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国鉄フライヤーズ

目指せカネ、ヒマ、若さ

ねじれ解消こそが最大の政治課題(公明党と連立とか?)

2010-09-08 01:00:00 | 政治外交
昨年の衆議院選挙で圧勝した民主党鳩山政権。
60%あった鳩山さんの支持率がさしたる理由もないのに10%台に下落。

鳩山・小沢が辞任した途端に居抜きで首相になった菅直人の鳩山政権パート2の支持率が60%に。
殆ど意味不明だ。

そして菅民主党は消費税10%発言のオウンゴールで参院選に大敗。
単独で参議院過半数をとれない「ねじれ」政局となった。

小沢・鳩山が民主党のために首を差し出したのにこのざまか。

このままでは民主党は何一つ法律を通せない。
従って何の変革もできない。
誰かがシナリオを書き御用メディアに「支持率詐欺」をさせていたとしたら見事なものだ。


(横田幕府のマスメディア・ハンドラーであるグリーンさん)

自民党末期は参議院を民主に押さえられ政権担当能力を失った弱体与党だった。
その状態の再現になったわけだが、当時の自民と違って民主は衆議院の三分の二を握っていない。
全くの野党頼りになってしまった。

安部さん以降、総理の首がコロコロと挿げ替えられるのは個々の総理の能力の問題ではない。
「ねじれ」の当然の結果だ。

菅・仙石は野党と協調して政局を乗り切っていくつもりらしいが、それは何もしないと宣言しているようなものだ。
何もしない内閣というのはそれはそれで一つの見識だとは思うが、この人たちはただの権力志向だろう。

「ねじれ」地獄について元TBS記者の田中良紹氏(最初の画像)が解説している。
1956年までのねじれ政局(保守合同まで)でも吉田内閣はGHQの後ろ盾があって初めて政権を担当できた。

1989年参院選(リクルート、消費税)で社会党が躍進して「ねじれ」が戻ったが社会党が
政権奪取を求めないインチキ野党だった事、そして自民党幹事長だった小沢一郎の手腕で困難な政局を乗り切った。

今の民主党と同じように衆議院の三分の二を持っていない状態での見事な舵取りだったようだ。

そして1998年、橋本内閣が参院選で大敗した後の小渕内閣も「ねじれ」で綱渡りだった。
この時の民主党代表菅直人は「政局にしない」と発言して政権交代の足掛かりにしようとしなかった。

菅直人が自分と同じお人好し野党を想定しているとしたら、とんだ間抜けだ。
今の自民は死んだと言っても経験豊富で老練だ。
ゾンビ復活もありえない話でなくなる。

そして3年前の「ねじれ」こそ自民党政権の終わりの始まりだった。

長い間政治の中心で修羅場をくぐってきた小沢。
政権を担当するに当たり「ねじれ」をそのままにするとは考えにくい。

政界再編成なのか。
それとも公明党との連立か。

それは嫌だけど「やり方は任せる(はっちゃん)」。
悪魔にひれ伏しても、といって自由党と連立した野中さんの自民党。

地獄にとどまり何もしないよりはいい、と思う。

小沢が勝つにしろ負けるにしろ、立候補したことで「ねじれ解消」に向けた大きなうねりが
起こり始めたのだろう。

田中良紹ブログ
「ねじれ」にお気楽な人たち


デジ抜き世界もイマイチだった(やはり小沢に期待するか)

2010-09-06 01:00:00 | 政治外交
今日は画像なしだ。
小沢さんは絵にならないからね。

さて、滞在した北軽井沢では樹木のせいかアイフォンもアイパッドも繋がらず完全デジ抜きの先週後半だった。
何か生活に支障があったかというと幸い急用もなかったせいで、どうってことはない。

ネットを泳がなくても何も困ることは無いし、ツイッターなどはその存在さえも忘れていた。

しかしネットを離れて世間を見るとまた違う景色ですな。
マス・メディアに洗脳された「デジ抜き」世間だ。
しかし、それがどうやら現実のようだ。

先週もテレビや新聞では小沢一郎が代表選に出馬しないとか、菅直人が優勢だとか。
それは分析でもニュースでもなくメディアの願望だろ、と突っ込みどころ満載だ。

いつまでも嘘は通用しないらしくこの2-3日は互角だとか。
権力にしがみつこうと醜態を晒した首相を見捨てない世間には心底驚かされる。

大体、国政選挙に敗れた首相が総括もせずに地位にとどまり続けるって、それってどうよ、みたいな。
それでも民主主義?
この人は改革を止める「ねじれ」をもたらすことを条件に首相の地位をもらった(誰に?)のかと疑いたくもいなる。

「ねじれ」についてはまた後で。

清和会政治からの決別で衆議院選に勝った小沢・鳩山民主党。
それに反旗を翻して清和会政治に復帰しようとした菅民主党。
対立軸はこの上なくはっきりしている。

しかし街で漏れ聞く政治談議は相も変わらず「小沢になると金権政治に戻る」のようなステレオタイプだ。
世のおっつぁん達は学習していないなあ。

菅さんも「ダーティー小沢」を印象付けようと「クリーン市民派」戦略だ。
せこい権力志向が見え見えですけど。

「政治とカネ」で政治家をコントロールしてきた官僚、広報機関のマスゴミ。
マス・メディアの威力はさすがというしかない。

10日ほど前から小沢で決まりだと思っている当ブログは既存勢力の実力を過小評価しているのだろうか。
テレビの視聴率1%を100万人と数える人もいる。
それに比べるとネットの影響力は微々たるものなのだろうか。

そうでないことを祈りたい。

あいば達也という人のブログによると小沢一郎はテレビ朝日の「スーパーモーニング」に出演、

*「政治とカネで検察審査会の議決が出たら裁判を受けて立つ」

*「予算の組み替えで財源確保必ず出来る、紐付き補助金をなくせば絶対に可能」

*「日本の未来を総合的に語り、喫緊の経済課題円高には為替介入と円高メリットを生かす海外投資なども有効に活用、円高の協調性を欧米に判って貰うと本音を大公開」

*「記者クラブ、司法の可視化、機密費など公開の原則・オープンが重要、何なら政治家全員帳簿全開もあっても構わない」

*「日本の大企業法人税は優遇税制や社会保障費などを勘案すれば高くはない」

*「安保は核抑止力という日本だけの問題ではなく、米軍の世界配備の中での位置づけなのだから、交渉することだ」

*「普天間の移設も日米の約束は大切だが実行できなければ米国だって困る、腹案とは言わんが知恵が出ない事もない」

と堂々たる政策論を語ったそうだ。

副島隆彦が以前言っていたが、首相は日本国王として宗主国アメリカと厳しい交渉をして、
部分的な独立を獲得するのが使命だ。

アメリカ隷属と官僚支配からの脱却。
そして霞が関一極集中から地方分権へ。
多極化だ。
既存勢力にとっては一番なってもらいたくない危険な首相だろう。

凄まじい抵抗が予想されるし、幾多の妥協も要求される。
その過程では国民から裏切り者のような評価を受けることもあるはずだ。
健康問題を抱える小沢一郎に続く者の登場が待たれる。

