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真実と幻想と創価学会

創価学会について色々書いています。ほぼ毎週日曜更新。

がっかり度は最上級!?

2009-10-31 02:28:42 | マンガに学ぶ

はい、分かる人には分かる、楽しいマンガからの話をひとつ紹介したいと思います。

今回のマンガはこちら!

聖☆おにいさん 1 (モーニングKC) 聖☆おにいさん 1 (モーニングKC)
価格:¥ 580(税込)
発売日:2008-01-23

ブッダとイエス(キリスト)が無事に世紀末を乗り切り、現世の東京・立川でルームシェアをして休暇を楽しむという、それぞれの信仰者にはなんとも言えない設定のマンガとなっております。

ほのぼのギャグコメディのマンガで、宗教色はあまりないです。

特にブッダやキリストに詳しくなくとも、または熱心な信者であっても楽しく読めるマンガだと思います。

「このマンガがすごい!2009・オトコ編」で1位を獲得した人気漫画でもあります。

現在4巻まで発売中。

さて、このマンガの中でとっても「がっかり」した時の「がっかり度」を示す言葉に「ユダ級」というのがあります。勿論イエスの発言です。

それを上回るものとして、3巻で登場するのが「ディーバダッタ級」です。

「ディーバダッタ」。このマンガの中のブッダ曰く、「象をけしかけ毒を塗った爪で斬りかかり、他のバイト(信者)をごっそり引き抜いて独立しようとした」そうです。

トンデモない人だ…。確かに「がっかり」です。

私は仏教やブッダについてあまり詳しくはありませんので、ディーバダッタについても「聖☆おにいさん」で初めて知りました。おかげで聖教新聞のとある記事の意味がとても良く分かりました。

2009年3月5日付 聖教新聞4面より

座談会7 学会は『師弟不二の団結』で勝つ

~略~

正木(理事長) 戸田先生は生前、最後に出席された会議で、組織利用の幹部を解任された。

今から51年前の3月のことだ。こう厳然と叫ばれた。

「学会の組織は、この戸田の命だ。どこまでも広宣流布のための、清らかな信心の組織でなければならない。不純な心によって、尊い学会が汚されてなるものか!」

「師子身中(注:聖教新聞の通り)の虫を叩き出すのだ!」と厳しく遺言された。

原田(会長) だいたい退転者というのは、皆が皆「自己中心」だ。

私利私欲のために組織を利用し、分断しようとする。

津田(総東京婦人部長) 釈尊の時代、日蓮大聖人の時代から変わらない共通点ですね。

金沢(総東京長) そういう連中は、何かにつけて人を妬む。愚痴や他人の批判ばかり。挙句の果ては、卑劣な「うわさ話」や「作り話」で、気に食わない人を陥れようとする。

佐藤(青年部長) まったくだ。堤婆達多(だいばだった)は、釈尊への嫉妬に狂い、阿闍世王をたぶらかして、釈尊の教団を乗っ取ろうとしたじゃないか。

熊沢(女子部長) そのときに、声を上げたのが釈尊の弟子達です。「断じて正義の師匠を守ろう!」「我らの教団を守ろう!」と立ち上がり、釈尊と共に戦いました。

原田 その厳然たる師弟の姿を目の当たりにして、阿闍世王の心にも動執生疑(どうしゅうしょうぎ)が起こったとされる。

こうして堤婆達多という、内部に巣くった魔の正体が白日の下に暴かれたんだ。

正木 学会の前進を阻もうとした、下劣な退転者も同じだ。

池田先生と学会員の「師弟の絆」を分断しようと、ありとあらゆる謀略をしかけてきた。だが偉大な先生が厳然と学会を守り、会員を守り抜いてくださった。

金沢 結局、すべて大失敗に終わった。

かえって退転者の邪悪な正体が社会に知れ渡った(笑い)。

~引用終わり~

とまあ、よく新聞に載せられる文章だと気分を悪くしましたね。

聖教新聞を読んだことのない方はちょっとビックリではないですか?こんなのまだまだかわいいもんですからね。もっとえげつない嘲笑と中傷のオンパレードの時もあります。

一つ一つツッコミたいのですが、とりあえず彼らにとっては私も退転者(=堤婆達多)ですからねぇ。

一個だけツッコむと、熊沢女子部長。釈尊の弟子は「断じて正義の師匠を守ろう!」なんて創価的なことは言っていないと思いますよ。ドサクサに紛れて、本当にもう。

さて、全体を通して私はちょっと「ん~?」と違和感がありました。

品性のない言葉はいつもの事ですがこの「ディーバダッタ(堤婆達多)」、誰かを彷彿とさせませんかね?

そう、まるで創価学会・池田氏のことを言っているようではありませんか。

宗祖を裏切り、他の信者を引き抜いて独立。毒の爪(誹謗中傷)で攻撃。まさに、池田氏と創価そのものではないですか!

