『やんちゃジジイ・ゆうちゃん』のイカすセカンドライフ

我儘で『やんちゃ』な爺さんの目標は、
周りに笑顔を振りまいて、楽しくセカンドライフを生きる事。

ちょっといい気分♪

2007年05月18日 | Weblog
今日は仕事でちょっといい気分になった。
来週から顕微鏡学会で、我社の開発装置の研究発表を
数人が行うらしく、その予行演習をやっていた。

その席に出席した大先輩が、僕のところに寄ってきて
「随分、電源の性能上がってるねぇ、どんなことやったの?」
って、訊いて来た。
この先輩、定年退職して今は雇用延長と云う形で会社に
残ってらっしゃるのだが、実は僕が初めて高電圧技術に
首を突っ込んだときの責任者。

かれこれ20年前の話だが、その時は何もわからない僕を
根気良く使ってくれた。おまけに、その開発も、誰もやったことが無い
未知の装置だったから、すぐに壊れる。何度失敗しても逆に
「今まで誰もやらなかったことをやってるんだから、当たり前」
と、じっと我慢して待ってくれた。

その装置は、1年半かかって装置がモノに成り、そして壊れなくなった。
この一年半で、壊れないためには何が必要か?を体で覚えた。
それから、高電圧技術は社内で、いわば僕の代名詞になった。

そして、去年から開発途上の装置も先輩から見ると驚くほどの
性能が出ているそうだ。
そして、それが僕の作った電源の性能が上がっていることを見抜いている。
「簡単には行かないよな、よく頑張ったなぁ・・・・」
って言ってくれた。

今の仕事をやり始めて、こういう言葉は初めて頂いた。
他の人は、性能が出るのは当たり前くらいに思っている。
先輩は、泥臭い基礎技術や要素技術を僕が長い時間かけて
積み上げた結果だという事を、ちゃんと解かってくれていた。

何だか、凄く嬉しかった。そして、先輩は
「今度の発表に関わる電源は、全部君が作ったんだなぁ」
と、僕がやってきたことを誉めてくださった。
誉められようとは思っていないが、やっぱり嬉しい。

先輩に今の道を作って頂き、その後僕の仕事を
影で見ていてくれた。
僕も、後輩をそういう目で見て育てているつもり。
それだけに、今まで誰も言ってくれなかった言葉が
何だか、凄く心に伝わってきて凄く嬉しかった。
コメント
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