小沢政権誕生か

2010-08-30 01:00:00 | 政治外交
小沢一郎、最後の挑戦が始まった。
共同通信の調査では菅支持の世論が69.9%、小沢支持が15%とか。

相変わらずやってるなあ(笑)。
民意は一応選挙でお願いしますよ。
メディアがインチキ世論調査民意を作ることは無い。

さて、小沢一郎がこの国のリーダーになって何が変わるか。

小沢応援団の日刊ゲンダイネットは、小沢政権で菅政権の自民党回帰から舵を切り戻し、
円は100円に、株は12-3000円まで戻すとか。

これでは贔屓の引き倒しだろう(笑)。
オバマと同じで世界経済が悪いサイクルに向かってい時はだれがやっても急激に良くなることはない。
財務省べったりの菅・仙石よりはいいかも知れないが国民が満足する成果が短期間に期待できるはずもない。

小沢には特別会計の廃止とか、地方分権とか抜本的な改革を腰を入れてやってほしい。

さて、菅総理のヘロヘロ懇談をすっぱい抜いて急に菅政権から距離を置いた朝日だったが
小沢出馬に「あいた口が塞がらない」と意味不明のコメント。
アメリカが小沢支持に舵を切ったかも知れない状況に右往左往だ。

読んでもいないが、どうせ「政治と金」のことだろう。

1年半に及び本人と側近を執拗に追いかけた官僚だったが小沢はシロだった。
クロと証明できない限りシロ。
ピリオッド。

引っ込みの付かない検察はたった11人の検察審議会の素人に「起訴適当」だとか「不起訴不適当」
みたいな哲学的なイチャモンを言わせて小沢を刑事被告人のように取り扱っている。

それも、ただの政治資金収支報告の期ずれだけだ。

これを煽るメディアは機密費と言う国民の税金を貰って国民を真実から遠ざけようとしている。
先ず自分自身の説明責任を果たしてから大口をたたいたらどうだろう。

さて小沢首相は何を変えるのか。
国内的には官僚依存脱却と地方分権。

国際的には対米従属から離脱。
国連主義と言う事になるのだろうか。
国連と言っても今の常任理事国が牛耳れる時代ではなくなった。

当然の流れだろうが事態が一直線で変る訳はない。
デリバティブという大量破壊兵器が爆発しぶっ飛んだ英米覇権だが、バブルの再燃で一時的に息をついている。

中東で戦争を起こそうとする動きも見られる。
ボルトンのようにおおっぴらに「イスラエルは8月21日までにイランを爆撃すべきだ」
などという人がいる始末。
(この人はどうやら戦争屋のふりをしているだけということか。)
戦争屋の復権もあるかもしれない。

いずれにせよ世界を牛耳ってきた英米覇権主義が一夜にして消滅するわけもない。

しかしアメリカの属国がいくら居心地がいいと言ったって本家の力の衰えはいかんともしがたい。
大体、たった65年前に大戦争をした相手国が自分たちのパトロンでい続けるという夢想は
現実逃避の思考停止としか言いようがない。

普通の国になるということ。
冷戦が終わった時に日本はそうなるはずだった。

今度は待ったなしだろう。

カネのないアメリカをなだめつつ、目の前に迫っている多極的な世界にゆっくり舵を切る辛い交渉を
小沢一郎が引き受けると言う事になる。
彼がリーダーになればだ。

アメリカ経済の最後の砦が米国債。

中国は明らかに引受額を減らしている。
日本は渋々少し増やしているようだ。

最近、米国債の価格が上昇している(長期金利が下がっている)。
買ってくれる人がいないので連銀が自分でドル札を印刷して買っているからだ。

ヨーロッパ危機も同じ流れだ。
欧州に流れるカネを米国債に逆流させる作戦だ。

そして現在進行中の世界的株安。
株式市場からも資金を引き抜き「安全資産」米国債を買わざるを得ない状況が作り出されている。

なんでもありだね。
ゴールキーパー迄が攻撃に加わっている状態だろうが簡単に追いつく点差ではない。

実体経済にはカネが回っていないから雇用も住宅販売も回復の兆しさえない。
時間稼ぎが時間切れになるのは遠い将来ではないはずだ。
あっという間に大量失点でリング下の乱闘と言うプロレス状態か。

そんなアメリカの要求に応えある程度の米国債を買い続け(紙屑になりそうだが)、
米軍基地の費用を分担しながら米国本土への移転、或いは地位協定という不平等条約の改定。
さらには在日米軍の管理権移譲などを目指す苦しい交渉をすることになるのだろう。

そして米中露という大国の狭間でしたたかな知恵で生き延びる。
これしかありません。

成長とは貧乏人が中産階級になることで、日本はもう成し遂げた。
あと何十年、もしかすると何百年はゆっくりと老いて行く。

いいじゃない。
かつて世界を二分したスペインやポルトガルはただの小国になり、また今経済危機に見舞われている。
でもスペイン人やポルトガル人よりクオリティの高い人生を我々が送っていると言えますか。

イギリスだって単独覇権はとっくの昔に諦めた。
しかしうまい事アメリカを操り実質的に大きな影響を世界に与えている。
そして世界からある種の尊敬も得ている。

知恵ですね。
日本は御隠居になるのだったら知恵をつけなくては。
若いもんに「ちょっといいこと」を教えてあげられるような。

本来、日本人はそういうものを持っていたようだ。
江戸時代に日本を訪れた先進西洋人は文化水準の高さに驚きの声を上げていた。

たった百数十年の間に、西洋の水準に追いついたのはよかったが大切なものを置き去りにしたようだ。
そしてアメリカの属国になった65年間で多くの国民が白痴にされた。

しかし対米従属や対中従属でいられない時代を迎えた。
かといって鎖国も無理。
徳川の鎖国は一つの見識だと思うが、ただの引きこもりくらいしか構想力は無いな、今の日本人には。

日本が大国に依存しながらも(親米、親中、親ソ)、従属をやめるその過程でリーダーは、国民を裏切ったような印象をもたれることも、
また支持率で揺さぶられることも何度も起こるに違いない。

そういう苦しい仕事をする覚悟を持つ唯一の政治家に私には見えるのだが。

小沢がいやなら他に出てこい、愛国者。


「これが検察のやり口か」続編、山崎淑子さんインタビュー08.flv

2010-08-19 01:00:00 | 政治外交
100810山崎淑子さんインタビュー08.flv


17日のブログで紹介した、日米当局に信じられない目にあった彼女のインタビュー。
長いので全部見ていないがこの第8部が必見らしいので紹介。

2001年10月、帰国してのメディアの勉強会で同時多発テロ、自衛隊のイラク派遣について話した山崎さん。
その後の懇親会ででNHK始めマス・メディアのお歴々から注意された。

あなたは長年日本を離れているから知らないだろうが、発言に気をつけないと死体がハドソン川に浮くよ、
と「忠告」されたらしい。

その二週間前には例のNHK記者が「911当日、WTCには当日イスラエル籍の人はいなかった」ことを発見、発表した後謎の転落死をしていた。

まあ、山崎さんに対する忠告というより恐喝にも聞こえなくはない。
公安筋の人も来ていたらしいし。

彼女が注意されたやばいポイントは、日本のODA(外務省利権)で中東諸国のインフラが整備され、
アメリカの戦争で破壊され、また後で復興支援の名目で日本のカネがむしりとられること。
外務省にとっては不都合な事実。

そして防衛庁から省に格上げ寸前の防衛官僚にとっても不都合な事実。

しかし本当に彼女の身に起こったことが日米当局の国策捜査だとすれば、それは枝葉末節ではないか。
外務省や防衛庁(当時)の利益のために米国当局が神経質になるはずもない。

彼女は米国メディアが伝えた911事件当日の様子が彼女が目撃した事実と大分違ってたと発言したらしい。
陰謀とは言わなかったらしいが、そこに何やら米国一部勢力にとって不都合な事実があったのだろうか。

毎日新聞が日本の黒幕はアメリカだと(風向きが?)

