ジュリエットオスカー634受信ブログ

ラ・テ受信雑記他・私の得意ジャンルでの情報を発信します。このサイトは個人的な趣味により制作されています。

地デジ中継局建設の御苦労 放送技術2010年5月号

2010年05月07日 22時25分00秒 | その他
GWの最終日、書店をチェックしていると
放送技術の2010年5月号が出ていました。
今号の特集はデータ放送担当者座談会ということで
データ放送の運用についてでした。

私が気になった記事は
「長距離光ファイバー伝送を用いた地デジ中継局整備」
というもの。

ざっと記事を紹介します。
この技術が使われているのは宮城県の鳴子鬼首局。
この中継局は地理的に周りを1000メートルの
山に囲まれている。アナログ放送の中継では
NHKでは親局がVHFのため回折波の放送中継、
民放では近くの山に固定局を置いてそこから
マイクロ波で伝送している。
この固定局は冬場に出向条件が悪くなり問題になっていた。

地デジの放送中継については、
VHFと違いUHFでは回折波での受信は回折損が大きい。
固定局中継では山頂で同一chによる混信の存在、
そして出向条件が改善できない 等の理由で断念。

そこで浮上したのが光ファイバーケーブルによる
長距離送受分離方式。

鳴子中継局の受信できる北限で受信(荒雄受信所)し
そこから11.4km鳴子鬼首局まで光ファイバーで伝送するのだ。
国道に共架できる電柱が存在することが決め手らしい。
電柱共架のため、東北電力・NTTなどに出向き、
共架申請を行ったとある。このような苦労があって
地デジがみられる所もあるということですね。


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