵
競争させて忠誠心を煽る
脱線こそ池田演説の真骨頂
第二章「下町のオッサン」として
学会員一人一人と直結
贈り物好き
冷凍庫二台分のマグロを献上
提出させられた「報告書」の数々
学会職員は一斉に禁煙成功
池田大作ミイラ化計画
第三章「兄貴分」として
入信
初めての出会い
ご馳走になったカレーライス
仕事をサボって選挙活動
「会社がクビなら、学会もクビだ」
竹入氏の「夜霧のブルース」
「大阪事件」
新会長から届いた一通の葉書
「お前は将来、国会議員だぞ」
スミス都へ行く
雨の文化祭
第四章「政治指導者」として
『黒い霧』の嵐
「矢野をいじめたら、俺が許さん」
弟子の「永久名簿」
池田語録、高揚編
栄光の五月三日
池田語録、苦言編
細やかな心遣い
第五章「内弁慶」として
言論出版妨害事件の発端
公明党、大躍進
角栄氏からの泣きの電話
学会、存亡の危機
"大奥"に引きこもり
内部の会合では超強気
『千成瓢箪』を出しましょう
「俺は辞める」を連呼
絶たれた「池田総理路線」
第六章「戦略家」として
先生は政治的天才
創共協定の裏側
「自民党と共産党、両方敵に回せるか」
弱気と強気の二面性
女性スキャンダル
「月刊ペン」編集長を逮捕せよ
「お前は嘘つきだ!」
死屍累々
第七章「宗教家」として
宗門との戦争勃発
半裸のレリーフ
宗教界の王者に
しみじみと漏らした一言
屈辱の会長辞任
「俺は世界の池田だ」
踏み絵
「脱会者は地獄に落とせ」
第八章「金満家」として
国税庁、動く
公私混同
「捨て金庫事件」と「ルノワール事件」
大口献金者リスト
連日の国税との折衝
知りすぎた私
終 章 池田学会よ、どこへ行く
「やはり政権に就かなくちゃ」
非課税特権
「ブリキの勲章」と「ノリエガ庭園」
現場との距離が離れていく
世間に開かれた学会に
おわりに
関連年表
この本のカバーが今までの学会本にはなく、とてもユーモラスで好きです。
2007年4月に中国温家宝首相と会談する際の、池田氏の写真だそうです。絵じゃないのに、よく色んなところで書かれている似顔絵とソックリ!
似顔絵にしやすい顔なんでしょうかね。