今日はミュージカル座の芝居『RANGER』を観に、
光が丘にあるIMAホールへ行ってきました。
この芝居に、我々の劇団で役者兼演出助手として活躍している
山中真吾君が出演しているのです。
この芝居のストーリは以下の通り。(HPから引用)
舞台は東京、あるテレビ局の撮影所では特撮番組の新シリーズ
『時空戦士トラベレンジャー』がクランクインを迎えたばかり。
そこにエキストラとして参加した体育大学の学生がひょんなことから
主演俳優(レンジャーレッド)のスタント担当となる。
しかしその直後に主演俳優自身が不祥事で降板。放映開始日も迫り、
切羽詰まったプロデューサーは思い切ってスタントをそのまま主演に抜擢する!
初めての世界にうろたえるばかりの新レッドと1年の苦楽を共にするのは、
個性豊かな俳優たちや番組製作に情熱を注ぐスタッフたち。
互いを励まし合いながら撮影を続けるなかで、彼らは
『時空戦士トラベレンジャー』のテーマそのものと向き合ってゆく…
「過去」「今」「未来」という言葉の意味…
無情にもすり抜けゆく「今」をどう生きるか…。
近づくクランクアップに向け、彼らはそれぞれの人生を見つめ直していく。
とまぁ、それなりに内容は面白い芝居だった。
歌もしっかり唄っているし、ダンスと言うほどの振り付けは無いけれど
振りもしっかり合っているので、見ていて安心する。
ところが肝心の芝居を観ていて、何処か退屈。
その原因は、多分唄にあるんじゃないかって思いました。
まず、芝居の中で唄うシーンが多すぎる、しかも一曲がやたらと長い。
歌も台詞や芝居でしっかりとお客さんに伝えておけば良い内容を
長々と唄の中で説明する感じだから当然、唄が長くなる。
しかもメロディーは同じようなメロディーばかり。
もしかしてこれは、メロディーを聴衆に植え付けようとする、
作者の狙いなのかも知れないけれど、逆に耳について
『またか…』と言う感じになってくる。
これは作る側の独りよがりじゃないかな?
唄もテクニックを見せつけるような唄い方なのだけれど、
『聴衆の心を揺さぶるような何か』
を感じられなくて、正直な話、芝居の半ばには唄が始まると
『早く終わらないかなぁ・・・・』
と思うようになってしまったほど。
テクニックの部分で言えば、音符通りの音が出ていない。
ほんのちょっとフラットしていたりで音符の芯を捉えていない感じ。
ギターで言えば、チューニングがちょっと甘い感じ。
これは聴いていて、凄く気持ちが悪いものです。
若い人だけで作る芝居のつまらなさも感じましたね。
リアルじゃない・・・・
このミュージカル、ストーリーはしっかりとしたものがありました。
ただ、演じている役者さんから何かを投げつけられた感じが無かった。
退屈に感じたのは『聴衆の心を揺さぶるような何か』
が無かったからと言う気がします。
観客も半分以上が関係者とか、同業者のような人たちでした。
率直に言って、チケット代に見合う内容では無かった気がします。