2010-08-16 01:00:00 | 政治外交
何やらマイケル・グリーンが小沢一郎と手打ちをしたという声が日に日に大きくなっている(八丈島での魚釣り会談?)。
グリーンと言えば結構小物のジャパンハンドラー。
しかし横田幕府の重鎮だ。

*板垣英憲と言う人が独走で伝えていた。興味ある人はググってブログ見てください。

軍産複合体(戦争屋)の手下と言われてきた人だよね。
小沢が英米覇権主義者=戦争屋の仲間入り?

どうもそうとは言えないようだ。

清和会寄りと言われたNHK解説委員の自殺、ハマコー逮捕(息子は防衛族大物)、
竹中平蔵の子分木村剛の逮捕。
辛抱退社、太田総理打ち切りも。
考えすぎか。

次はあの人気者の元総理?
考えすぎ。

今までの流れと逆でしょ。
戦争屋に対立する勢力(銀行屋ー多極主義者?)が力瘤を出し始めたのか。

ロックフェラーでもジェイさんの方?
そう言えばトヨタ・バッシンングが影を潜めた。

そして在特会(在日特権を許さない市民の会)逮捕。
あの小沢検察審議会申し立てのネトウヨだ。

えっ、検察までが?

そこに、この毎日の変節。
対米従属の走狗、マスメディアまでが。
アメリカが黒幕といいながら明らかに戦争屋に対する非難だ。

官房機密費や外交機密費の毒饅頭を食べていた輩の変節だとしたら裏に大きな勢力の
後ろ盾がなければ言えません、こんなこと(と思う)。

相次ぐ失敗で戦争屋の時代の「終わりの始まり」なのだろうか。
デビッド・ロックフェラーという戦争屋のボスがいよいよ危篤と言うニュースも流れている。

目が離せない。


引用

7月30日毎日夕刊「特集ワイド」記事「日本の政治これから」での、毎日新聞夕刊編集長の近藤勝重と
同紙小菅洋人政治部長との対談。

近藤編集長:小菅さんは前回、「小沢さんは辞めた方がいい」と言いました。
集団の中で自己主張の強い人間を嫌うと、歴史的に「黒幕化」します。
そういう意味でも、「辞めた方がいい」ということかもしれませんが、本当の意味で【日本の政治の黒幕はアメリカ】だと思います。
沖縄の基地問題など、この最大の黒幕に太刀打ちするには、相当な力業が必要です。
そこにも小沢待望論が出てくる素地があると思います。

引用終わり

すごいねこれ。

アメリカに隷属することで政権を担当させてもらった岸、佐藤、中曽根、森、小泉....
それに対して常に排除されたアメリカと距離を置くグループ。

日ソ友好条約を目指した鳩山一郎。
日中友好条約でキッシンジャーを怒らせた田中角栄。
米国債の売却を言った橋本龍太郎
戦後レジームからの脱却を掲げた安倍晋三。
渡辺美喜(清和会別働隊)が企てた1兆ドルの米国債購入を拒否し、辞任した福田首相。

その後継者が小沢であり徹底的な官報によるバッシングを受けてきた。

我々がいうのと訳が違う。
マスメディアはこぞってアメリカ黒幕という実態を隠蔽してきた。

そのマスメディアの夕刊と言えども編集長です。
毎日新聞のの方向転換とも取れなくはない。

CIAの手先讀賣や船橋朝日がどう出るかによって見えてくる?
やっぱり黒幕は健在のようだ。
 



韓国という隣人、アメリカの影

2010-08-06 02:00:00 | 政治外交
少し前の話だが、なんとか島の帰属問題で日本の外交官が韓国人に投石された。
日本の外交官が皆立派な人たちとは到底思えないが、一応は日本の代表です。

これに対する攻撃は国家に対する攻撃ともみなされる。
外交官を守るのはホストカントリーの義務。

しかし日本政府の抗議は全く腰が引けている。
いつものことだ。
鬱陶しい隣人なんですね韓国。

先日美容院でワールド・カップでは何処を応援する、というかどこの敗戦を応援するかと聞かれた。
何のことかわからなかったが、要は何処が負けるのが一番嬉しいかという事。

韓国ですか、中国ですかという究極の選択なのでしょう。
以前なら中国だったと思うが、ここのところ中国は日本に愛想がいい。

朝貢とも揶揄されたが小沢氏の訪中団の影響もあるのか。
中国は小沢が日本の真の権力者だと少なくともあの時点では思っていたのだろう。

政府が日本と宥和的になれば世論もそうなるのが中国。
世論が存在すればですが、あの国に(日本の世論もアヤシイもんだが)。
しかし超現実主義です、中国人。

韓国の人は違うようだ。

今回ワールド・カップ・サッカー予選の第一戦が終わった時点。
韓国メディアはカメルーンに辛勝の日本チームを酷評し、北朝鮮の戦いぶりをほめちぎった。
その後の両国の戦いを見れば偏向度が良く分かる。

中国メディアは日本の健闘を讃えました。

そう言えば、日韓ワールドカップ。
共に応援し合おう、という美しい言葉を信じて韓国国旗を振り声援を送った日本の子供たち。

日本の敗戦に狂喜する韓国国民の映像を見て唖然とした。

先ごろ自殺した韓流スター、パクヨンハ氏は日本での人気が先行し、兵役免除になっていたことが重なり
「親日売国野郎」とネットで叩かれ仕事が減っていたらしい。

反日は韓国民のナショナル・スポーツか国民的エンターテイメントか。

一昨年のリーマン危機。
韓国経済は大打撃を受けウォンの価値は暴落。
97年アジア危機の再来かと思われました。

所詮は主要部品を日本などから買い中国とかで組み立てて欧米に輸出するという
薄っぺらい韓国経済。
これは、この先大変だろうなと思った。

他人の不幸は蜜の味?。
しかも何かと日本に喧嘩を売ってくるウルサイ国ですからこちらの目も曇っていたのでしょうか。

しかし、その後V字型の回復を遂げ、今最も元気のある国の一つと言われています。
あの国、三大財閥でGDPの35%、輸出振興で行くというチョー分かりやすい国。
ガバナンスが強いんですね。
いい流れ(悪い流れににも)に乗りやすい。

そんな韓国が元気がある、仕事を奪われたといって嘆く日本人。

いいじゃない、中、台、韓に発展してもらった方が得です。
台韓などいまだに外需一本やりの単純明快経済。
輸出すればするほど日本の主要部品が必要になる。

韓国は日本に大幅入超とか。
韓国の好況は日本の好況につながる。
彼らはそれを知っているから面白くないんですね。

中国は不動産バブルが弾ければ(時間の問題でしょうね)経済的にキツイことになります。
英米ファンドによる収奪の餌食になるかも知れない。
しかし数年でまた上昇気流に乗るでしょう。

