京都駅から一番近いお寺なのでは?と思う程、烏間口から歩いて直ぐの「正行院(猿寺)輪形地蔵」
烏間口を出て東方向にに歩き、駅ビル隣のメルパルク京都とセレマビルの間の細い路地を入ると
駐車場の向こう側にお寺の屋根が見えます。
路地を入ると角に「輪形地蔵尊」が祀られています。
”輪形”というのは牛馬車が通りやすくするために敷かれていた石のことで
かつて竹田街道にあったその石の1つが掘り起こしてみるとお地蔵様だったのだとか・・
輪形地蔵の横に正行院「猿寺」の入り口があります。
一般公開されていないため閉門されていますが中を覗くと玄関の左側には
子供を抱いた石像と考える白猿(?)が並んでいます。
お寺が何故”さるでら”と呼ばれるようになったのかが駒札に書かれています。
開山された円誉上人が念仏修行の際に庵に来る猿達に南無阿弥陀仏と書かれたお守りを付けたところ
猟師に命を狙われるが救われ、また猿を狙った猟師は改心し出家して寺の僧となり
生涯にわたり動物たちの供養をしたことが都に広り猿寺とされたそうです。
拝観はできませんが本堂には上人が膝に猿を乗せた像がお祀りされているそうです。
また沢山飾られる猿の人形の中にはお釈迦様が説いた「八正道」を猿で表現した
”見ざる・言わざる・聞かざる・思わざる・偽さざる・忘れざる・合掌ざる・持たざる”
の八猿もあるそうです。