京都&神楽坂 美味彩花
京都と神楽坂を行ったり来たり、風景などを綴っています。
 




四条河原町交差点を上がり東側一筋目の細い路地を入った所にある京”汁物”のお店「志る幸」さん
店名の由来にもなっている「汁講」(しるこう)とは、かつて質素を旨とした平安時代
客人は各自ご飯を持ち寄り、会主は汁だけをふるまったそうで
もてなしの心をただ1杯の汁に込めたことからお店の名前が付いたようです。
(お店の中には汁講の絵図も飾られ当時の様子が伺えます)

店内に入ると、店の奥のカウンターは能舞台の様になり
周りのテーブルには三条、五条大橋をまねたという欄干が付いていて
まるで歌舞伎の桟敷席風(?)で全ての席が同じ方向になっているという面白い作りです。
  
メニューは『利休弁当』が有名ですが他にもあなご丼や鯛めし丼などがあります。
お弁当はつまみ肴五種にかやく御飯、白みそ汁付

京都の白味噌を使ったお汁は甘口のしっかりとした濃厚な味で
細かいさいの目切りの豆腐がたっぷりは行っています。
(具や味噌は好みのものを選ぶこともできます)
扇型に型抜きされた五目の炊き込みご飯と
ブリ西京漬け、鶏煮、ぬた、漬物、半熟玉子と、時期によりお料理は変わるようですが
一つ一つが丁寧に調理された味わい深いものばかりで
特にこの日出されたほんのりと薄味に炊いた湯葉に雲丹がのった珍味が美味でした。

お料理もさることながら趣のある建物は幕末の勤王志士
古高俊太郎が住んでいた邸宅を改装したものだそうで
店の横には池田屋事件の発端となった経緯などが書かれた駒札も立っています。

利休弁当は夜・昼共に2415円と同じお値段!
夜はそれに季節の1品料理などを付けて頂くのもお勧めだとか・・・
要予約で8千円の懐石料理もあります。
通りは老舗喫茶「築地」さんもあるので食事の後には珈琲?
なんていうのも京都を満喫できそうです。
  



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