経済的に発展する地域の近くに位置することはとてもラッキーです。

北方領土問題はアメリカのダレスが日本とロシアが仲良くならないように両国の間に仕掛けた
魚の小骨。
イギリスのMI6が大国の間の小さな紛争を支援しコンロトールする手法を踏襲している。

そう考えると、日本の嫌韓、中韓の反日も英米が仕掛けているのかもしれない。
東アジアのアメリカ離れを阻止するために従軍慰安婦とか持ち出し楔を打ち込もうとする。

アメリカの議会でしたね、唐突な日本非難決議案。
無視するのが国益だったが、日本のメディアがことさら喧伝した。
ううん見えてきたぞ、反日メディアめ。

対米従属派の小泉さんは靖国に行って中韓の反発を買う使命を負わされたのではないかな。
反日「愛国者」か。

賢い商人国家中国はわかっているからその手には乗らなくなった。
しかし「火病」の韓国は思う壺。

教育でしょうね。
歴史教育。
共通の歴史認識なんて無駄な努力は止めた方がいい。

海外に留学する日本学生が悩まされるのがこれ。
世の中を知らない若い韓国留学生は反日原理主義なので過去の日本批判をしまくる。
他国留学生から呆れられ、日本人はうんざりし嫌韓派の誕生だ。

煽動されて騒ぐのは自分の首を絞める行為。
自戒したい。

外交官の実態を佐藤優が告発したこと。ガッカイのこと。

2010-08-04 02:00:00 | 政治外交



「新潮45」佐藤優の連載≪外務省に告ぐ≫の特別編で外交官の実体が生々しく描かれているらしい。

第一に海外の大使公邸で賭博が公然と行われていた。

佐藤優自身もやっていたと告白している。

一回で数万円が動くこともある花札賭博。
昼休み、大使館の応接室は鉄火場に。

大使公邸の麻雀では、一晩に数十万円が動く。

実名を上げられたのは丹波實(元ロシア大使)。

外務省では普通のサラリーマンが行う麻雀を「社会党レート」と呼んだ。

これに対して、一晩で数十万円、時には100万円を超えるカネが動く麻雀を「自民党レート」と呼んだ。
丹波氏の麻雀は「自民党レート」で有名だったそうだ。

強いんですね。
それに上司は自分が勝つまで止めないからね。
閣下ですから。

数十万、ときには数百万円負けた経験がある外務官僚はたくさんいるそうだ。

穴埋めは大使館、総領事館、日本政府代表部に勤務する外務官僚の「在勤手当」という第二給与。

「在勤手当」は外交活動を行うための経費だが精算義務がない。
それだから堂々と博打の支払いに充てることもできるのだ。

もちろん「在勤手当」の原資は日本国民の税金である。

大相撲の賭博問題がこれだけ深刻になっているのだから、岡田克也外務大臣におかれては、
外務官僚の賭博汚染についても本格的調査をされることをお勧めする、と佐藤氏。

こう言う指摘には「説明責任を」という声が上がらない不思議な国ニッポンのメディア。


第二点。
外交機密費があるにもかかわらず、外務省官僚や外交官が官房機密費を政治家からもらっていたこと

マスゴミに渡されていた官房機密費。
野党への賄賂や仲間内でのお手盛りに加え、この官房機密費が官僚にも還流している実体を自らの体験をもとに指摘している。

橋本龍太郎政権時に当時首相秘書官で現みんなの党幹事長である、江田憲司氏から官房機密費30万円を渡されたことは、
先に告白していたが、この記事の中で、さらに1998年当時外務審議官であった丹波實氏(上述)から

≪「橋龍から、君に1本渡してくれということだ。俺には別途1本きている」と言って、白色の封筒を渡された≫

ということだ。その中には新札で100万円が入っていて、当時、国際情報局の分析官だった佐藤氏は、

≪「これでロシアにもっていくお土産やロシア要人に掴ませるカネができてよかった」と喜んだ≫

と書いている。

そうは言うが公私の区別意識は外交官に備わっているかは大いに疑問に思う事。
何処の国でも大使が公費で購入した物(絵画など)を帰国時に持って帰ったというような話は耳にするのではないか。

また、主要国首脳会議など首相に同行して海外に出張する外務官僚には、ランクに応じて「金一封」が配られ、
お小遣いになっていた、ということだ。

それはあくまでも収入であって税金を支払う義務があり、確定申告で贈与として届けでなければ、
れっきとした脱税だと佐藤氏は指摘している。

機密費が国益のために使われていない例だ。

戦前戦中も政治家の汚職を軍人という官僚が非難したが連中は「軍事機密費」をふんだんに持っていた。
汚職の必要はなかったわけです。

同じ構図がいまだに使われる。
機密費を持つ官僚が「政治とカネ」で政治家を攻撃する。
まあ、政治家も機密費を取り上げ(上納)ているので同罪だが。

しかしこれでも消費税増税に賛成ですか、日本国民の皆さん。
河村名古屋市長の言う通り減税して原資を断つのが行政改革の第一歩。

破産している地方自治体や国は官僚の給料を払わなければいい。
民間ではよくあること。
どんどん辞めてきまっせ。

そして先日当ブログでも書いてみた新中国大使について、鈴木宗男議員の見立てを次のように紹介している。

≪「外務省は、中国大使ポストを丹羽さんに譲る代わりに、西田を国連大使に昇格させる取引をしたな。
これで、外務官僚主導体制が強まるだろう」≫

そうなのか。

この西田という方、反小沢で反公明党・創価学会らしい。
それはそれで結構だと思いますが(私は現在親小沢だが)。

逆に佐藤氏がガッカイに妙に宥和的なのが気になる。
営業上の理由ならいいのだが。

というかこの論文のタイトル「池田大作は金正日と嘯いた外務官僚が国連大使に大抜擢された理由」というタイトルが意味不明だ。
違うの?

外務省には大鳳会という学会組織があり信者数は400人にのぼると言われている。

そしてこの大鳳会のメンバーが池田大作の世界戦略のため各国での式典などの手配や情報収集、
池田大作の名誉勲章授与などに活躍しているとうことだ。

ガッカイは、小さい頃より将来官僚にすべく英才教育をさせていて、現に多くの信者を官僚へと意図的に送り込んでいると言われる。

検察、外務、財務が多いといわれているのも、国を支配しようと思ったら、一番権力が集中しているところへ
戦略的に送り込むのが早道だと考えているかららしい。

そう言えば副島隆彦が検察は二つの宗教団体に実質支配されていると言っていたな。
本当でしょうか。

そうでないことを祈るばかりだ。


篠原がやってるようだ

2010-07-23 02:00:00 | 政治外交

(向かって左が篠原尚之)