矢野氏の「黒い手帖」の記事で紹介したとおり、この「座談会」はライターが一人で書いて座談会風に仕上げているとの事。

前から思っていたのですが、このライターさんは誰かに言われたか、どこかで聞いたことを記事にしているんではないですかね?「創価(池田氏)はディーバダッタのようだ」とか…。

或いはライターさんも「聖☆おにいさん」を読んでネタをパクったりしてたらオモロいですね。

しかし、よく毎回のように「そりゃアンタら創価の事やろ!」とツッコミたくなる内容を引っ張ってくるものです。

一人の人間が書いていると確信できた今、これはやはり書いた人が言われたか聞いた話なのだと思います。

自分たち創価と池田氏の批判を、別の誰か創価の敵のものにすり替える事によって、学会員さん達をかく乱するため…と言っては、勘繰りすぎでしょうか?

もし、学会員さん達がこれら創価や池田氏の批判を目にしたとき、「あら~、それは〇〇のことでしょ~。だって聖教新聞に書いてあったもの~。きっと勘違いよ~」となったりならなかったり…(笑)。

ちなみに「ディーバダッタ」は裏切り者説と、真面目さ故に独立した説があるとしています。近年の仏教学では後者の解釈。

「聖☆おにいさん」(ウィキペディア)

「堤婆達多」(ウィキペディア)

勿論、聖教新聞のたとえ話は前者の解釈ですけどねー。


銀さん素敵です!

2009-05-17 01:02:35 | マンガに学ぶ

コメントで話題に上ったので、いつもと趣向を変えてマンガの話をしたいと思います。

週刊少年ジャンプで連載している「銀魂」という人気漫画。私は小学生の頃からずっとジャンプ読んでまして、最近の連載ではこの「銀魂」がお気に入りです。

アニメにもなっているので、知っている人も多いかと思います。

簡単にストーリーを説明しますと、江戸の町に開国を迫る宇宙人(天人・あまんと)が襲来。攘夷志士達の抵抗もむなしく、幕府は天人の武力に屈し、開国してしまう…。という幕末をパロったSFドタバタコメディ?ですね。

主人公はかつて天人と戦い、その銀髪の風貌から「白夜叉」と怖れられた侍、坂田銀時。でも今はジャンプの主人公らしからぬ、やる気ゼロの超甘党「万事屋・銀さん」です。

でもイザ!というときはやる男。強さもハンパない。

この銀さんを慕う万事屋メンバー、バイトの志村新八、戦闘民族・夜兎(やと)の少女、神楽の三人と、これらを取り巻く人たちとの笑いあり涙ありのお話です。

詳しくはこちら→ 「銀魂」(Wikipedia)

今やっている話は、吉原の自警集団・百華の頭であった「月詠(つくよ)」の前に、かつて自分を庇って死んだと思っていた先代であり、師の「地雷亜(じらいあ)」が現れ、その歪んだ信念(愛情?)で月詠の大事な人たちと吉原の町を焼き払おうとします。

地雷亜は月詠を孤独にするため、自分は死んだと思わせ彼女の前から姿を消しました。

しかし銀時たちに出会い、周りに心を開くようになった月詠を再び孤独に突き落とすため、月詠を捕らえ彼女の大事なものたちを壊そうとするのです。大事なものがあると弱くなる、と言って。

その月詠と吉原の町を、万事屋メンバーが助けようとするシリアスパートです。

銀さんは月詠を助けるため、単身地雷亜の前に立ちはだかります。月詠は自分のせいで皆が傷ついていることを責め、あえて地雷亜の手にかかろうとしていました。

その月詠に銀さんは言います。

「泣きてえ時には泣けばいいんだ。笑いたい時には笑えばいいんだ。てめーが醜いツラで泣き喚いてる時は、それ以上汚ねぇツラで泣いてやる。てめーが腹抱えて笑ってる時はそれ以上バカデカイ声で笑ってやる」

「自分を捨てて潔く奇麗に死んでくなんてことより。小汚くでも自分らしく生きてく事の方が、よっぽど上等だ」

いいこと言います、銀さん!どこかの学会員さん、胸にグッときませんか?

そして師と仰ぎ信頼していた月詠を裏切ったこの地雷亜に、

「一度師と名乗っておきながら、てめぇ…弟子裏切ったな」

「ガキん頃からてめーを信じてた月詠を……」

「ずっとてめぇ追いかけてた月詠を…」

「てめぇ…喰いモンにしたな」

「そんなもん、師とは呼ばねぇ」

「そんなもん、師弟とは呼ばねぇ」

かつて銀さんにも恩人であり師と呼ぶ人がいました。その師を思い浮かべながら銀さんは地雷亜を断じます。

この師弟観、どこかの宗教団体にも聞かせてあげたいものです。

自らを「師」と名乗る輩ほど信用ならないものはありません。

「師・師匠」とは、いつからか周りが勝手にそう呼ぶものです。

私は「師」は「弟子のため」に存在し、「師のため」に「弟子」があるのではないと思います。

「師匠のため」を連呼するどこかの機関紙は、このマンガに素直に感銘を受ける私には違和感だらけです。

マンガを読まない人には「所詮マンガ」かもしれませんが、日本のマンガはとっても繊細でストーリー性が高いので、映画や小説以上に感動させてくれるときは感動します。

私はこの「銀魂」、初期の頃の河童の話が泣けました。