「池田大作の品格PART2」 より
第一章 池田公明党の専横ぶりを糾弾する 小川頼宣
五.矢野元公明党委員長逆転勝訴
平成二十一年三月二十七日、予期せぬ朗報が届いた。矢野絢也元公明党委員長の裁判で、東京高裁が矢野勝訴の判決を下したのだ。傍聴していたマスコミの話によると、学会側弁護士は裁判官が判決文を読み上げると、一瞬、表情を無くし、しばらくものが言えなかったそうである。同じ学会系のマスコミも同席していたが、こちらは事態が呑み込めていなかったらしく、何の変化もなかったという。「あれは、学会からもらった資料をそのまま書いているだけのジャーナリストだな法廷闘争の知識に全く疎い」と言っていた。
中略
学会弁護士は矢野氏に「その際テープをあなたは録音していませんか?」としつこく聞いた。矢野氏がテープは録音していないと答えると、おもむろに録音テープを出した。私達にはそこがひっかかった。「テープを改ざんしたな」と思った。
中略
問題はそのテープだ。学会はテープ改ざんの為、最新鋭の設備を常設していた。池田大作のスピーチをもっともらしく聞こえる為に、この設備が必要だからである。池田のスピーチは論旨はあっち飛びこっち飛び、日蓮大聖人の御所の引用は適当でいい加減。品のない冗談を連発する。下ネタもお構いなしだから、まともに全国に流せば永遠の指導者どころか、ただの酔っ払いの放言とも取られかねない。その可能性を小多仁氏と私が指摘すると、あるルートを使って矢野氏とのコンタクトを図った。
中略
検事総長を動かして小沢秘書を逮捕させたのはたぶん池田だろう、と誰かが言った。
「そうですね。神崎前公明党代表も東京地検出身ですからね」と、誰かが相づちを打った 。
「すると、余勢を買って最高裁にも圧力をかけてくる可能性もありますね」
「しかし、それは池田大作にとって危険すぎる賭けだ。ばれたら元も子もない。リスクが大きすぎる。ポイントは黒い手帖だ。矢野氏に返還されればゲームオーバーだ。あとは池田お得意の裏取引に出てくるだろう。十億単位の現金を積まれれば誰だって心は動くからなあ」と私が答えた。
「じゃあ黒い手帖を軸にねちねちと報道していきますか」と言ったところで話は落ち着いた。
中略
出版間近で最後のゲラ校正をしていた七月一日、参議院議員会館で開かれた「矢野絢也さんに話を聞く会」に参加した。民主党、社民党、国民新党の国会議員の先生方が五十名近く出席し、活発な質疑が交わされた。
そこで矢野氏から驚くべき話があった。百冊の黒い手帖の返還は、礼儀上、任意で求めていた。ところが先週、内容証明付きで「返還の意思はない。強制執行で来ても返すつもりはない」と返事が来たという。
矢野氏の黒い手帖裁判は、何度かこのブログでも紹介している通り、矢野氏の勝訴で終わりました。これは大きな事件でしたので、しつこいですが何度も取り上げたいと思います。
裁判での公明党OB・学会側のやり方の汚さ、目に余るものがあります。
強制執行さえも「従うつもりはない」と明言するということは、この国の法律を守るつもりはないと言っているようなものです。あまりにも世間のルールを軽んじている発言ではないですか。
あくまで裁判の相手であった公明党OBの大川清幸氏、伏木和雄氏、黒柳明氏の三人の意思だとしても、このうち大川氏と黒柳氏は公明党の顧問に最近就任しています。
このような考えの人たちを政党の顧問に呼び戻すというのは、神経を疑う行為です。学会の中でどのような地位にいても関係ないかもしれませんが、公明党は一応「公党」なんですよ。国政に関わっているんです。
しかも公明党の人事が、学会を通して行われているのは周知の事実ではありませんか。
先週でしたか、公明党代表の山口氏がテレビに生出演して、市川氏を始めとした大川、黒柳氏の顧問就任にも触れていました。その際私は心の中で、どれほど司会に「最高裁で負けた人ですね」と言ってくれ!と思ったことか(笑)。
もっともっと多くの人が、こういった事実を知って欲しいと思いますね。創価学会や公明党に興味も関係ない人も、正すべきおかしな事実(事件)として認識して欲しいです。
今のメディアに期待できないのが、情けなくも口惜しいですね…。