消費税発言のオウン・ゴールでみすみす参議院選に負けた菅民主党。
財務官僚の次の手はガイアツだ。

IMFは日本への「年次報告書」で「11年度から段階的に消費税を引き上げるべき」と指摘した。
15%まで持って行けと。

これを受け、16日、野田財務相は「超党派で呼びかける」と早速前向きな発言だそうだ。
自民党清和会に近い人だ。

しかし前回のG20でしたっけ?
日本だけは財政再建が緊急の課題でないと言われたばかり。

だってそうでしょ。
国債金利はダントツに低い。
そして為替もこれまたダントツに円高。

市場の判断は「日本、全然オッケイ」です。
なんでまたIMFがそんなこと言うんだい。

IMFへの出資額で日本は二番目。
恩人に失礼だろう、IMF。
直ちに出資を引き揚げて「アジア基金」を作るぞ。

まあ、そう言った大蔵省は「ノーパン・シャブシャブ」という汚い人格攻撃を受けて
アメリカにより分割された。

しかし税金取るのが使命という大蔵・財務の遺伝子は元気そのもの。
民主が選挙で負けたくらいはめげません。
というか選挙は関係ないこの人たち。

スケールの小さい試験人間は自分たちが衆愚をコントロールしないと日本はダメになると思いあがっている。
いい迷惑だ。

ゲンダイ・ネットの読みは消費税を上げたい財務省が逆にIMFに圧力をかけて増税提言をさせたと推測している。
IMFは日本のお願いはそうそう断れない。

ピンポン!
そうだと思いますよ。
そしてIMFの副専務理事が元財務官僚の篠原尚之。
あいつだよ。

ゼーリックの命を受け愛国者の中川昭ちゃん(追悼中川昭一さん)をハルシオン入りワインで「へろへろ」にした
実行犯の一人。
見たわけではないが、そう副島隆彦が出版物にはっきり書いている(「世界権力者人物図鑑)。


(ゼーリックと)

私の勝手な「推定有罪」です。
間違っていたらゴメン、篠原さん。
でもそうかも。
共犯?の玉木林太郎と共に出世した。

引用

IMFは、トップのストラスカーンが積極財政論者で、「刺激策を止めれば“二番底”危機」との意見を述べています。
日本に関しても、人民元切り上げに関して論じた際に「日本の公的財政には差し迫ったリスクは見当たらない」と評しています(糸井正和)。

引用終わり

あまりにも唐突ですね。

売国官僚の暴走は何処まで続くのか。


再び河村たかしについて(頑張れ!)、昨日のブログはイントロ。

2010-07-22 02:00:00 | 政治外交
【受任者募集】河村たかし名古屋市長からのお願い

【地方自治法76条】名古屋市民36万5000人の人たちが「市議会間違っとるぞ。解散してもっかい出直せ。家業になってまった議員はいらん。」と署名をすると、市議会解散についての住民投票を行えます。
そのためにはまず、署名を集める受任者を募集しています。
ご協力いただける方は河村たかし事務所 052-711-0757 まで。
みなさんと一緒に戦いぬいて勝ちましょう!


前に紹介しました人気ブロガー「ちきりん」さんの河村さん応援記事。

河村さんテレビ・タックルではピエロのように扱われ自民党から機密費を貰っていたタケシさんや
ハゲの爺さんに馬鹿にされていた。

この人の欠点は小沢さんと同じで「口下手」です。
いい事を言おうとしても伝わらない。
というか伝えることを諦めてしまう。

しかしなかなか確かな政治哲学をお持ちだと見た。

前回の記事では河村名古屋市長、「市議会議員の定数を半分にして給料も半減する」戦いをしていることを紹介しました。

「ちきりん」は鋭くて、既得権益者=業界団体、利用される人=地方の議員さんという構図そのものがいんちきだと看破した。
逆に既得権益者=議員で、利用される人=業界団体なのだと。

引用

市や県や区の議員には、事実上たいした存在意義がない。
なのに1000万円を大きくこえる年収をもらい続けるためには、自分達を「役に立つ」と理解してくれる人達が必要だ。
地方議員を頼ってくれて、何かを依頼してくれる人達が必要なのだ。
それが、業界団体などの圧力団体だ。

彼ら(議員の方)がこうささやくのだ。
「有権者の皆様、何かお困りですか。おーなるほど、そうですか、それは大変ですね。
それではこういう解決方法がありますよ。
私におまかせ下されば条例を作って・・・ええ、もちろん、これで問題は解決できますよ。
はいはい、すべて私“○○××”におまかせ下さい!」

引用終わり

河村さん、本気でこの構図に挑戦している。
彼の考えでは議員というものは王様という権力者に対するチェックなのだと。

王様はいつまでたっても辞めないですね。
これ困るんですね。
停滞は腐敗の素。

これに対して議員には任期がある。
この人たちが裕福なボランティアであるうちはいい。
しかし議員という仕事それ自体が生計をたてる仕事になっていいることが問題だと。

つまり家業ですな。
最近の首相も直近を除き皆さん家業。
家業になると自分たちのビジネスを守ることが大事になる。

分かりますよね。
そう、財政健全化とか言うお題目で税金を上げたがるのです。
生計のための原資は多いほうがいい。
議員が王様になってしまった。

官僚と利害が一致してしまう。

そして河村説によると政治とは徴税者と納税者の戦いだと。
税金をいくら集めるのか、集めた税金をどうつかうのか、これが政治家の仕事の全てだという気がします。
選挙の最も大きな論点は増税対減税。

おカネが政府の方に行きすぎるのを止めるのが国民の選挙権ということ。

副島隆彦も「この日本でただひとりの立派な政治家だ」と評価している。

引用

「政治家の仕事は、公共サービスをより安く国民に提供することだ。 
事業仕訳けをやって、浮いた資金をどう使うのかね。
減税をしなければ、なんのために政治か」と、透徹した優れた思想を、実践している。 

 「民間企業の、スーパーの経営者に、『無駄を省け』言うたら、殴られるがや。 
民間企業の経営者がやるべきことは、より良い商品とサービスをより安く消費者に提供することだ。
同じく、政治のやることも、よりよい公共サービスをより安く、国民に提供することだ。
そして、減税をすることだ。 
減税をせなんだら、何のための政治か分からん。
役人たちが、いくらでも、よーけ、資金をあちこちに隠して持ってるがよ。

 いくらでも行政の無駄は減らすことができる。
ワシは、61年生きてきて、長いこと政治家をやってきて、このことがよーく分かった 」と河村たかし市長は、演説した。 
彼は、ずっとこの演説をして、名古屋市民の圧倒的な人気を誇っている。 それが、名古屋の市民税を10%減税するの政策の実行だ。

引用終わり


名古屋市の市民税10%減税政策、四面楚歌でしょうが選挙民が応援すべき人ではないだろうか。




やっぱりね、スパコン問題の本質、名古屋市に注目

2010-07-21 02:00:00 | 政治外交
レンホウねえさん、参議院戦でトップ当選でしたね。
事業仕訳効果でしょうか。
ちょっとやり過ぎの批判もあったが、なかなかカッコ良かったということなのだろう。

ただ「何で一番じゃなくちゃいけないんですか?」というやつ。
あれはどうなんでしょうか。

そんなこと言っているから、参議院選挙では二番になっちゃった民主党。

やっぱり「一番じゃないといけない」んじゃないでしょうか。
最初から二番か、三番を目指すなら止めた方がいい。
おカネの無駄。

言い訳を用意して競争に勝てるわけがない。
退路を断った人だけが何かを成し遂げる、というのが世の常。
それでないと、ただやってるだけというアリバイ工作になります。

特に技術革新では一番が総取りの現代。
日本が不得意とする「世界標準化」ができたらという話ですが。

あれはスパコンの話でしたね。

事業仕訳のパフォーマンスのことばかり注目が言ってました、あの時。
特別会計に手を付けずに小手先の事業仕分けしてもどうにもならない。

それをはやしたてるマスゴミは官僚の家来であることを自白している。
問題本質の隠蔽工作だ。

しかし同時に政府のスパコン・プロジェクト。
あれも実に怪しかった。

いくつもの訳のわからない団体に役人の天下りが跋扈していた。
コストは何割増しか、はたまた何倍か。

そんなことを当時のブログに書きました。
探してみたが見つからない。
というか探すのも大変。
いつの間にかたくさん書いてしまいました。

大分矛盾したことも書いているのでしょうか。
それはそれでいいと自分では思う。
変わらない世の中はつまらないし、変わらない自分は更につまらない、
と言い訳してみる私(ツイッター語みたいだ)。

