京都&神楽坂 美味彩花
京都と神楽坂を行ったり来たり、風景などを綴っています。
 




冬の京都を楽しむための非公開文化財特別公開「京の冬の旅」
寒さの中の凛とした空気を感じつつ普段は見ることのできないお寺や庭を拝見する企画
相国寺の塔頭寺院「養源院」は冬の旅初公開のお寺で個人的には今回まわった中でイチオシです。
 
蓮の時期には放生池から近いこのお寺の門から垣間見ることのできる蓮鉢が印象的でしたが
中に入るのは初めて・・・

山門を入ると正面に本堂、その奥に拝観のための庫裏入口があります。

「多聞天」の学を掲げた本堂が印象的、一番の見所でもある
毘沙門天像(多聞天像)がお祀りされています。

鎌倉時代作と伝わる毘沙門天は像高170㎝という大きさで
写実的で力強い憤怒の表情が印象的!玉眼も鋭い
間近に見るとができるので更に迫力を感じます。
  
五摂家の筆頭、近衛家から移築した書院と茶室、移築復元した池泉式庭園があります。
建物のガラスは江戸時代の物だそうで通路などを歩く時は荷物は反対側に持ち
近づかないよう等の説明でやや緊張しますが、微妙に歪んだガラス表面が
味わい深くそこから見る庭も趣があります。

幕末の戊辰戦争の際には薩摩藩の野戦病院になったこともあるそうで
日本で初めてクロロホルム麻酔を使った外科手術が行われたとか・・・
柱には薩摩藩士の刀傷が残されています。
 
相国寺は養源院の他に法堂や方丈、長徳院が公開されています。



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