視野

人は「何も悪いことをしていないのに、なぜこんな目に遭わなくてはいけないの？」とよく言いますが、私はある意味当たっていると思います。

それは、「まさにその通りで、本当に悪いことをしていなければ、そんな目に遭うはずがないんですよ！」という意味で、です。

やはりひどい目に遭うのは、それ相応の原因があり、善いことや悪いことが自分に降りかかるのも、“全て自分のせい”なのです。

そして「何も悪いことをしていない」と言う人に限って、必ずといっていいほど先祖の事は蔑にしています。

「供養している」と言うかもしれませんが、それは墓参りや法要などの形式を先祖供養と思い込んでいるからであり、「成仏していないのでは？」ということまで気が回らない人たちの言い分なのです。


世間では、残忍な事件や悲惨な出来事が多々あります。

例えば、幼児が殺害されたり、罪もない人々が事故に巻き込まれたりe,t,c・・。

幼児殺害を例にとってみても、「罪もない子が、なんでこんな酷い目に・・」と皆さん口を揃えて言います。

ですが、何度も言いますが“因果応報”なのです。今世では可愛らしい姿で生まれてきているため、皆さん欺かれているのです。（本質が見えていない）

でも実際は、過去世では立場が逆だっのだろうと思います。（強い立場を利用して殺害したとか、酷い目に遭わせたとか）

そのカルマが、今世で解消されているだけなのです。（やったことが自分に返ってくる）

その事を理解する頭がないため、TVの評論家やコメンテーターは口を揃えて「なぜこのようなことが起こるのでしょうか？」と言うのです。

答えを導き出せないのです。


簡単な例を挙げましょう。

刑務所を想像してください。中には囚人がわんさかおり、禁固刑に処せられたり、強制的に働かされています。そして、拷問にかけられている人も中にはいる。そんな刑務所を。

そこに、世の中の仕組みを全然わかっていない子供がきて、この光景を先入観なしに傍から見たらどう思うでしょうか？

「なんでこの人たちは、何にも悪いことをしていないのに、こんな酷い目に遭っているの？かわいそう！」と口を揃えて言うことでしょう。

確かに、現在の彼ら（囚人）だけを見てとれば、かわいそうだと思うかもしれません。

ですが囚人達がこんな目に遭うのは、皆さんご存知の通り、もちろんそれ相応の理由がありますよね！

囚人たちは人を殺したり、窃盗をしたり放火したりと、罪を犯し人や社会に多大な迷惑をかけたため、その罪を償うために収監され、現在刑に服しているのです。

『彼らはとても悪いことをしたから、今こんな目に遭っているんだよ！こうやって罪を償っているんだよ。』と教えてもらえれば、「そうか、だからこんな目に遭っているんだね。だったらかわいそうって思うことはないんだ。同情する事じゃなかったんだね。」とわかるはずです。

これと一緒で、現代人は目の前の事（刑務所の中）しか見ていないし、理解できないため、「なんでこんな酷い目に・・」という言葉しか出てこないのです。

物事には全て因果（原因）があるのに、それが理解できないから、答えを見つけれないし、漠然とした不安しか感じないのです。

ですが、「物事には全て原因があるのだ！」という当たり前の事を理解すれば、納得できるのです。

それは目に見えることではないため、とても難しいのですが、理解できるかどうかは、やはりその人の霊感の有無に関わってくると思います。

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