スパコン。
最初からおカネが無いところから出発しても成果が出ることもある。
長崎大学は普通のCPUで演算速度日本一ゴードンベル賞を取ったんでしたよね。
コストはわずか3800万円。

そして円周率計算ではフランス人がパソコンでスパコンに勝ったという話もあった。

最近もそんなニュースがありました。

東京工業大学がこの10月に稼動を開始させる予定のスーパーコンピューター(画像)。
そのスーパーコンピュータ「TSUBAME2.0」は、Intel製CPUとnVidia製GPGPUの組み合わせという、
「世界標準」の構成だそうだ。

実際の利用時の速度向上を重視したそうですが、ベンチマーク上でも前回の「トップ500」ランキングで2位になった
中国製スパコンを超えているとのことです(糸井正和)。

注目すべきはそのお値段で、メンテナンス費用込みで32億円とか。

これに対して、「事業仕分け」で注目を浴びた、文部科学省の「次世代スーパーコンピュータの開発・利用」プロジェクト。
今年度予算に関する概算要求額267億円が「仕分け」されたがいつの間にか復活した。

役人はしぶといね。

プロジェクト全体では1,230億円が必要とされており、それだけの予算があれば、単純計算で「TSUBAME 2.0」
40セット近くが調達できることになります。

現在の公共事業が如何に無駄の多いものであるかということ。

消費税増税を議論する前に、やはりこうした無駄の削減が先行すべきだ。

名古屋の河村たかし市長(あのテレビ・タックルで三枚目のピエロ扱いされていた人)。
彼は政治家は減税の旗印で戦うべきだと。
つまり徴税者の横暴をチェックし納税者を守るために選ばれている。

そして名古屋の市民税を220億円下げるという。
無駄の削減の前に減税で退路を断てというお話。

説得力あります。
確かに消費税増やしたら絶対に無駄は増える。
これは保証できる。

そして収入を減らせば支出も減らざるを得ない。

名古屋に注目したい。

国民新党惨敗。郵政問題。

2010-07-16 02:00:00 | 政治外交
ゴールドマンの運用人は駆逐した


入れちゃいました清き一票、国民新党に。
当ブログでは一年前、亀井さんの悪口を書いていたので自分でもびっくり。

向こうが変ったのか、こちらの見る目が変わったのか。
両方なのか。
また変わるのか(イエス!)。

郵政民営化問題。
小泉さんを圧勝させ、再び「みんなの党」を躍進させた「小さな政府」論。
「みんなの党」は自民党清和会の別働隊と見ていいのでしょう。

基本的には小さな政府、自己責任みたいな強者の理論に惹かれるところがある私。
それに政府に多く分配し役人に運用させるより国民に多く分配する方が正しいと思う。

しかし橋本政権から続く失政により日本経済はデフレから脱却できない。
先進国で唯一20年もデフレをやっている。
小泉さんの公共投資を止めて一方金融政策でおカネを市場に供給する、というやり方は
大コケした。

国民の資産のうち退蔵されているものを誰かが使わないと経済は停滞する。
それを国内で使おうというのが公共投資。

無駄な公共投資の残骸は日本国中にありますね。
無意味な箱もの投資、喜ぶのは建設業者。

国民の大事な資産ですから有効に使って経済を活性化する時。
しかし、そのお金が将来無価値になるかもしれない米国債に変わっていたら?

地方交付金を減らしたり消費税を増税して米国債を買う、つまり国内のおカネを外で使ったら経済は病み続けるでしょ。
それが小泉改革の本質であったし現民主党、自民党、みんなの党も同じ。


さて焦点だった「郵政民営化」。
これに反対し続けた国民新党は選挙民の支持を得られなかった。

上の動画が国民新党の郵政問題での見解です。

1.国民新党は郵政族の党ではない。
  亀井は「郵政は敵だ」と言ってきた。

2.国益を考えたら郵政で譲れない。
  郵政民営化は小泉・竹中の政策ではない。
  「年次要望書」によってもたらされたアメリカの要求でしかない(ここ、大事な点)。
  湾岸戦争で財政赤字のアメリカは日本に米国債を買わせたかった。

3.当時30兆、今100兆買っているが、もっと買ってくれという意味合いでの民営化。
  350兆の残高を持つ世界最大の金融機関の運用をアメリカにやらせろという話。
  財投、国債、地方債で国内で回っていて無駄な公共投資もあったのでやり方は見直すべき。
  しかし国内で上手に回せねばデフレから抜け出せない。

3.竹中さんの法律で四分社化され、銀行と保険の株式を100%売り飛ばせとなった。
  西川体制ではゴールドマン・サックスから運用代理人が日本郵政に入ってきた。
  つまり、300兆の運用が外国人に任された。

5.天下りと批判された齊藤次郎は日本の資産を守るために日本郵政のトップとなり、ゴールドマンの代理人を駆逐した。

6.郵貯の300兆の使い道をよく議論して考えて今までより有効に使いましょう。

松田高さんという国民新党の参議院議員です。
私にはポイントを正しく付いているように聞こえましたがいかがですか?


結果としては郵政民営化阻止法案で民主にも裏切られ亀井さんは大臣を辞任した。
連立維持という苦悩の選択をした国民新党は粉砕してしまいました。

それにしても予想を上回る大惨敗。
票の読み取り装置に仕掛けがされたのではという「とんでも」憶測がネットでは囁かれています(笑)。
いくらなんでも、これは外れ。

しかしまさかとは思いますが、ブッシュ・ゴアの選挙は何かとても不自然だったなあ。
不正選挙は後進国では日常的に行われているようですから、まあそんなこともありうるか、
くらいのことは想定しておいてはどうでしょうか。

世論調査と得票予想、出口調査と票読み取り装置の操作がパッケージになれば
選挙で負けるわけがない。
「とんでも」好きの当ブログです。


票読み取り装置の検証は必要か?

一票の格差、参議院選を終えて

2010-07-15 02:00:00 | 政治外交
今回の選挙、菅さんのオウンゴール(?)=消費税発言で民主は自民に改選多数を奪われた。
まあ、これを言わなければ米官報に手厳しく攻撃されたのだろうが。

しかし自民も消費税増税の財政再建路線。
沖縄も争点ではなかった。
自分自身誰に投票するか随分迷ったし皆様もあるいはそうでなかったかと思うのです。

でも民主の比例区での得票をみると1845万票。
これに対して自民は1407万票。
あれ?

やはり選挙区(特に1人区)での結果がもろに各党の勝敗に響いた。
自民党はやはり勝ってはいなかったんだ。

だって候補者の合計得票数は民主党が2275万票で、自民党は1949万票しかなかったというのだ。

落選者で最も多く得票したのは神奈川の千葉景子法相で、69万6739票で、高知の広田一氏は当選者の中で最少の
13万 7306票で勝利を収めた。

おちゃらけ社会派ブロガーである「ちきりん」が計算してくれた。
得票数順で当選者を決めていたらどうなったか。

格差問題@一票の価値

地域格差ですね。
上の例でいえば千葉県民が「ボーティング・プア」で高知県民が「権利富裕層」になります。

「皮肉なのは、このあからさまな格差選挙を有効であると強弁する最高裁のお仲間、
現職法務大臣の千葉景子氏が「最も多くの票を獲得しながら落選した人」であることです。
さっさと格差を是正しておけばこんな恥ずかしことにはならなかったのにね」とちきりんさん。

ザマミロということ。
しかし法相に居座るって?

県連幹事長の水戸将史参院議員は「死刑廃止や選択的夫婦別姓制度導入など、千葉さんが取り組んできた政策が
ネガティブキャンペーンに使われてしまった」って?

それは政策の問題。
政策に対する不信任をネガ・キャンとは。
知能の低い議員もいるもんだ。

赤軍系の活動家であったといわれる千葉さん。
法務大臣として小沢叩きの検察暴走を放置した。
根性ないですね。

さて、単純に得票数上位者73名が当選したと仮定すると20人の名前が入れ替わることになる。
この人たちが獲得した総票数は860万票。
この860万人が「有権者家ヒエラルキーの最底辺」に暮らしているということらしい。

「彼らは法律にも行政にも顧みられることなく、もう何十年もずっと社会の底辺に放置されています。」

政党別で行くと

民主が2名の損。
公明、社民、国民新党は変わらず。
共産党が3名の損。
みんなの党が6名の損。

そして自民が11の得ということで総取りでした。

小池ネエサンの言った「民主と自民の負け比べ、唯一の勝者は財務省」というのが正しい選挙結果だったようです。







やっぱり韓国「天安」の撃沈は北朝鮮の仕業でなかったようだ

2010-07-02 01:00:00 | 政治外交
カナダのトロントで開かれた主要8か国(G8)首脳会議(サミット)は首脳宣言を発表し、
韓国哨戒艦沈没事件で北朝鮮を名指しで非難し、イランに対してもウランの濃縮活動停止を求めるなど、
G8として両国への圧力を強める姿勢を明確にした。

英米覇権主義の残渣であるG8。
こう来るでしょうね。
しかしG8なんて後何回やるのでしょうか。G20でしょ、取りあえず。

以前に書いたように、本件極めて陰謀っぽい気がていました。

英米覇権主義の戦争屋がいかにも仕掛けそうなこと、と思っていたら田中宇が掘り起こしてくれた。
(田中宇が韓国軍艦「天安」の謎に迫っていた)
http://blog.goo.ne.jp/ucandoittaku/e/dc29f65dccf4f3cd0d4356de2b0210e6

 <--はっちゃんが褒めてくれたので画像を再掲載。

彼の推測は米国原潜との相討ち。
一方、副島隆彦は原潜浮上で衝突ではと。

本邦メディアは例によって全く無視だが。
フォローしたいというところまでが前回。

出ました、新展開。
6月25日の朝日新聞ソウル支局長、牧野愛博記事によると、

韓国国家情報院(KCIAだった)の元世勲局長によれば

5月初め、金正日が中国を突如、訪問した目的は、

  韓国哨戒艦艇・天安沈没事件に、北朝鮮は関与していない。

  北朝鮮はこのような事件を起こす意思も能力もない。

  ところが、米韓が北朝鮮に濡れ衣を着せようとしている。

  その際、中国が“盾”となって北朝鮮を守って欲しいと、胡錦濤主席に嘆願するためだったとのこと。

全く予想どおりですね。
ジグゾー・パズルがはまっていました。

金正日が巷で報道されるような(メディアが煽るような)気違いではないことが段々分ってきましたが、
ビビりまくり、暗殺の危険を冒してでも北京にまで行って助けを求めた金を見て「報復はない」と判断した
米韓政府は北に濡れ衣を着せたようだ。

この猿芝居で日本国民は脅かされ鳩山さんは急に「抑止力」に目覚めた。
脅迫ですな。

そして日本は今後もアメリカの軍事費を払い続けることになるのか。

いつまでたっても同じ構造。
いい加減に目覚めたほうがいい日本人。

沖縄だけの問題じゃないんですね。
そこに問題を矮小化して今後の国際関係の在り方(英米二極から多極化へ)、それに即応した防衛態勢(自前での防衛)。
抑止力の有無を含めた「日米同盟」(日米安保ではなくなっている)についての議論を避けまくった。

北朝鮮も何らかの見返りを貰うんでしょうきっと。
どうせ日本がカネを出さされるんだよ、とヒガむ私。

そして今回の事件について無視できないニュースが飛び込んできた。
オバマ政権は、北朝鮮に対するテロ支援国家再指定を見送るんですって。
なんという二枚舌。

オバマたちは事件を起こした、あるいは事故を利用して事件を作った(?)戦争屋の顔を立てつつ、
北朝鮮犯人説をそれとなく否定したという事だ。
韓国が大騒ぎしたというニュースは聞かない。

天安事件で50人近い韓国軍人が亡くなったのに?

KCIA局長の発言はオバマの動きに呼応するものでしょうね。
まあ、座礁事故とかウニャウニャウニャというのが落とし所なんでしょう。

韓国民はわかっているみたいだ。
能天気に抑止力神話を聞かされて米軍に貢ぐ日本人。
国防、外交能力と自尊心を失った国は漂流を続けるようだ。


村木さん裁判 誤りを認めない検察の暴走 共犯メディアのアリバイ作り

2010-06-30 01:00:00 | 政治外交
なにやら上海株が大きく下げたんですねえ。
他の国の上下動に関係なくズルズル下げている中国株。
バルティック海運指数も底が抜けたのだろうか。
心配な動きです。

さて、本題。




大阪地裁の「障害者団体向け割引郵便制度の悪用事件」。
虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた厚生労働省元局長村木厚子被告。
22日が論告求刑公判でした。

検察側は、部下の同省元係長上村勉被告が偽の団体証明書を作成したとした上で、
「村木被告の指示がなければ実行不可能」と指摘。

「重大な役割を果たした」として、村木被告に懲役1年6月を求刑した。

驚きますねえ、検察。
小沢の腹心叩きのために村木局長の罪状を考案した。

しかし検察の唯一の証拠である上村被告の取り調べ調書の信憑性が疑われ証拠としての採用を裁判所が拒否。
つまり、全く証拠がないのに懲役1年6月求刑とは。

自分たちに言う事は正義なんだという思いこみか。
あるいは一度立件したことは引っ込められないという役人の保身か。

朝日の社説さえ:

『大林検事総長―国民と「協働」する責任』として最近の検察をめぐる不祥事に対して厳しい指摘をしている。
大阪地検の郵便不正事件捜査の問題や西松建設事件についての検察の説明責任にも言及した。

まあ、アリバイ作りでしょうが(笑)。
司法記者クラブを通して検察に都合のいい世論作りをしていたのは誰だ!

東京高検では笠間東京高検検事長の就任会見で「検審の起訴相当議決を見越して証拠がないのに起訴するのは御法度」
と当然のことを言っている。

それほど地検特捜部が狂った暴走を続けていることに批判が高まっている(マス・メディア以外)
なかでのこの求刑。

例によって村木さんを悪人扱いしたメディアは本件を殆ど報道しない。
長野サリン事件で河野さんを犯人扱いした反省はどこにいったのか。



あああ、検察側の証人もこんなことを。
推定有罪でもなんでもあり。
無罪になっても上告するのでしょうか、メンツのために。

恐ろしさを通り越して哀れを感じる検察ファッショ。
誰でも彼らのさじ加減で犯罪者に仕立てられる。

角栄さん、金丸さん、藤波さん、植草さん、佐藤福島県知事、佐藤優さんらの国策捜査。
村木さんの名誉回復と社会復帰を願いましょう。

郵便不正 「村木被告関与、消去法で」…凛の会元会長が証言

 郵便不正に絡み、厚生労働省元局長・村木厚子被告(54)の指示を受け、偽の障害者団体証明書を発行したなどとして、
虚偽有印公文書作成・同行使罪に問われた厚労省元係長・上村勉被告(40)の公判が23日、大阪地裁であり、
自称障害者団体「凛(りん)の会」元会長・倉沢邦夫被告(74)が検察側証人として出廷した。

倉沢被告は、「村木被告から証明書を受け取った」とする自らの捜査段階の供述について
「自発的に供述したわけではない。消去法で村木被告しか思い当たる人がいなかった」などと証言した。

 倉沢被告は、村木被告の公判でも「村木被告から受け取った」と証言。
検察側は22日の村木被告の論告で「迫真性のある言葉で語られている」として有罪立証の根拠としていた。

(2010年6月24日 読売新聞)

そして検察への不信感が強まる中メディアは保身をし始めた。
産経新聞も「風」を読んでいる。
共犯者告発?
こちらもガス抜き、ただのアリバイ工作です。

ここでも検察リークを垂れ流した自分の責任については知らんぷり。

【風を読む】論説委員・松村雅之 信じがたい特捜の捜査

 2010.6.15 07:33

 特捜部といえばこれまで、巨悪に鋭い捜査のメスを入れる検察集団とされていた。

 特捜部は東京と大阪、名古屋の3地検にしかなく、自他ともに認める検察庁のエリート検事の最強捜査機関である。

 戦後最大の疑獄といわれるロッキード事件に代表されるように政治家や官僚が絡んだ数々の事件を手がけ、国民から絶大な信頼を得てきた。ところが、その信頼を根底から覆す異常事態が起きている。

 大阪地検特捜部は昨年2月に障害者団体向けの郵便割引制度を悪用した郵便不正事件を摘発し、厚生労働省元局長らを逮捕・起訴し現在、大阪地裁で公判が続いている。

 検察側に衝撃が走ったのは、先月26日の第20回公判でのことだ。裁判は初公判から荒れ気味で元局長は一貫して無罪を主張し、捜査段階で元局長の関与を認めていた元部下らも公判に入ると、ことごとく捜査段階での供述を翻した。

 問題の公判で、裁判長は元部下らの供述調書の大半を、「検事の誘導で作成された」と述べ、証拠として採用しないことを決めた。裁判長は、大阪地検特捜部の捜査手法を厳しく批判しており、これで元局長が無罪になる公算が大きくなっている。

 特捜部はあらかじめ事件の構図を描き、供述調書をこれに当てはめていくという、信じがたい捜査をしたと推測される。

 取り調べで被疑者を誘導して自白させるという典型的な冤罪(えんざい)のケースである。堅実な調べで定評がある「特捜」で前時代的捜査が今も行われていたとは…検察全体に与える影響は計り知れない。

 判決は9月上旬の予定だ。無罪判決が出れば、検察当局はこの事件の捜査を徹底検証し、結果を公表することを求めたい。





佐藤優が語る鳩山辞任と外務省

2010-06-25 01:00:00 | 政治外交

官僚のインサイダーであるがノンキャリとして権力の中枢からはアウトサイダーだった
佐藤優さんの見方。
官僚の論理を短くすっきりまとめてくれています。

「無知蒙昧な有象無象」と思われている国民。
「有象無象に選ばれた無知蒙昧」な政治家はまた官僚に取り込まれた。

司法官僚が世論(メディア)を煽りコントロールするという小鳩叩き。

薩長の陰で土肥の二流省庁官僚だった平沼騏一郎が帝人、日糖、大逆事件を使い、
ついには首相まで登りつめた。

結局官僚の静かなるクーデターに乗ってしまい官僚主導でも対米隷属でも毒饅頭は食うと決めたリアリストの菅。

大衆の底力を見せつけたいところだ。

以下前文を引用

鳩山前政権は外務官僚の「静かなるクーデター」によって崩壊したと筆者は見ている。

このクーデターは特定の官僚が書いたシナリオに基づいて行われたのではない。
日本国家を憂えるまじめな外務官僚たちの集合的無意識が引き起こしたのだ。

首相には二つの立場がある。

第一は選挙により選出された国民の代表としての立場だ。
第二は霞が関(中央官庁)官僚のトップとしての立場だ。

この二つの立場が「区別されつつも分離されずに」混在している。
国民と官僚の間に利害対立が生じると首相に自己同一性の危機が生じる。

筆者自身、外交員だったので官僚の内在的論理が皮膚感覚でわかる。
官僚には国家公務員試験や司法試験などの難解な試験に合格した偏差値エリートが
国家を支配すべきだという集合的無意識がある。

官僚は国民を無知蒙昧な有象無象と見下している。

それだから有象無象によって選ばれた国会議員は無知蒙昧なエキスのようなもので、
国会議員が実質的な国家運営、特に外交に携わるようになると、国益を毀損すると官僚は考える。

自身の反省を込めて述べるが、筆者が北方領土交渉に従事していたときも、
交渉にかかわる事項はどんなにささいなことでも隠し、「密室外交」を行うのが当たり前と考えていた。

ポピュリズムに流されると外交はできない。
ある時期、国民に真実を隠してでも、きちんと結果が出れば、それが国民のためになると無意識のうちに思っていた。

民主主義国の外交は、国民の支持なくしてありえない。
情報を一切開示せずに「有能なわれわれを信じろ」という外務官僚の常識は、民主主義に反する誤った思想である。

「日本国家を支配するのは官僚だ」

普天間問題について、米海兵隊が沖縄県外へ移動しても自衛隊を増強して抑止力を担保することは可能だ。
しかし、外務官僚の集合的無意識がその可能性について考えることを抑圧した。

外務官僚にとって、普天間問題はシンボルを巡る闘争となった。

米海兵隊普天間飛行場の移設先を自民党政権時代の辺野古(沖縄県名護市)に戻すことによって
「国家の重要事項に関しては政権交代で生まれた首相であっても官僚の決定を覆すことはできない。

日本国家を支配するのは官僚である」という現実を突きつけ、官僚の政治に対する優位を目に見える形で示そうとしたのである。

普段は霞が関の嫌われ者である外務官僚が、今回は官僚階級総体の利益を代表した。

鳩山政権崩壊後に生じた政官の力関係の現状を「ゲームのルール」として定着させることを霞が関の集合的無意識が望んでいる。

このルールが定着すると政府の政策は、自民党政権時代よりも国民から遠ざかる。
どのようにして、菅直人首相の中にある国民代表としての立場を強化するかが焦眉の課題だ。